八ヶ岳での宿泊先は野辺山だったのですが、ひと駅手前でいったん降りて、私とばっかいず世話係さんはオルゴール博物館に行きました。
←いい響きのオルゴールが家にあるってのも優雅ですね~
博物館では1900年前後のいろんなオルゴール実演が見られます。その話もしたいんですが、とりあえずその後、別室で見た現代のオルゴールのほうの話を先に。
今のオルゴールというとまずイメージする安いものは、数百円からあって、見た目もちゃちくて音もちゃちくて、くるくる回すとキラキラした音がするやつです。ま、あれはあれでカワイイですけど。高級オルゴールは、もっと装飾的なケースに収められてて、響きが段違いですが、仕組みは基本的に同じ。金属製ドラムにボツボツがあって、これが小さな鉄琴みたいなやつをはじくんですよね。
安いものが、せかせかと短く終わってしまうのと違って、高級感のある大きなドラムがぐるりと回って、比較的長い音楽を奏でます。ドラムの径が大きいということは、曲が長くできるということです。ドラムの長さが長いのは、音域が稼げるってことですね。では、響きの豊かさは?? 箱が大きいほどいいのでしょうか。
これはYesでもありNoでもあり。たとえば裸の安物オルゴールを、そのまま手に持って鳴らすのと、テーブルに置いて鳴らすのではぜんぜん違うことは誰でも知っていますけど、そこで展示されている高級オルゴールの中でいうと、大きいほど豊かな響きがするというわけではありませんでした。
いちばんいい音がするものは…と出されたものは、あんまり大きくない、弁当箱っぽい、なんの装飾もない木の箱。蓋を開けても、内蓋まで木。なんにもみえません。
ほかのオルゴールが、美しい箱に収まり、ガラスの蓋を通してオルゴールのメカが鑑賞できるのとは対照的です。
ガラスってのは、見た目いいんですけど、音の響きからいったら邪魔だそうです。だから全部、木。そして、気がつきにくいポイントだけど、足にフェルトが貼ってない。他のオルゴールは(装飾品でもあるから)、机の上を滑らせても机に傷がつかないように、足の下にはフェルトが貼ってあるものなんですね。
そんなふうに、見た目を犠牲に(? シンプルできれいという見方もありますが)、音響を追究したオルゴール、確かにいい響きです。
そして、さらに。。
ちゃちなオルゴールを机に置いたらよくなったのと同じように、オルゴールはどこに置くかでぜんぜん響きが変わります。足にフェルトが貼ってないのは、下にしっかり音を伝えるためです。実は、足を乗せる「台」の良し悪しでまったく響きが変わるんです。それで、「台」のほうでも音響追究しましてこんなふうに…

基本の「台」は、板状の木を隙間空けて重ねたようなものなんですが、それを大中小と三つさらに重ねています。上に乗ってるちょっと白っぽい木の箱がオルゴール本体なんですけど、なんと本体より台のほうがずっとお高い(^^;;
でもこのお値段納得!! のほんとにうっとりする豊かな響きです。横に、同様の「二つ重ねタイプ」(廉価版?)もありましたが、やっぱり違うんですよ、低音の響きが…
オルゴールの高級品というと、スイスとかが思い浮かびますが、日本のメーカーも目立たないながら六十年積み重ねてきた本気の歴史があって、独自の進化を遂げています。この別室は、それをアピールする特別展だそうで、
期間限定(11/10まで)「日本のオルゴール六十年の革新展」
です。この話、つづく。
・オルゴール進化形(2): 曲数無制限
・オルゴール進化形(3): マイソング
・オルゴール、録音と生演奏の間
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社
←またろうがイラストを描いた本(^^)

「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)

博物館では1900年前後のいろんなオルゴール実演が見られます。その話もしたいんですが、とりあえずその後、別室で見た現代のオルゴールのほうの話を先に。
今のオルゴールというとまずイメージする安いものは、数百円からあって、見た目もちゃちくて音もちゃちくて、くるくる回すとキラキラした音がするやつです。ま、あれはあれでカワイイですけど。高級オルゴールは、もっと装飾的なケースに収められてて、響きが段違いですが、仕組みは基本的に同じ。金属製ドラムにボツボツがあって、これが小さな鉄琴みたいなやつをはじくんですよね。
安いものが、せかせかと短く終わってしまうのと違って、高級感のある大きなドラムがぐるりと回って、比較的長い音楽を奏でます。ドラムの径が大きいということは、曲が長くできるということです。ドラムの長さが長いのは、音域が稼げるってことですね。では、響きの豊かさは?? 箱が大きいほどいいのでしょうか。
これはYesでもありNoでもあり。たとえば裸の安物オルゴールを、そのまま手に持って鳴らすのと、テーブルに置いて鳴らすのではぜんぜん違うことは誰でも知っていますけど、そこで展示されている高級オルゴールの中でいうと、大きいほど豊かな響きがするというわけではありませんでした。
いちばんいい音がするものは…と出されたものは、あんまり大きくない、弁当箱っぽい、なんの装飾もない木の箱。蓋を開けても、内蓋まで木。なんにもみえません。
ほかのオルゴールが、美しい箱に収まり、ガラスの蓋を通してオルゴールのメカが鑑賞できるのとは対照的です。
ガラスってのは、見た目いいんですけど、音の響きからいったら邪魔だそうです。だから全部、木。そして、気がつきにくいポイントだけど、足にフェルトが貼ってない。他のオルゴールは(装飾品でもあるから)、机の上を滑らせても机に傷がつかないように、足の下にはフェルトが貼ってあるものなんですね。
そんなふうに、見た目を犠牲に(? シンプルできれいという見方もありますが)、音響を追究したオルゴール、確かにいい響きです。
そして、さらに。。
ちゃちなオルゴールを机に置いたらよくなったのと同じように、オルゴールはどこに置くかでぜんぜん響きが変わります。足にフェルトが貼ってないのは、下にしっかり音を伝えるためです。実は、足を乗せる「台」の良し悪しでまったく響きが変わるんです。それで、「台」のほうでも音響追究しましてこんなふうに…

基本の「台」は、板状の木を隙間空けて重ねたようなものなんですが、それを大中小と三つさらに重ねています。上に乗ってるちょっと白っぽい木の箱がオルゴール本体なんですけど、なんと本体より台のほうがずっとお高い(^^;;
でもこのお値段納得!! のほんとにうっとりする豊かな響きです。横に、同様の「二つ重ねタイプ」(廉価版?)もありましたが、やっぱり違うんですよ、低音の響きが…
オルゴールの高級品というと、スイスとかが思い浮かびますが、日本のメーカーも目立たないながら六十年積み重ねてきた本気の歴史があって、独自の進化を遂げています。この別室は、それをアピールする特別展だそうで、
期間限定(11/10まで)「日本のオルゴール六十年の革新展」
です。この話、つづく。
・オルゴール進化形(2): 曲数無制限
・オルゴール進化形(3): マイソング
・オルゴール、録音と生演奏の間
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「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)