響きのすばらしいオルゴール(「オルゴール進化形(1): 究極の響きを求めて」参照)を紹介するとき、オルゴール技師の名取さんは、「このオルゴールはね、人を選ぶんですよ」といっていました。
←いつでもどこでも「生」の響き!?
名取さんは、私がしょっていたバイオリンに目を留めて「バイオリンを、わざわざ持って歩いているのはなぜですか」とふってきました。期待されている答えは、温度・湿度コントロールが大事だから(たとえば、車のトランクに置きっぱなしにするのはマズイ)ということだと思いましたが、正直に「駅のコインロッカーに入らなかったから」と答えたらずっこけてました(^^;;
オルゴールでもバイオリンでも、豊かな響きを支えているのは「木」なので、温度湿度の変化には弱いです。反ったり、割れたりする原因にもなります。高価なオルゴールは、それを買うお金があればいいというわけではなくて、メンテする自信がなければ買ってもしかたがないというわけです。
いまや、録音/再生でよければ音楽はものすごく気軽に楽しむことができますから、オルゴールなんて、それに比べればずいぶんやっかいなものですよね。
でも、音楽好きな人(特に、クラシック音楽好きな人)は、音楽なんでも録音でいいやとは思ってないはずです。生演奏を聞くのは、録音を聞くのとまたぜんぜん違うことですから、YouTubeもCDもあるのにやっぱり会場に足を運ぶ、と。
それどんな曲だっけ、と思ったときにはYouTubeほんとに便利ですし、今は亡き巨匠の演奏がどんなか知りたければ録音に頼るしかありません。もちろん楽しみのためにもCDや携帯プレーヤーは本当に便利です。私も携帯プレーヤーを持っていて、家でゆっくりCDを聞く時間もなかなかないので、携帯プレーヤーに移して電車の中でも聞けるのはいいですよね。
でもそんなにのべつまくなしに聞いていたいとは思いません。ずっと聞いてるとなんか疲れるんです。若者は平気らしいですけど。
生演奏は、録音と何が違うから、耳に優しく、心に届くのでしょうか。要因は複雑でしょうが、大きくいうと、
・そこに人がいて、直接コミュニケーションできるということ
・音がその場で生まれて、響いていること
の二つがあると思います。
オルゴールというものは、このうち前者がなく、後者があるものです。いわば「自動演奏楽器」ですね。発音体は金属であっても、響きは「木」によってふくらみます。ナマの響きです。
一方、人がその場で奏でるということには、何にも変えがたい価値がありますけど、いつでもどこでもというわけにはいかず、制約が大きくなります。
オルゴールは、生演奏と録音の間くらいの位置づけになり、その音(音楽)が持つ癒しの力は、音楽療法などにも応用できるのでは、という話をされていました。うちにある「ちゃちい」オルゴールだけを見ているとあんまりそんな気はしないのですが(^^;; 確かに、そこにあるすばらしいオルゴールの響きを聞くと、十分そのような「力」のある音だと思えるのでした。
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←またろうがイラストを描いた本(^^)
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(今回もイラストはまたろう)
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名取さんは、私がしょっていたバイオリンに目を留めて「バイオリンを、わざわざ持って歩いているのはなぜですか」とふってきました。期待されている答えは、温度・湿度コントロールが大事だから(たとえば、車のトランクに置きっぱなしにするのはマズイ)ということだと思いましたが、正直に「駅のコインロッカーに入らなかったから」と答えたらずっこけてました(^^;;
オルゴールでもバイオリンでも、豊かな響きを支えているのは「木」なので、温度湿度の変化には弱いです。反ったり、割れたりする原因にもなります。高価なオルゴールは、それを買うお金があればいいというわけではなくて、メンテする自信がなければ買ってもしかたがないというわけです。
いまや、録音/再生でよければ音楽はものすごく気軽に楽しむことができますから、オルゴールなんて、それに比べればずいぶんやっかいなものですよね。
でも、音楽好きな人(特に、クラシック音楽好きな人)は、音楽なんでも録音でいいやとは思ってないはずです。生演奏を聞くのは、録音を聞くのとまたぜんぜん違うことですから、YouTubeもCDもあるのにやっぱり会場に足を運ぶ、と。
それどんな曲だっけ、と思ったときにはYouTubeほんとに便利ですし、今は亡き巨匠の演奏がどんなか知りたければ録音に頼るしかありません。もちろん楽しみのためにもCDや携帯プレーヤーは本当に便利です。私も携帯プレーヤーを持っていて、家でゆっくりCDを聞く時間もなかなかないので、携帯プレーヤーに移して電車の中でも聞けるのはいいですよね。
でもそんなにのべつまくなしに聞いていたいとは思いません。ずっと聞いてるとなんか疲れるんです。若者は平気らしいですけど。
生演奏は、録音と何が違うから、耳に優しく、心に届くのでしょうか。要因は複雑でしょうが、大きくいうと、
・そこに人がいて、直接コミュニケーションできるということ
・音がその場で生まれて、響いていること
の二つがあると思います。
オルゴールというものは、このうち前者がなく、後者があるものです。いわば「自動演奏楽器」ですね。発音体は金属であっても、響きは「木」によってふくらみます。ナマの響きです。
一方、人がその場で奏でるということには、何にも変えがたい価値がありますけど、いつでもどこでもというわけにはいかず、制約が大きくなります。
オルゴールは、生演奏と録音の間くらいの位置づけになり、その音(音楽)が持つ癒しの力は、音楽療法などにも応用できるのでは、という話をされていました。うちにある「ちゃちい」オルゴールだけを見ているとあんまりそんな気はしないのですが(^^;; 確かに、そこにあるすばらしいオルゴールの響きを聞くと、十分そのような「力」のある音だと思えるのでした。
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