アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

自分の実力を知りたければ録音はしよう

2018年12月11日 | ピアノ
今日は「大掃除休暇」でした。というか、ただの年次休暇ですけど、ふだんは「書道」とか「めるちゃん会」とか明確な用事がないと取らないところ、ちょっと今年の分が余りそうだったから何もないところにあえて取り、

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今日は大掃除の日! と自分で宣言するということなんですけど。

大掃除といっても世間の真面目な主婦がするような水回りぴかぴかとかではなくて、
・棚から溢れ気味の本の中から古本に出すものの選定
・テレビ周りに溢れるわけわかんないディスクの山の片づけ
が「今日のめあて」でした。

わけわかんないディスクは、誰かが見たのに片づけてないってのもありますが、ハードディスクプレーヤーからディスクにダビングしたのにラベル書いてないってのもあるので、それはいちいち何が入ってるか(あるいは入ってないか)確認しなきゃいけなくてなんか無茶苦茶地味でめんどくさい作業でした。腹いせにPCのほうで動画かけながらテレビではディスク確認してるという…

その中で、2013年の自分の演奏(ショパンのノクターン15番)ってのがあって、その下手さに悶絶してたんですが(^^;;

何が下手って、
・つっかえては律儀に弾き直し。カミカミ演奏
・音が汚い、というか硬い

フレーズの形とか表現上の問題点もありますけどとにかくその二点が聞きづらいところです。2006年に弾いたラフマニノフ「ロシアの歌」は、なにしろアンサンブル(連弾)なので止まれないということと、1stは音自体が簡単でミスもほとんどなかったこと、相方がめちゃくちゃうまくて私のほうの音色のアラが目立ちにくいことからその当時の録音としては奇跡的なほど会心の演奏となっていますが、ソロでは欠点ばっちり目立ちまくりですからそういうわけにいきません。

かつさんのブログ記事「自分の実力がどれくらいなのか知りたい」を読んだあと、つらつら考えていたんですが…

まぁ、自分の実力を知りたいという気持ちは、私もあります。

ただ、その評価を他人にお願いした場合、たとえば「67点です」と言われたとして(笑)その「67点」てどこいらへんなの?? ってまったくわからないから意味がない。どういうものさしなのかについて共通の理解に立つ必要があります。

ヤマハコンサートグレード(あるいはピティナステップ)というのはなかなかよくできた仕組みだと思いますが、とどのつまりは「どのくらいの曲」が「弾ける」レベルかということを測ってもらうわけですよね。級ごとに曲の難易度があって、それをクリアできたかどうか。基本的に、どの曲を弾けるようになったかというものさしであって、子どもならばそういう級を目標にして毎年受けていくとかもいいと思うんですが大人なのでね…

今弾けないような難しい曲を弾くのが目標というわけではなくて、たとえば昔も弾いたノクターン15番をどのくらい素敵に弾けるようになったのか。

もちろん、同じ級の課題曲を弾いても、合格/不合格というだけではなくて、S/A/Bのような「どのくらいよく弾けていたか」評価もつくのですが、これは結局のところ「「67点です」と言われたとしてその「67点」てどこいらへんなの??」問題が発生します。つまり、どう受け取っていいかわからない。

で、それよりは、過去の録音と、現在の録音を聞いてみれば、過去にできなかったことの何ができるようになったかは一目瞭然です(目じゃないが)。過去のその時点では自分なりに満足していた演奏なんだけど、今聞くと

「はー、こりゃねぇわ」

と思うならばその部分が進歩です。

んで、今は今で現状の演奏にはそれなりに満足してたりもするんだけど(笑)
それでも録音して冷静に聞いてみれば、大事故小事故もまるっとわかりますし、それだけじゃなくて
「ここは素敵!」
「ここは昔よりずっとよくなった」
「かーー! 弾き直ししないで先に行けよ!!」
「走っちゃった」
「左右のバランス悪いな」

とかいろいろわかることもあるでしょう。ぶっちゃけそれが今の実力といってもいいんじゃないでしょうか。自分の耳基準。

自分の耳で聞いて100点ならそれは100点。

他人の100点と自分の100点は当然違うけど(笑)

どのみち自分の演奏が自分の耳を超えることはないですしね。自分が進みたい方向に対して評価できるわけだから、ある意味妥当な評価法といえるかも。

もちろん、信頼できる他人(先生とか、くさぴあさんとか)が言ってくれることは参考にするんだけど、何をいってくれたから、とかいってくれないからどうだというより、最終的には自分の耳基準でどうだかを決めればよい。信頼できる他人のコメントは、自分の評価としてというより、むしろ自分の耳育てとして参考にしたらいいんじゃないかな。

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