アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

和声がわかるとピアノがどうイイ感じになるのか説明してみた

2020年05月17日 | ピアノ
今日は、福間洸太郎さんの「和声」講座(zoom)があった。一時間ほどの説明で、和声の基礎をまるっと説明してしまおうというアグレッシブな講座で、彼の真面目な性格を反映して「きちっ」とスタンダードな感じの説明だった。

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←ピアノ弾くのがぐぐぐっと楽しくなること請け合い

で、もし私が、私よりもっとピアノ初心者の人に、「和声なにそれおいしいの」と聞かれたとしたら、どう説明するだろうかということをつらつら考えてみた。

---- ココから
ピアノで
「ドミソ」「ドファラ」「ドミソ」「シレソ」「ドミソ」
っていうふうに、和音をぽんぽんと並べて弾くとするでしょ。

それぞれの和音の響きを聞いているときにどんな気持ちになるか…

聞きながら動きをつけるとしたら、でもいいや。
「ドミソ」…リラックスして立ってる。
「ドファラ」…ふわっと手を広げる。
「ドミソ」…姿勢戻す。
「シレソ」…ちょっとしゃがむ。
「ドミソ」…姿勢戻す。
まぁたとえばこんな感じかな。

あぁ戻った。落ち着いた。ま、そんな感じが和声(←乱暴)

この和音の並びを、今度はソプラノさん、メゾソプラノさん、アルトさんの三人に歌ってもらうとします。
…といっても、そう簡単に「動員」できないので、今日のところは、全部自分でやりましょう。

ソプラノさん「ソーラーソーソーソー」
メゾソプラノさん「ミーファーミーレーミー」
アルトさん「ドードードーシードー」

この三人がいっぺんに歌ったとすると
「ドミソ」「ドファラ」「ドミソ」「シレソ」「ドミソ」
になりますね。はい。

で、まぁ今いちおう正しい音程でみなさん歌ってくれたみたいなんですが(当たり前だ。ほんとはピアノだから)

もうちょい、気ぃ入れてこんなふうに歌ってみて
ソプラノさん「ソーラー(ふわっ♪)ソーソーソー」
メゾソプラノさん「ミーファー(ふわっ♪)ミーレー(ミに戻りたい)ミー」
アルトさん「ドードードーシー(ドに戻りたい)ドー」
特に、「シ」を歌ってるときに「ドに戻りたい」というのが重要ポイント。

さて、三人いっしょに歌ってみましょう:
「ドミソードファラードミソーシレソードミソー」

あれっ最初に歌ったのと何が違うの?? なんか不思議と立体的に、そしていきいきと気持ちよく、聞こえるんですけど。

以上。これだけ。
-------

こうやって弾くと、ピアノもなぜかイイ感じに聞こえるんですよ。

もちろんそのためには、和音をまとめてべしーんって叩いていてはダメで、
ソプラノさんとメゾソプラノさんとアルトさんがそれぞれいなくちゃいけないわけで、それはピアノの技術ということになるんだろうけれども。


にほんブログ村 ピアノ  ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 ヴァイオリン ←こちらでも
にほんブログ村 その他日記ブログ 50代女性日記 ←こちらも参加しています


「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)


「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

その指使いになった理由を聞いてみた

2020年05月17日 | ピアノ
artomr先生はレッスン前に、指使い・ペダルなどを詳細に書き込んだものを送ってくれたわけなんですが、

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←インタビュー型レッスンは、音質低くても大丈夫

こちら、それを元に練習するってとこまで間に合ってなくてですね(^^;;
ま、これから練習しますってところでレッスンなんだけど、

でもいちおう予習はしたのね。

したら、どういうふうに考えたらこの指使いになったのかなぁと…
突っ込んでみたら何が出てくるか知りたくなって、
レッスンの最初、まず聞いてみたんですよ。



私「2小節目右手、音が下がるところで「4-5」になっている(弾きにくい)けど、
一音目で指替えして「(45)-4」にすればふつーに弾けるのでは?」
artomr「「4-1」は届きますか」
私「それは問題ないです」
artomr「ではこの場合どちらでもいいのですが、こういう指使い(下がるところで「4-5」)にも慣れて選択肢に入っているといいんですよ」
…うーむなるほど、でもじゃあ私は指替えで行こうかな

