高橋家住宅を出て、「お腹が空いたね。美味しいお蕎麦屋さんがないかしら」 とバス通りの方へと歩く。
お蕎麦屋さんの看板が目に入った。“曲がってすぐそこ”と。
曲がった先の方を見るが、それらしいお店が見えない。
「すぐそこのそこってどこよ」
「歩いてすぐそこなのか、車ですぐそこなのか、どっちよ」
結局、バス停まで歩き、時刻表を見たら、1時間に一本しかない。でも、運がいいことに、あと、3分ほどで来る。それで、松本駅まで行って食事にする事にした。
ところが、バスが来ない。10分過ぎても来ない。
「もう、行ったのかしら。どうする?」
「駐車場の向こうにお蕎麦屋さんがあるから、あそこで食べようか。ちょうど1時間後の次のバスの時間になるよ」 と。
そのお蕎麦屋さんに行ったら、2組待ち。名前を書いて 外で待つ事にした。
ところが、フッと見ると、向こうからバスが来る。
「あ、バスが来るよ。乗ろうよ。私先に行ってバスを止めてるね。」 と走る。友達のお母さんが走れないから。
バス停に向かっていたら、東京サポが団体で駐車場に入って行った。松本城に行ったのだろう。
松本駅で、友達が、「雑誌に乗っていた一番美味しいお蕎麦屋さんに行こう」 と行ったら、
「今、カマの湯を変えたので、20分程かかりますがいいでしょうか」
「大丈夫です。」 と。
バス停で20分待つのはイヤだけど、お店でお茶を飲みながらの20分なんて、全然、大丈夫。
そこにも東京サポが何人もいた。
私は、メインの指定なので、急がなくても大丈夫。友達母子も、途中から行く事を決めたので、一緒ではなく別のメインの場所。
私達は、アウェイに行った時には、やっぱり、そこの美味しいものが食べたい。ちょっと高くても。
そして、お蕎麦は美味しかった。
満足して、スタジアムへのバスに乗った。
しかし、あんなにスタジアムが遠いとは知らなかった。いつの間にか、ウトウトしてしまった。いままで、何回か行っているが、いつも応援バスツアーで行っていた。
帰りは、タクシーに乗るので、取りあえず、タクシー乗り場を確かめた。帰りの電車の時間もあるので、予約が出来ないかとタクシー会社に電話したが、出来ないという。それで、終了と同時に急いでタクシー乗り場へ行く事にした。
スタジアムは、サッカー専用スタジアムで見やすくていいなと思う。
この前に来た時は、東北震災のチャリティー試合の時だった。その時には、一緒に行く予定だった夫が体調を崩して入院していたな、と思い出した。
各代表の試合で6人も欠け、怪我人もいたりして、でも、ガンバレガンバレと応援した。
隣に松本山雅応援の親子が座っていた。私の隣にいた小学生の子が、「お父さん、ボク、武藤と権田を見たかったんだよ。残念だな」 と言っていた。大丈夫、今度のリーグ戦での試合で、ちゃんと見れるから、と心の中で少年に言った。
でも、まさか、オウンゴールで先制されるとは思わなかった。スタジアム中が大騒ぎになった。
負けるような内容ではないとは思うが、それでも松本の圧力はキツイなと思った。
パスを足元で受けるのを、待ち構えていたように奪いに来る。東京は、もっと、ダイレクトにボールを回した方がいいのにと思う。パスを受けてから、どこへ出そうと迷う暇なんて無いよーと、もっと一つ二つ先を考えて早めにプレーをしないと危ないよと思った。
それと、ヒールパスは止めて欲しい。ヒールパス多すぎ。それよりも、普通のパスの精度の方を上げて欲しい。
松本山雅のロングスローは怖い。見ていてドキドキする。
東の動きがいいなと見ていた。以前と全然変わったなと思っていたら、素晴らしいシュート、ゴール。本当にやれば出来るじゃんと思う。
後で知ったが、オウンゴールが前田だとは…。ネット上で話題になっているので笑ってしまった。
ロスタイムに入った所で席を立った。この、素晴らしいサッカー専用スタジアムでの試合を最後まで、選手達の挨拶を最後まで見ていたかったが、電車に乗り遅れるわけには行かない。
終了の笛を聞きながら、出口まで一番遠くなので走った。周りでも走っている人達が多い。その人達と一緒に走った。
いつも、走らない生活をしているので、足がつりそうになった。
タクシー乗り場に着いたら、出口に近い友達母子だけがいて、タクシーは一台も無かった。
