会津の重ちゃん日記

日常の出来事、地方紙の記事、街中散策して見聞したことを発信。

十日市今昔その一

2008-01-11 07:17:20 | 地域情報
1月11日(金)今日は  昨日は久しぶりのよいお天気。
           からりと晴れた青空を眺めるのは気持ちがいい。

午前中は、お天気に誘われて家内と会津美里町の伊佐須美神社へ初詣と
四季咲き桜を観に出かけた。
大晦日や元旦と違い、閑散として静寂であった。
午後は、孫を連れて十日市へ出かけた。

十日市今昔その一

十日市は、400年以上も続く会津地方最大の「初市」。古くは、大町通りで行われていた。大町の南北に十日未明、商売繁盛、子孫繁栄の神様として知られる田中稲荷神社を祭神として、仮屋を建てて祀り、その後に俵引きを行って、米の値段を占った。(若松市史)

かって、近郊の農家では田畑の肥料として町方の糞尿汲み取りを特約していた。
この初市の日にお礼を兼ねて年始回りをした。
和紙の袋に青豆、小豆、大豆などを入れて持参。
重ちゃんの実家も商家(造り酒屋)だったので、十日市の「町年始」のことは鮮明に覚えている。
年始客には、酒と棒タラや煮魚でもてなした。

十日市では、農家の人々の需要に応える、農具や、神棚、臼、杵、まな板など売られていた。
ごく最近までは、地場産業の漆器、瀬戸物等の生活臭のあるものがあった。
露店を出している人と品物の値段の交渉は楽しかった。
海外のモールでの値引き交渉と同じ感覚。

ここ最近の十日市は、露店商の独特な店や掛け声が少なくなっている。反面市民参加の店はがんばっている。
売り子の掛け声で「起き上がり小法師」を買ってしまった。

非常に食べ物屋が多い。「焼きそば」「焼き鳥」「お好み焼き」「チョコバナナ」など。
風車や宝物の飾り?、漆器や瀬戸物類など地場産業の出店が少ない。
孫を連れて歩いたが、小遣いを使う物もなかった。

少しずつ十日市が変わってきていると感じた。
交通事情を考えた店の並びだろうが、人々の流れがあちこちで分断されている。
もっと思いきった交通規制をし、神明通りは、歩行者がどこでも東西を往き来できる。
東北電力から市役所前、四つ角からの野口英世青春通りなどが出店で繋がる。
などとしてはどうだろうか。

会津若松市の最大イベントの一つとしてとらえ、市民の協力を得るように広報活動をする。
喜多方市での取り組み、各地の祭りは思いきった交通規制をして、
道路や空間を住民に解放している。
会津若松市も思いきった施策で、この十日市を観光の目玉へと育てていきましょう。