私「4小節目左手、「1-1」になっているけど、下の音を4で取ると上の音はそのまま「1-2-3」で弾けるのでは?」
artomr「それでもいいんですけど、私が「1-1」にしたのは、フレーズの最後を柔らかい指(「24」)で終わりたかったんですよ。「35」だとやや不安定になるんです」
私「あ、確かに、「35」より「24」がしっくりきます」
artomr「それに、次の小節の「15」に移るのには「24」のほうがスムーズですよ」
私「それはそうだ」
…ここはartomr先生案採用して練習しよう

1の指というのは実は素早く動かせる指だとか…(人間の手の構造上、1だけが特殊ですしね)
5本の指というものは元々が均等なものでなく
それをあえて均等に動かせるようにしようと練習するのがツェルニー的な考え方だとすれば(ある程度はそれも必要なんだろうけど)
それぞれの指の違いを生かす、という考え方もあって(ショパン的?)

artomr先生がぎっしり書き込んでよこした楽譜には、そういういろんな思考の跡が残っていて、
意味がわからないままそのとおり練習するのもそれはそれで(やっているうちになるほどと思う場合もあるかも)
けど、理由も教えてもらったほうが、自分でそれに従ったり従わなかったりすることができるし、
将来ほかの場所にも応用が利きやすいし、
それと今回練習するにあたっても、趣旨を理解したうえで弾くと何かが違う。つまり指使いに表現意図が含まれているとすればそれをわかっていたほうがいいリクツ(たぶん)。

というわけで、artomr先生の記入について私が疑問に思ったところをインタビューする形式にしていったらなんかとても濃かった。

先生も、録画してると思えば、こんなにいっぺんにいってもわからんだろーなことをバーッとしゃべってしまえるというか…こんなレッスンもおもしろい。

私「9小節目は左手のミをよけないと右手のミが弾けないけれど、そのミがなくなったあとって左手分のミは押さえてなくてもよい?」
artomr「あーここは、離してしまってよいです。ペダルありますからね。なんならその下のド#も離してしまってよいです」
私「え、ド#も?(離す必要はないよな)」
artomr「(ペダルを踏んでおけば)物理的には同じはずですよね。押さえておく意味はない」
私「えーまぁ…強いていえば、続いているぞという気持ちですか」
artomr「ここは離しちゃっていいと思います。でも、離してはいけないこともある…」

たとえばシューマンの子供の情景の一曲目では離してはいけない(たぶん離す人はいない)、音楽の種類によって違う。
身体の感覚と関わっていて、離してしまうとたぶんほんとに物理的に違うことが起こる、
というような。理屈であったりなかったり、そんな筋道がartomr先生の頭の中にはいろいろと詰まっているようだ。

私「14小節目の3拍目は、シだけになってあとは休符ですけど、そこまでペダル踏んでたら、休符かどうかわかりませんよね?」
artomr「スクリャービンの様式では、休符はけっこう無視してもいいと思う(笑)」
私「えっほんと!」

そこから、ペダルを切り替えについて、長二度(ソラソ)、完全四度(ファシbファ)は濁らない…短二度(ミファミ)は濁るけれどちょっと非和声音が混じってるだけで和声が変わってるわけじゃない
スクリャービンがちょっと濁る、音が混ざるのを好むとか
和声と対位法と両方で考えていかなければいけない、云々

「超簡単にわかる和声分析表をあとでお送りします」
まじかっ(o_o) もっと濃かった

(ここらへんまででレッスンの1/3くらい、つづく)

にほんブログ村 ピアノ  ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 ヴァイオリン ←こちらでも
にほんブログ村 その他日記ブログ 50代女性日記 ←こちらも参加しています


「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)


「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする