日の丸・君が代では
学習指導要領を使って子どもと教師の
自由・人権・民主主義・法の支配の価値観を
否定している文科省
学習指導要領違反の授業実態を
放置し免罪し免責する文科省
どちらも
子どもの権利条約と憲法違反だろう!
東京・東村山の中学校
「保健」の授業を2年以上行わず
6月8日 14時02分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160608/k10010549401000.html?utm_int=all_side_ranking-access_002
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東京・東村山市の市立中学校が少なくとも2年余りにわたって「保健」の授業を行っていなかったことが分かりました。文部科学省は極めて問題だとして東京都教育委員会に対し、原因究明と未履修の生徒への対応を急ぐよう指示しました。
「保健」健康で安全に生きる力を身につける
中学校の「保健」は、思春期の体の仕組みや病気の予防、薬物の危険などを学ぶことになっていて、3年間で48コマ程度授業を行うよう学習指導要領で定められています。
▽1年生では思春期の生殖機能の発達や性に関する適切な態度、ストレスとの向き合い方などを学び、
▽2年生では交通事故や自然災害の要因を知って身を守る方法や、心肺蘇生といった応急手当てについても学びます。また
▽3年生では、生活習慣病の予防や、喫煙や薬物の乱用が健康を損なう原因になることを学ぶことになっています。
子どもたちが生涯にわたって健康で安全に生きていくための基礎的な力を身につけるのが目的で、教科書には平成25年に運用が始まった「特別警報」や、若者を中心に乱用が問題となった「危険ドラッグ」など社会や制度の変化を反映した記述が盛り込まれています。教員はテストなどを行って生徒の理解度や意欲などを評価し「体育」と合わせて成績を示すことになっています。
生徒「保健の授業やテスト受けたことない」
東村山第三中学校に通う女子生徒は「保健の授業はほとんどやったことがなく、内容もあまり記憶にありません。保健は大切だと思うのでやったほうがいいと思っていました」と話していました。また男子生徒は「体育の実技ばかりで保健の授業やテストを受けたことはありません。やるべきことをやっていなかったとしたら、ちょっとどうかなと思います」と話していました。
専門家「従来から軽視されがち」
「保健体育」の学習指導要領の検討に携わっている東京学芸大学の渡邉正樹教授は「保健は従来から体育に比べて軽視されがちで、学習指導要領どおりに行っていない学校もあるのではないかと指摘されていた。高校では保健と体育が科目として分かれているが、中学校では体育だけ実施しても成績を出せてしまうこともあって未履修が起きるのではないか。保健の授業は子どもたちが人生を豊かに生きる力を養う重要なもので、ほかの学校でも未履修がないか国や教育委員会はしっかりと実態を把握し対策を講じていくべきだ」と話しています。
愛国者の邪論 「保健」が「体育」と比べて「軽視されがち」なのは何故か!掘り下げていません。
未履修 ほかの中学や高校でも
学習指導要領で定められている内容の未履修は過去にも高校で明らかになり、大きな問題になりました。
平成18年、富山県などの県立高校で必修科目の「世界史」を教えていなかったことが発覚し、その後、全国各地の高校で「世界史」「日本史」「地理」それに「情報」なども未履修となっているケースがあることが相次いで分かりました。
当時、文部科学省が行った調査では、問題があった高校は全体のおよそ12%に当たる663校に上り、多くの生徒が補習を受ける事態になりました。
中学校についても調査が行われた結果、国公立の中学校で未履修は確認されなかったものの、私立の70校で「書写」の授業を定められた時間どおり行っていなかったほか、「技術家庭」や「音楽」などについても72校で問題が明らかになりました。(引用ここまで)
愛国者の邪論 10年前に問題になった「未履修」問題は、根本的には解決されていなかった!ほぼ同じ時期です。「当時、文部科学省が行った調査」とありますが、文科省の場当たり・その場しのぎぶりが浮き彫りになります。全面的調査をしていない!しかも、小中高において!如何にデタラメか!浮き彫りです。
このマンネリの背景に何があるか。ここに問題の本質があります。
3.次に問題なのは、「学校が荒れていた時期」の生徒の実態と学校の指導体制の中身です。恐らく「授業=座学」が成り立たないほどの「実態」があったのではないか!このような「実態」の原因と背景について、解明と検証と対策ができていたのか。曖昧にしてきたのではないでしょうか。そして、その場しのぎ・場当たりの対応で済ませてきた!ということではないでしょうか?
4.こうした「実態」について、現場は教育委員会と文科相に報告し対策を講じるように要請していたのか。市教育委員会は「保健」の授業が行われていないことは「把握」していた!でも、「対策」は講じていなかった!現場の「対策」で済ませてきた。都教委・文科省には報告も対策も要請していなかった!?検証すべきです。事なかれ主義の典型があるのではないでしょうか?
5.このような「実態」と「ルール違反」について、教育委員会・文科省に要請しても、「定数法」などの「ルール」によって、具体的な対策は講じられないだろうという『理由」から要請していなかったのか。子どもの「荒れ」の実態と授業をしない「学習指導要領違反」の実態よりも「ルール」を優先した。ここに現場と行政の、子どもの教育に対する無能・無策・無責任が浮き彫りになります。
6.文科省も教育委員会も、「国旗・国歌」問題には、「学習指導要領」を使って、厳しく「ルール厳守」を口実に、教員とこどもの自由・人権を冒しているのに!こっちは曖昧にして、しかも、「世界史未履修」の時のように「指示」を出すだけなのです。ここに、今回の問題の究極的な本質があることが、改めて浮き彫りになっていると言えます。