これは薩長同盟に匹敵する提案なのだが
共産党は安倍内閣打倒・戦争法廃止内閣の全体像は
あくまで国民的議論で深めていくことを
政党・団体・個人が参加する内閣・政権・政府であることを
もっと呼び掛けるべきだろう!
単なる政党の枠組みだけではないのだ!この政権は!
国民連合政権だ!
共産党は“戦争法廃止、立憲主義を取り戻す”という一点での「国民連合政府」の樹立の中身と提案すべき!(2015-09-22 22:22:33 | 安倍内閣打倒と共産党)
【共産・志位委員長会見詳報】
「野党は打倒安倍政権で結束する責任がある」
産経 2015.9.24 20:42更新
http://www.sankei.com/politics/news/150924/plt1509240054-n1.html
共産党の志位和夫委員長は24日、国会内で定例の記者会見を行い、19日に発表した野党間の選挙協力を含む「国民連合政府」構想について、「結束して安倍晋三政権を倒してほしいとの声に野党は応える責任がある」と意義を語った。会見の詳報は次の通り。
◇
「戦争法の採決の強行という事態を受け、19日に戦争法廃止の国民連合政府を作ろうと呼び掛けた。その後、各界各層との懇談を始めているが、戦争法案反対で戦った多くの団体、個人からたくさんの賛同、激励をいただき、大変心強く思っている。政党の関係では、あす午後3時から民主党の岡田克也代表と会い、私どもの提案について説明したいと思っている。週明けて来週月曜日にでも、それぞれ社民党の吉田忠智党首、生活の党と山本太郎となかまたちの小沢一郎代表に会い、お伝えしたいと調整している」
--安全保障関連法成立後の各社世論調査で、内閣支持率はそれほど下がらず、野党の支持率は上がっていない
「世論調査はいろいろな結果の一断面だから、内閣支持率は今後厳しくなってくるだろうと思う。この戦いを通じて非常に痛感したのは、戦争法案反対、安倍政権を倒してほしいという強い思いとともに、野党はバラバラではなくまとまってほしいという願いが痛いほど感じてきた。今度の私どもの提案も、そうした国民の思いに応えなければならないという思いで踏み切った。バラバラではなく結束して安倍政権に立ち向かえ、安倍政権を倒してほしいという声に私たち野党は応える責任があるのではないかと感じている」
--維新の党の松野頼久代表とは会うか。野党第一党の民主党ではなく共産党が方針を先に示した狙いは
「それぞれの党の考えがあると思うが、党として戦争法強行という事態を受けて、今後の展望をどう考えているかについて国民にお示しする必要があると考えたからこういう行動をとった。維新とは、5党の党首会談、衆院段階で2回、参院段階で4回、合計6回党首会談を開いて一緒に戦ってきた。最後まで結束して戦ってきた。最後は内閣不信任案も共同して提出し、共闘してきたわけだから、当然、維新の松野代表とも会って、私どもの考え方を伝えたいと思っている」
--岡田氏は今朝の連合との懇談で、国民連合政府構想は難しいという趣旨の発言をしたが
「私たちの考えはすでに提案で述べている通りだ。あす岡田氏に会ったときに丁寧に伝え、合意に向けて一歩一歩進んで行けたらと思う」
--内閣不信任案を提出した野党5党で連立政権をと考えているのか
「5党1会派が最後、共同して行動した。だから私どもの提案は5党1会派にお持ちし、5党1会派の枠組みでやれたらというのが私たちの思いだ。安倍政権を倒すという点で不信任案を出すということは、まさにそれに代わる政権も作っていくという一つの条件がそこにあると思っている」
--参院会派・無所属クラブの水野賢一氏との会談は
「水野氏についても会ってお伝えするつもりだ。日程は調整したい」
--各党との会談では今後の段取りをどう描くか
「これは先方のあることだから、私からあらかじめということにはいかない。私どもとしては、最初の会談はまず私どもの考えを先方に丁寧にお伝えしていくということになると思う。大きな問題だから。それぞれの政党の立場もあると思うので、合意に向けて一歩一歩進んでいけたらと思っている」
--国民連合政府構想で共産党が譲れないところは
「私たちの考えは提案で述べた通りだ。先方によく伝え、その上で話し合っていく。それ以上は、これから話すのだから」
--早ければ来年夏の参院選から選挙協力ということだが、時間がない。候補者調整のめどは
「これも先方のあることだから、いついつまでにと私たちで期限を区切るのはいかがかと思っている。もちろん早く合意できればそれに越したことはない。ただ、いろいろと難しい問題もあると思う。だから私どもの考えを丁寧に伝え、合意に向けて一歩一歩進めていけたらというのが今の思いだ」
--選挙区で独自候補を立てなかった場合、比例代表の票の掘り起こしができなくなるデメリットがあるが、どう考えるか。それを上回るメリットがあるのか
