ふみさんの日々雑感

生活の事、家族の事、大好きなサッカーの事・・・日々いろいろ

ニセアカシア

2011-08-25 09:59:34 | Weblog
どうして、ニセアカシアと言われるのだろう。ニセって?

私は夫の転勤で引っ越しを繰り返した。転勤では無くても、都内で2回も引っ越している。

下の子が2歳の誕生日を祝って、直ぐに関西に引っ越しをした。そして、下の子が4年生になる時に東京の世田谷に引っ越して来た。

上の子は中学入学時だったので、そんなに心配しなかったが、下の子の転校は心配した。

大阪のドラえもんの世界のような田舎で育った娘は、周りは大会社の社宅や政治家達の裕福な家が多い世田谷の生活に馴染めるだろうか、と。

言葉も文化も違う学校で、随分と苦労し苛められたらしい。

ちょうど5月頃、娘の表情が尖って来て心配した。そんな頃、風邪をひいたので、たいした事は無かったが、私もパートを休み3日間程、学校を休ませて一緒に過ごした。

風の強い日だった。中学校から帰って来た息子と三人で、玄関の階段に座り、非常に早い勢いで様々な形に変化して行く空の雲を見つめていた事があった。周りが暗くなるまで。

どんな話をしていたのか覚えていないが、それから、娘の表情が明るくなり、元気に学校に行き楽しい話もしてくれるようになった。

世田谷に6年間住み、会社の都合で川崎に引っ越した。

世田谷の2軒だけの社宅の周りは、大きなニセアカシアの木が沢山あった。隣の公園には桜や大きな木が鬱蒼として緑多い所だった。

思い出として、芽をだしたばかりのニセアカシアを鉢に植え、庭の万両と挿し木したアジサイも持って行った。

アジサイは2~3年に一回しか花が咲かないが、万両は赤い実を鳥に食べられながらも、増えた。

ニセアカシアは大きくならないようにカットしながら、花は咲かないが、夏は涼しく葉を揺らしていた。

ところが、夫が亡くなって何か元気がないな、と思っていたら、枯れてしまった。



でも、諦めきれず、水だけはやっていた。

何と、脇から芽が出て来た。一つ、二つ…。





嬉しかった。

そして、何と久しぶりにカマキリも見た。





川崎に引っ越しした時に、草花にくっついて来たのか、何年も姿を見せたり、見せなかったりしながら、今の所にも付いて来た。でも、いつの間にか姿を見せなくなっていた。

それが、ひょっこり姿を見せた。ああ、居たのね、と嬉しくなった。でも、また、姿を消してしまって見えなくなったが。

去年、ミカンの葉にいたアゲハの幼虫は、あなたが食べたのね。楽しみにしていたのに、残念だった。

思い出が一杯詰まったニセアカシア。もう、枯れないで。






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