アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

先生によって違うことを言われたら

2014年08月28日 | ピアノ
「のだめ」漫画を一気読みしたころに、「もっと音楽漫画を読んでみたい」といったら、誰だったかが「昔、『いつもポケットにショパン』を愛読していた」、ということを教えてくれて、買ってみた。

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ところが、読んでみるとどうにもピンとこなくて読めず(-_-;; そのまま積んであった。このたび(って本棚が溢れたということだが)改めて読んでみて、とっとくかどうかを決めようと思い立った。

昨日とか今日とか電車の中で読んでみて…

結論。ムリ(^^;; 古本屋行き段ボール箱へ。

私は少女漫画リテラシーに欠けているらしくこのへんのものが著しく不得意。なんだか話のポイントがつかめない。

つかめない中で印象に残ったいくつかのポイントの中で、こんなのがあった:
違う先生になってからのレッスンで
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(先生)「ここはもっとしっとり歌ったほうがいいわ」
(主人公) あら困ったわ 松苗先生(「重々しく」)と逆のことおっしゃる
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それで結局のところ本番はどうなったかというと、
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(先生)「もうっなんてことでしょう あんなにあっけらかんと あそこはあんなにしっとり弾くように言ったのに」
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ということで、どうも第三の弾き方をしたようです。


また全然違う話ですが、私が子どものとき。母のところに習いに来てる人が音大を受けることになって、モーツァルトK.333の一楽章を弾いてたんです。それで、仕上げのころになって、その大学の先生に見てもらったら、いろいろ「直されて」来たんですけど…

どう直されたかというと、アクセントとか強弱とかをもっとずっと強調して、テンポ速め、要するに全体に派手系に指導が入った模様です。母はそれが「モーツァルトじゃない」といってものすごく気に入らなかったみたいですが、大学の先生がいうには、そのほうが合格しやすいとのことで(自動車免許を取るときの卒業検定で、ふつうの人がやらないくらい首をはっきり回して「見ました」アピールをするのと同じかな?)。

結局、その受験生本人は「さすが大学の先生はいいこという」と思って気に入ったそうで、母も(合格しないと困るので)自説を引っ込め、派手路線で弾いて合格しました。

ま、そんな感じに「しっとり」「重々しく」とか、「ガチンコで」「滑らかに」とか言われたらそりゃ混乱すると思いますが、私は同じ曲を何人かの先生に見てもらうのはけっこう好きです。実際、昔弾いた曲を引っ張り出してきたりすれば、違う先生に見てもらう成り行きになるのでそういうことはちょくちょくありました。

もちろん違う先生だから違うことを言われることが多いですが、漫画じゃないので(笑)真逆のことを言われるということではなくて、
・違う部分について言われる
・同じことを違う角度から言われる
ということがほとんどです。いずれも、いろいろわかってお得です。

もし、矛盾すると思われることを言われたら、それは見かけだけ矛盾していて本質的に同じなのか…あるいは、ほんとに信じるところが異なるのかもしれませんが、音楽の専門家が違うことを考えているとしたらそれはそれで興味深いポイントだと思ってもいいんじゃないでしょうか。

そもそも私自身があまりまじめな性格でなく(非完璧主義者。完璧でないことを好む)、先生が言ったことをすべて習得せねばとか思ってなくてむしろ
すっと聞き流してそれでも記憶に残ったことが私にとって大事なことであろう
くらいのつもりでいるので、ひょっとしたら矛盾するようなことをいわれていても気づかないということもあるのかも。

稀に、かなり逆なことを言われたこともあるのですが、そのときは納得する説明があったほうを採用させていただきました。

いちどきに複数の先生に継続して習うのはさすがに効率が悪そうですが、途中で別の先生にスポットで見てもらうとか、何年かしたら別の先生に習ってみるとか、そういうのはあれこれ発見があると思います。

なんにせよ、「いつもポケットにショパン」は音楽の部分にあまり説得力がなかったと思うんだけど…せっかくピアノ弾ける同士なのにアンサンブルしないしさ、つまんないの~(←そこ?)

(参考:「もう一度読む「のだめ」-音楽でつながる瞬間」)

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コメント (17)
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