「メリット、デメリットという問題以前の問題として、やはり安倍政権を倒さないといけない。戦争法を廃止しなければいけない。立憲主義を回復しなければならない。そのために安倍政権を倒さなければならないという大きな国民的大義で、今はいろいろと利害得失、乗り越えて結束することが大事だという思いだ」
--国民連合政府の合意なくして選挙協力をすることはないということか
「私たちは提案で示しているとおりだ。私たちは戦争法廃止の国民連合政府で合意して、選挙協力をやろうと呼び掛けている。私たちの基本的な立場は19日の会見で言った通りだ。先のことは今後の話し合いでよく私たちの真意を説明していきたい。今日はここまでだ」
--民主党内にはさっそく共産党と一緒にやることを拒否する声がある。岡田氏に何を期待するか
「岡田代表の発言の中で、私どもの提案に対して、思い切った提案だ、注目するとの発言があった。ありがたいことだと思っている。これは腹を割って私たちの考えを率直に伝えて、先方もさまざまな意見をお持ちだろうから、ぜひ聞きたい。明日の会談は、まず私たちの考えを伝えるのが目的だ」
--安保法制の民主党の考えに軌道修正する考えはあるか
「違いがある。違いがあっても、戦争法を廃止する、立憲主義を回復するという大きな国民的な大義は一致するのではないかと思う。立憲主義を取り戻すというのは、個々の部分的な政策課題ではないと思う。この国の基本だ。土台みたいな位置にある。立憲主義が崩れちゃったら、単に憲法の平和原則だけでなくて、国民生活も含めて安心した暮らしが成り立たないわけだ。そういう危機にいまあるわけだから、戦争法を廃止して立憲主義を取り戻すというこの1点での合意自体が、非常にまず政権公約にと確認できれば、大変大きな一致点だと思う。大義だと思う。その点がもし確認できれば、他の問題で違いがあっても横に置いて、いろんな団結を図っていくことが十分できると思っている」
--5党の枠組みによる連合政府が仮にできたら、そこでどうなるのか
「19日の提案でも述べたように、この政権は戦争法を廃止する。そして昨年7月1日の集団的自衛権行使容認の閣議決定は撤回する。そしてこの国に立憲主義、民主主義、平和主義を取り戻す。これはまさに最大の任務だ。そしてそれ以外の課題はどうなるかということだが、その大きな最大の眼目での合意が得られたとするならば、政策的な合意を結んでいったらいいのではないか」
「不一致点は横に置いて、この政権では手を付けないということで解決できるのではないか。ただ、1点に基づく政権だから、この仕事をやり遂げた後は解散・総選挙で国民の審判をあおいで、次の進路、ステップを選択していただくと。ただ、本当に国民に約束した戦争法の廃止、立憲主義を取り戻すという仕事を成功裏にちゃんと達成して公約通りにしっかりやれば、その政権が解散・総選挙で審判をあおいだ場合、さらに進んだ課題での協力関係に発展していくことも十分可能ではないかという展望を持っている」
--共産党として有権者のどういう層を狙っていくのか。安倍内閣を支持しない層や無党派層、あるいは民主党支持層などまで手を伸ばすのか
「今日のところは、共産党はというよりも、私が考えているのは野党がぜひ一致結束して戦って勝利を収めると。勝利を収めるということは、国民の多数の支持を得るということに力を注ぎたいと思っている。わが党がどうのこうのという前に」
--共産党として秋の臨時国会に戦争法の廃止法案を出す考えはあるのか
「対応をどうするかはまだ検討していない。これはよく相談して対応したい。検討していない、まだ」
--平成21年の総選挙では選挙区全部には擁立しなかった。自民党政権を倒すということだったと思うが、その後全選挙区擁立に変わった。一番大きな状況の変化は何か
「2009年(平成21年)に小選挙区候補を絞った理由は、もっぱら党の力量がなかなか追いつかないと。全区立てるには。という理由から絞った。そして対応は自主投票だった。その後、また全区立候補とやっているが、今回こういう新しい方向を踏み出した大きな私たちの背景にあるのは2点だ」
「1つは国民の声だ。一緒に戦争法案反対で戦う中で、国民の多くの方々から、こんな憲法違反の戦争法案、なんとしてもつぶしてほしいと。そして、こういう国民の声を一切無視して暴走に次ぐ暴走を重ねる安倍政権は倒してほしいと。そのためには野党はまとまってほしいと。非常に痛切な声を何度も聞いてきた。国会前のさまざまな集会、また全国どこ歩いても痛いほど体感してきた。この国民の声に応えなければ、野党として期待を裏切ることになるという国民の声に応えた踏み切りが必要だと考えたのが、これまでの方針を今回変えた第1の理由だ」
