ふみさんの日々雑感

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「敗因と」金子達仁・戸塚啓・木崎伸也著

2007-03-16 19:15:05 | FC東京とサッカー
この本はドイツワールドカップを何百人もの選手を含めた関係者にインタビューして書かれた本である。

ドイツWCが終わり、沢山の関連本や記事や写真集が出た。でも、そのほとんどを手に取って見る事はなかった。なんだろう?全然そんな気持ちにならなかった。

ドーハの悲劇もフランスWCも、日韓WCのプロローグのようにトルシエジャパンの4年間は楽しかった。チケットの売り出し日には電話とPCにしがみ付き、仲間達と連絡を取りながら努力した。

まだ、FC東京がJ2だった頃「今日、トルシエが見に来るそうだよ」「きゃー!本当?どこ?」「誰を見に来たの?ゆきちゃん?」と試合そっちのけで仲間達とミーハーしたものだ。

ドイツWCの監督がジーコと聞いた時は戸惑った。「どうして?なぜ?」「ドイツ大丈夫?」と仲間達と話し合った。初期の頃は試合を見に行ったけど、いつの間にかチケットが手に入らないのもあったけど、全然行く気にならなかった。代表戦は家でTV。そして、いつも途中から眠っていた。

ドイツWCが始まった時、会社の人に聞かれた。「予想は?」「そうね、全敗かな。本当に良くて一分」と。でも、そんなにサッカーに詳しくない人は、日本は決勝トーナメントに進めると本当に信じていた。彼らの失望は大きかった。私達は失望したけど、こんなものと思った。

イロイロな不協和音が耳に入ってきた。なんといっても海外組みと国内組み、スタメン組みと控組みと言う事自体がまとまっていない事の象徴だった。「ジーコやめろ」のデモ行進まで行われた。

そして、何と言っても“中田英寿”の存在。黄金の中盤と言われる素晴らしい個々の選手達。すばらしい才能を持ったオーケストラは、最後まで美しいハーモニーを奏でるためのタクトは振られなかった。

いみじくも中澤が言っている。トルシエがどうして、最後の最後に彼を外して秋田を入れたのかを、「いまなら見つけることができる」と。

まだ“何”も始まっていないオシムジャパンを批判しているスポーツ評論家達がいる。彼らはトルシエの時も声高に批判していた。でも、どうしてジーコの時は声が小さかったのだろう。

ドイツWCの後遺症だろうか、仲間達はオリンピック予選までスタジアムに行かなくなった。あんなに、アテネ代表の時はいつも一緒にスタジアムで応援していたのに。今は私一人で国立に北京オリンピック予選を応援に行っている。

どの世代でも日本代表ガンバレ!


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