アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

超絶技巧曲…

2021年10月06日 | ピアノ
録画してあった「題名のない音楽会」を見たら…お!! 阪田くんだ。やった(^^)

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今回の題名は(題名あるやん) 「世界的ピアニスト・阪田知樹が選ぶ“3大超絶技巧曲”のスゴさを知る音楽会」でした。

確かに、阪田さんは「解像度高め」系、音がみっしりぎっちり立て込んできてもあくまでクリアに正確に弾き切る感じですよね。

アニメ「四月は君の嘘」でいうと、ストーリー上、重要な曲の一つでショパンのエチュードOp.25-6があったけど、あのちょっと不安な、不安定な、不協和な感じのところと、真ん中の伸び伸び歌うところ…そしてまた不安なところに戻ってくる移り変わりを、胸がかきむしられる感じに美しく、そしてまたアニメの進行に本当にぴったり演奏されていたんですよ。

あの曲、いろんなプロの演奏で何度も聞いていたけど、それまでそんなに素敵だと思ったことなくて…

ということで、私はたとえばあの曲に関していうと、阪田くんのテクニックの素晴らしさが生きているし、私の好みの演奏なんです。

まぁでもあれ、難しい曲だとは思うけれど、いわゆる「超絶技巧」曲ではないよね。

この番組で取り上げる超絶技巧曲は、むろんショパンのエチュードではなく、リストの超絶技巧曲そのままでもなく、
…一曲目は、「『パガニーニによる超絶技巧練習曲集』より「ラ・カンパネラ」(初稿版)」でした。

ラ・カンパネラは、聞きなれた曲だけど、アレじゃなくて、リストが最初に書いたバージョンだって。

どんなのかと思ったら…音がめちゃくちゃ多くて、ごてごてと難しいの(o_o)
難しいからといって、もちろん阪田くんはそれをごちゃごちゃとうるさく弾いていたわけではなくて、くっきり見えるように鮮やかに弾いていましたけどね。それでもやっぱり…まぁそりゃみんなこれじゃなくてあれ(いつもの)弾くよな、って思いました。無駄に難しいもの。あれ(いつもの)も難しい曲だけど、すごく洗練されていて、無駄な感じはしませんよね。

そして次は、ブラームスの「ハンガリー舞曲 第5番」の「シフラ編曲」。この編曲は、音の足しっぷりがもう半端なくて、なんか「人外」って感じがしました。誰得。

まぁやりたかったのね、という感じで、そりゃ好きにすればいいけども(^^;;
ここまで二曲は…なんというか、せっかく阪田くんが弾いてくれてるのにナンだけれども、もったいないというか、私にとってはどうでもいい超絶技巧。

たとえばアルカンの曲(バルカローレではない)で、究極な難しさの曲をこれまでだいぶナマで聴きましたが、あまり無駄な難しさという感じはしないんですよね。そりや滅多に弾ける人がいない難しさかもしれないけど、無茶をいっているわけではなく、技巧のために書いているわけでもない(というようなことを森下さんが言っていたような)。

で、その二曲に比べると、最後のバラキレフ「イスラメイ」はちゃんといい曲だなと思いました。特に好きというわけではない。


さて、今はショパコンが粛々と進行していて、一次ではみなさんエチュード二曲弾くんですけど、そりゃもうテクニカルに難しい曲を選ばれる人が多いですよね。でもそういう曲であっても「どや」で終わるようなものでなく、ほんっっとうによくできてるなぁと思うんです。ショパンさんの曲。

そしてまた、超絶技巧なエチュードを、ただ「弾けました」じゃなくて、聞かせる演奏にする工夫というのは人それぞれで、あぁこんな弾き方もあるのかと、同じ曲を何度も聞きながら、おもしろいなぁと思うのです。

「イスラメイ」その他、超絶技巧の曲とは一生無縁だし、たいがい弾きたいとも思わないんだけど、ショパンのエチュード(の、テクニカルに難しい系)ならほんとは弾いてみたい。弾くとしたらものすごくゆっくり弾くから「お外用(人前で弾く)」にはならないだろうけど、それでも弾いてみたら気が付くこととかいろいろあるんじゃないかな。

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