「第2の理由は、日本の政治の今の状況は、まさに史上最悪の憲法違反の法案が、ああいう乱暴な形で通されると。しかもあの法案が憲法違反というだけでなく、憲法解釈の全く乱暴な変更という立憲主義を破壊するやり方で強行された。日本国憲法の平和主義、立憲主義、民主主義、ことごとく非常に重大な危機的状況にあると。これは一種のわが国にとって非常事態だという認識がある」
「この非常事態に対し、わが党として従来の対応の枠内にとどまる対応でやっていたら、責任を果たせないということになると。この非常事態をまさにきちんと国民の声が通る方向で打開すると。ここはいろんな政治的立場の違いがあっても乗り越えて、野党が結束して安倍政権を倒さなければならない。共産党もその一翼を担って責任を果たさなければならないという思いで今回の方針を決めた」
--解散がなければ当面は参院選対応となる。選挙協力は1人区を想定しているのか。また共産党の重点区では民主党などの候補を降ろして協力してもらうバーターを考えているのか
「選挙協力をどういう形態で、あるいは何人区までというのは今私たちが最初から決めているわけではない。これはまずそこに行くまでは、戦争法の廃止、立憲主義の回復という政治的な合意がまず必要だし、その政治的合意を達する上で、私たちは国民連合政府と言っているが、政権合意も必要になってくる。その上で具体化していく問題だから、先の問題について今私たちのほうでどこどこまでとあらかじめ決めているわけではない」
--1人区は共産党候補を他党が応援し、または他党候補を共産党が応援することはあると思うが、3人区以上は違うのか。愛知や東京など共産党がとれなかったところで民主党などの協力も得て議席を取りにいくのか
「そこらへんも、何人区はどうするというのはちょっと言うのは早い。ただ選挙協力だから、私たちが立てないでどこどこの党を推す、あるいはどこどこの党が立てないで私たちを推してくれるというのが選挙協力だから。ただ、その形態がどうなるかというのは、ちょっと今言うのは、話し合いの前の前の段階だから」
--以前は野党協力については大義名分が必要で、ギブ・アンド・テークがベースだと言っていたが、今回のギブ・アンド・テークとは
「選挙協力だから、協力だ。どういう形態になるのかはこれからの協議だ。あすやるのは私たちの考えを伝えることだ」
--まずは参院選に勝つための選挙協力ということで、国民連合政府の話を外すことはあるか
「政権の考えもあす岡田氏に説明したい。先方もその場ですぐ返事とはいかないと思う。一歩一歩ではないか」
--安倍自民党総裁が再選で記者会見を行う。福祉や雇用などアベノミクスに言及するとも言われる中、「安保隠し」との声もあるが
「首相はとにかく力尽くで今回の戦争法を通した。あとは時間がたてば国民は忘れてくれるだろうという気持ちだと思うが、そうはいかない。あれだけの憲法違反のものを力尽くで通して、そして立憲主義の破壊という暴挙を働いて、これは決して国民をなめたらいけない。もちろん経済問題、出してくるものに対して対案をぶつけておおいに論戦していく。しかし、やはり日本の最大の大問題である戦争法の問題、閣議決定、立憲主義の問題は最大の争点になる。引き続き国政上の最大の争点になる。それから総選挙、参院選の争点になる」
--安保関連法廃止の是非と安保法制の是非は微妙に違う。廃止後どうするのかを見通した上での共産党の提案だとは思うが、どう考えているか。また野党結束が失敗すると、この先致命的になると思うが
「私たち日本を取り巻く安全保障、平和と安定をどういうふうに図っていくべきかということは、共産党の対案は示している。外交戦略を大きく示し、北東アジア平和協力構想を示している。各党それぞれあると思う。話し合いをぜひやってみたい。ただ、この政権、何度も言うが、いわば特命政権だ。暫定的な政権だ。しっかりとさっき言った仕事をちゃんとやる。戦争法の廃止と立憲主義、秩序の回復をちゃんとやる。ただ政権を持っている間は、内外のいろんな問題に対応しなければならない。責任を持って。その問題は一致点での政策協定を結んでしっかり責任を持った対応をする」
「しかし仕事が終わったら、これは解散・総選挙で審判をあおぐというものだ。私たちが提唱しているのは。これは一番無理がないと思うし、一番いま可能な政権構想として私たちは合理的なものだと考えている。だから、そういう対案は私たちの考えを言うし、各党の考え方の話し合いが行われることになるだろう。合意になったら。しかし、違いが出てくるかもしれない。違いがあった場合は横に置くと。横に置いても仕事をやると。大掃除をやるということだ。日本の政治の。安倍政権によってさんざん憲法がないがしろにされた。立憲主義がないがしろにされている状態を正常化するということだ。この仕事そのものが国民的大義を持った大きな仕事だと考えている。(野党協力は)整うように知恵と力を尽くすというのが私の答えだ」(引用ここまで)