歴史の大義・教訓から何も学ばない安倍政権に出口なし!
大陸膨張主義と侵略戦争の教訓を黙殺するな!
樺太千島交換条約の原点に戻れ!
サインはたくさん出されているのに
北東アジア経済圏の発展戦略なし!
【岸田外相の訪ロ延期】
領土交渉、一層困難に 有効な対抗策ない日本
共同通信 2015/08/23 11:43
http://www.47news.jp/47topics/e/268323.php
【ウラジオストク共同】日本政府の中止申し入れを無視する形で強行された22日のメドベージェフ・ロシア首相の択捉島訪問は、北方領土の実効支配強化と継続を狙うロシアに対し、日本側が有効な対抗策を持たない現実を見せつけた。
日本政府はプーチン大統領の来日の前提となる岸田文雄外相のロシア訪問を延期せざるを得なくなり、 領土返還を求める今後の交渉は一層困難になった。
特に今回のフォーラムはロシアの若者の愛国主義高揚を狙う政治色が強い内容で、民生視察が目的の訪問とは異なる色彩を帯びている。安倍晋三首相と プーチン氏の個人的信頼関係を基礎に領土交渉打開を図る日本の戦略に影を落とすことは必至だ。
日本はウクライナ危機をめぐる対ロシア制裁をあえて穏やかな内容にとどめ、米国が難色を示す中で プーチン氏 の年内訪日と領土交渉の進展を模索してきた。
これに対しロシアは、自国の領土とみなす北方四島への要人訪問について「日本の立場を考慮することはない」(ロシア外務省)との主張を実行に移し、厳しい態度を示した。
メドベージェフ氏による北方領土訪問は3度目で、日本側はその都度抗議してきた。しかし訪問を前にタス通信は、ロシア要人の過去の北方領土訪問が両国関係に「大きな打撃を与えたことはなかった」(ロシア外交官)との冷めた見方を伝えている。(小泉忠之)
岸田外相 ロシア訪問先送りも対話模索
NHK 8月23日 5時41分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150823/k10010199331000.html
これについて、外務省は「再三にわたって、要請したにもかかわらず、ロシア側が訪問に踏み切ったのは遺憾だ」として、今月末から来月初めの日程で打診していた岸田大臣のロシア訪問を先送りする方針を固めました。また、外務省内ではこれに伴い、年内の実現を目指しているプーチン大統領の日本訪問にも、影響が出るのではないかという懸念が出ています。
ただ岸田大臣は22日夜、記者団に対し、「今回の訪問は極めて遺憾だが、政治対話を行っていくことは日ロ両国で一致している。精力的に交渉を進めていくことが必要だ」と述べました。
このように外務省は領土問題解決の糸口を探るため、来月の国連総会など国際会議の機会を利用して、両国の首脳や外相による対話を模索していく方針です。(引用ここまで)
メドベージェフ首相の択捉訪問について岸田外務大臣は、日本の固有の領土である北方四島に関する日本の立場と相いれないとして、遺憾の意を表明しました。また、駐日ロシア大使に対して、強く抗議しました。
一方で岸田外務大臣は、北方領土の帰属問題解決のため、交渉を進めることは必要であるとして、今後もロシアとの対話を継続する考えを示しました。
こうした日本の対応について、メドベージェフ首相は一連の訪問を終える際、「ロシアは日本と友人でありたいし、日本は隣人である」と述べた上で、北方領土を含む千島諸島はロシアの領土であるとして、日本との関係と「関連させるべきではない」として、これからも訪問を継続すると述べました。
また、ロシア政府がクリル諸島で進めている開発計画に言及した際、「隣人の日本、友人の中国・韓国」という言葉を使い、「最初に来るものに優先権がある。隣人の日本でも悪くない。友人の中国や韓国でも同様に悪くない」と述べました。
北方領土に関して、ロシアのイニシアチブを示すとともに、この地域の外国からの投資について中国や韓国を引き合いに出し、日本をけん制する狙いがあるものとみられます。(引用ここまで)
メドベージェフ首相は「日本は隣人であり、いい関係を築きたいが、ロシアの一部であるクリル諸島(千島列島と北方領土)を結びつけるべきではない」と述べた。現地でロシア政府主催の愛国教育フォーラムに出席したメドベージェフ首相は、「択捉、国後(くなしり)は、優先開発の地域になる」と述べ、実効支配を強化する姿勢を示した。(引用ここまで)
ロシア・トルトネフ副首相:「21世紀のロシアにとって極東は優先地域だ。だから、ロシア政府は特別な開発計画を立てている」
13日に択捉島に到着したトルトネフ副首相は、若者向けの研修キャンプに参加し、極東の発展のためには「若者の参加が欠かせない」と強調しました。プーチン政権は北方領土を含む極東地域の開発を加速させていて、今回の訪問は択捉島を実効支配していると誇示する狙いがあるものとみられます。また、ロシアのメディアは「メドベージェフ首相も来週後半に択捉島を訪問する」と報じています。(引用ここまで)
ロシア、ガルシカ極東発展相:「興味を持っているだけでなく、投資を呼び込むために活動している。そして、もしその投資が日本のものであれば特にうれしい」
プーチン大統領の側近であるガルシカ氏は28日、「ともに仕事をする用意がある」と述べ、日本企業が北方領土を含む千島列島に投資することを歓迎すると表明しました。また、メドベージェフ首相が北方領土を訪問する考えを示したことについて、「今後も閣僚の訪問は定期的に行われる」と述べました。ガルシカ氏の発言は実効支配を強め、日本を牽制する思惑があるとみられます。(引用ここまで)