係りの人が10台くらい止まっていたが、直ぐに出てしまってしばらくかかるという。話していると、私達の後に走って来た人達で行列が出来た。
私達は、一番近い駅の“村井”に行く。10分くらいだという。もし、誰かそっちに行くなら、2人は乗れるよと言ったけど、誰もいなかった。それ、どこ?って感じで。
友達が言うには、村井から塩尻までは2つ目で直ぐだから、その方が時間に余裕があると言う。なるほど。ちゃんと時間も調べたある。さすが! 彼女に任せておけば万事大丈夫。
ほどなく、タクシーが入って来た。見ていたら、途中で、誰かが乗った。
一緒に見ていた係りの人が、あわてて走って行って、乗った人を下ろした。そして、タクシーをこっちに誘導して来た。降りた人は、タクシー待ちの行列に歩いて来た。何か可笑しくて笑ってしまった。
村井への道路は、ガラガラに空いていて、本当に良かった。
駅に着いたら、東京ユニを着た高校生?くらいの男性が3人いた。
「あれ、タクシーで来たんでしょ。終わりまでいなかったのね?」
「いいえ、最期まで見てました。」
「随分、早いのね。」
「自分達、タクシー予約しましたから」
「え、タクシー予約出来ないって言ってたよ。」
「スタジアムエリア内ではダメだけど、その外だったらいいって事なので、ちょっと離れているけど、そこに来てもらいました。猛ダッシュで走ったけど」 と笑っていた。
なんだ、その手があるのか。
話しを聞くと東京から普通電車で来たと言う。おお! お金は無いけど、時間はある年頃ね。でも、そうやって東京を応援に行くその気持ちは一緒ね。年や年代や性別も関係なく、こうして普通に楽しく話せるのは、東京が大好きの心が共通だから。
アウェイに行くと、こうして、知らない同士でも、知り合いのように東京の話しを出来るのが本当に楽しい。
彼らに、食べなかったお菓子をあげたら、「ありがとうございます」 と喜んで直ぐに食べ始めた。
彼らは次の電車に乗るというので、そこで別れた。「今度は味スタで応援を楽しもうね」 と。
私達は、塩尻でスーパーあずさに乗り換えて帰途についた。
たっぷりの楽しい一日だった。
お蕎麦屋さんの看板が目に入った。“曲がってすぐそこ”と。
曲がった先の方を見るが、それらしいお店が見えない。
「すぐそこのそこってどこよ」
「歩いてすぐそこなのか、車ですぐそこなのか、どっちよ」
結局、バス停まで歩き、時刻表を見たら、1時間に一本しかない。でも、運がいいことに、あと、3分ほどで来る。それで、松本駅まで行って食事にする事にした。
ところが、バスが来ない。10分過ぎても来ない。
「もう、行ったのかしら。どうする?」
「駐車場の向こうにお蕎麦屋さんがあるから、あそこで食べようか。ちょうど1時間後の次のバスの時間になるよ」 と。
そのお蕎麦屋さんに行ったら、2組待ち。名前を書いて 外で待つ事にした。
ところが、フッと見ると、向こうからバスが来る。
「あ、バスが来るよ。乗ろうよ。私先に行ってバスを止めてるね。」 と走る。友達のお母さんが走れないから。
バス停に向かっていたら、東京サポが団体で駐車場に入って行った。松本城に行ったのだろう。
松本駅で、友達が、「雑誌に乗っていた一番美味しいお蕎麦屋さんに行こう」 と行ったら、
「今、カマの湯を変えたので、20分程かかりますがいいでしょうか」
「大丈夫です。」 と。
バス停で20分待つのはイヤだけど、お店でお茶を飲みながらの20分なんて、全然、大丈夫。
そこにも東京サポが何人もいた。
私は、メインの指定なので、急がなくても大丈夫。友達母子も、途中から行く事を決めたので、一緒ではなく別のメインの場所。
私達は、アウェイに行った時には、やっぱり、そこの美味しいものが食べたい。ちょっと高くても。
そして、お蕎麦は美味しかった。
満足して、スタジアムへのバスに乗った。
しかし、あんなにスタジアムが遠いとは知らなかった。いつの間にか、ウトウトしてしまった。いままで、何回か行っているが、いつも応援バスツアーで行っていた。
帰りは、タクシーに乗るので、取りあえず、タクシー乗り場を確かめた。帰りの電車の時間もあるので、予約が出来ないかとタクシー会社に電話したが、出来ないという。それで、終了と同時に急いでタクシー乗り場へ行く事にした。
