会津の重ちゃん日記

日常の出来事、地方紙の記事、街中散策して見聞したことを発信。

神棚用注連縄

2012-11-09 19:51:22 | Weblog
2012年11月9日(金)晴れ 14.4度 
 
 やっと神棚用の注連縄をつくることができた。
 永和公民館主催の『物づくり楽校』では、笹だんごつくり、夏野菜の料理などの他、伝統の技を伝えるということで地元の伊藤さんを講師にお願いして注連縄づくりをした。

 スタートは7月20日。真夏の暑い盛りに近所の川へカワスゲを刈り取りに出かけた。ほとんどの用水路はU字溝になって水草も生えなければかえる、ドジョウ、フナなどの水生動物もいない。ところがこの一角だけは昔のままの用水路で水草もカワスゲも生えていた。
 教えられたように刈り取り束ねようとするのだが、講師のようにはなかなかうまくいかない。

刈り取ったカワスゲはごみを取り除き、太いのと細いの、長いのと短いのと選別をして天日干しを2~3日行った。雨に当たらないように地元の有志が朝夕の世話をしてくださった。
次は7月27日乾燥したカワスゲの節抜きの作業。この日は用事があって作業には参加できなかった。
その次は10月26日注連縄の芯つくりと垂れつくりをした。この日までに講師は奥山に行き、タニスゲを取り乾燥させて材料を準備してくれた。真中が太くなるようにカワスゲを継ぎ足しながらタニスゲで巻いていく。約60cmの物を3本作った。練習のため30cmの物も作ってみた。
 
そして本日神棚用の注連縄づくりをした。はじめにカワスゲ35本の中にタニスゲを10本入れたのを3束作る。その3束を合わせて元をしっかり結ぶ。1束を折り曲げて足でしかり抑え、残りの2束を左よりして5節つくり前回作った芯を入れてまた左よりして5節目に芯を入れて左よりして最後を結ぶ。
 次に足で押さえておいた1束を2束合わさった物の節に合わせて左よりしながら巻いていく。真ん中になりそうなところを見当つけて残りの芯を入れて同じように巻いていく。
 
 そして前回作っておいた垂れを真ん中と左右にいれる。真ん中には昆布、稲穂、ゆづり葉、松葉、たづくりなどを飾って注連縄がで完成した。言葉で作り方を書くと以上のようになるが、巻き方やよりの強弱など指感覚と長年の経験ができあがりを左右する。
 来年はこの注連縄で神棚を飾り、今年あったいろいろなことを忘れ新しい年を迎えたい。