ふみさんの日々雑感

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映画 「100歳の少年と12通の手紙」

2010-12-24 20:50:00 | 映画・ドラマ・小説・マンガ
「100歳の少年と12通の手紙」 を見たいと思っていて、やっと娘と見て来た。

白血病で余命いくばくも無い10歳の少年。

どんなにいたずらしても 「ああ、君か」 としかってくれない。面白い事をしても大人は笑ってくれない。もう長くは生きられないと医者に聞かされたお母さんは、辛くてオスカーに会わないで帰ってしまった。

いつも明るかったオスカーは心を閉ざしてしまう。

口が悪くていつも怒っている宅配ピザ屋のローズ。「病院も病人も大嫌い」 と言うローザ。

本当は病人のオスカーの相手はしたくなかったが、医院長に毎日ピザを買うからと頼まれてオスカーの話し相手になる。

「12日しか来ないかよ」 と思わず言ってしまったローズに 「僕、そんない悪いの」 と。

それで、ローズは 「1日を10年と考えれば、100歳まで生きれるよ。そして、毎日、神様に手紙を書く事」と約束して、毎日病院に通う。

同じ病院で闘病生活をする少女に、10代後半に恋をし、20歳で恋の辛さを味わい、そして結婚をし、中年に浮気をして危機を向かえ、そして、少女は退院して別れの辛さを味わう。老人になって、身体の辛さを味わい、100歳の一生を終える。

ローズのお陰で、凝縮された人生を生き、神様に手紙を書く事で心が落ち着いて行く。そして、ローズもギスギスしていた自分の人生・生活・家族との関係が穏やかなものになって行く。

毎日、風船に付けられたオスカーの手紙は神様へと、天に昇って行く。

ラストに向かうにしたがい、あちこちの観客席からすすり泣きが聞こえる。

私も、涙が止まらなかった。

オスカーは、自分の気持ちを沢山、神様に聞いてもらえた。でも、私の姉は、自分の心を話す間もなく、逝ってしまった。まだ、話せる時に、もっともっと話を出来れば良かった。心残りに、鼻の奥がツーンとしてくる。

医者が、姉に末期癌での余命を伝えると言っていた日には、もう、眠った状態になってしまっていた。今年一杯だったはずなのに。

オスカーの手紙をくくりつけた風船が空に昇って行くのを見ながら、私も姉に手紙を書いて風船に運んでもらいたくなった。







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