スタジアムは、サッカー専用スタジアムで見やすくていいなと思う。
この前に来た時は、東北震災のチャリティー試合の時だった。その時には、一緒に行く予定だった夫が体調を崩して入院していたな、と思い出した。
各代表の試合で6人も欠け、怪我人もいたりして、でも、ガンバレガンバレと応援した。
隣に松本山雅応援の親子が座っていた。私の隣にいた小学生の子が、「お父さん、ボク、武藤と権田を見たかったんだよ。残念だな」 と言っていた。大丈夫、今度のリーグ戦での試合で、ちゃんと見れるから、と心の中で少年に言った。
でも、まさか、オウンゴールで先制されるとは思わなかった。スタジアム中が大騒ぎになった。
負けるような内容ではないとは思うが、それでも松本の圧力はキツイなと思った。
パスを足元で受けるのを、待ち構えていたように奪いに来る。東京は、もっと、ダイレクトにボールを回した方がいいのにと思う。パスを受けてから、どこへ出そうと迷う暇なんて無いよーと、もっと一つ二つ先を考えて早めにプレーをしないと危ないよと思った。
それと、ヒールパスは止めて欲しい。ヒールパス多すぎ。それよりも、普通のパスの精度の方を上げて欲しい。
松本山雅のロングスローは怖い。見ていてドキドキする。
東の動きがいいなと見ていた。以前と全然変わったなと思っていたら、素晴らしいシュート、ゴール。本当にやれば出来るじゃんと思う。
後で知ったが、オウンゴールが前田だとは…。ネット上で話題になっているので笑ってしまった。
ロスタイムに入った所で席を立った。この、素晴らしいサッカー専用スタジアムでの試合を最後まで、選手達の挨拶を最後まで見ていたかったが、電車に乗り遅れるわけには行かない。
終了の笛を聞きながら、出口まで一番遠くなので走った。周りでも走っている人達が多い。その人達と一緒に走った。
いつも、走らない生活をしているので、足がつりそうになった。
タクシー乗り場に着いたら、出口に近い友達母子だけがいて、タクシーは一台も無かった。
係りの人が10台くらい止まっていたが、直ぐに出てしまってしばらくかかるという。話していると、私達の後に走って来た人達で行列が出来た。
私達は、一番近い駅の“村井”に行く。10分くらいだという。もし、誰かそっちに行くなら、2人は乗れるよと言ったけど、誰もいなかった。それ、どこ?って感じで。
友達が言うには、村井から塩尻までは2つ目で直ぐだから、その方が時間に余裕があると言う。なるほど。ちゃんと時間も調べたある。さすが! 彼女に任せておけば万事大丈夫。
ほどなく、タクシーが入って来た。見ていたら、途中で、誰かが乗った。
一緒に見ていた係りの人が、あわてて走って行って、乗った人を下ろした。そして、タクシーをこっちに誘導して来た。降りた人は、タクシー待ちの行列に歩いて来た。何か可笑しくて笑ってしまった。
村井への道路は、ガラガラに空いていて、本当に良かった。
駅に着いたら、東京ユニを着た高校生?くらいの男性が3人いた。
「あれ、タクシーで来たんでしょ。終わりまでいなかったのね?」
「いいえ、最期まで見てました。」
「随分、早いのね。」
「自分達、タクシー予約しましたから」
「え、タクシー予約出来ないって言ってたよ。」
「スタジアムエリア内ではダメだけど、その外だったらいいって事なので、ちょっと離れているけど、そこに来てもらいました。猛ダッシュで走ったけど」 と笑っていた。
なんだ、その手があるのか。
話しを聞くと東京から普通電車で来たと言う。おお! お金は無いけど、時間はある年頃ね。でも、そうやって東京を応援に行くその気持ちは一緒ね。年や年代や性別も関係なく、こうして普通に楽しく話せるのは、東京が大好きの心が共通だから。
アウェイに行くと、こうして、知らない同士でも、知り合いのように東京の話しを出来るのが本当に楽しい。
彼らに、食べなかったお菓子をあげたら、「ありがとうございます」 と喜んで直ぐに食べ始めた。
彼らは次の電車に乗るというので、そこで別れた。「今度は味スタで応援を楽しもうね」 と。
私達は、塩尻でスーパーあずさに乗り換えて帰途についた。
たっぷりの楽しい一日だった。