ふみさんの日々雑感

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亡くなった知り合いのお別れ会

2013-11-24 13:59:36 | Weblog
先月、元同僚の男性が亡くなって、そのお別れ会があった。

葬儀は家族だけで取り行われたそうだ。

今、家族葬が多い。私も、夫とそんな話をしていた。葬儀は二人とも家族葬でと。二人ともそれぞれの終わりは、年老いてとしか想像していなかった。

だから、夫が亡くなった時、どうしょうかと悩んだが、すぐに普通の葬儀をしようと思った。

退職してからも、まだ、4年くらいしか立っていないので、元同僚との付き合いがあったし、地元でも多くの知り合いが出来ていた。

賑やかな事が大好きだった夫だったので、沢山の人にお別れに来ていただいて良かったと思っている。

元同僚とは、21年務めた会社で16年くらい一緒に働いた。

本来なら、定年まで務めただろうに、途中で人工透析の闘病生活に入ってしまった。

奥さんが友達と新しい会社を立ち上げて直ぐの事だった。奥さんとも仲良くしていたので、良く、一緒に食事もした事もある。娘も、奥さんの会社でアルバイトをした事もある。

小さな会社だったので、皆、仲が良かった。

彼が会社を辞めても、時々は会社の人達と彼の家の近くのお店で食事をしながら、おしゃべりをした。

ここ2、3年は、相当体調が悪いので会っていなかった。

彼がいた頃の会社生活は、楽しかった。会社もそれなりに順調だった。

時々、会社帰りに同僚達と飲みに行った。同級生がゲイバーのママをしているからと、初めてゲイバーに行った事もある。思い出せば、楽しい事が一杯あった。

その、元気だった頃の彼の端正な遺影を見つめながら、あれやこれや思い出せば、涙が溢れる。

納骨の時、お墓がまだ新しい。

聞くと、まだ御存命の今年100歳になるお母さんが、ずっと以前に、自分の為にお墓を用意したのだそうだ。それが、息子の方が先に入ってしまうとは…。

そのお寺さんの近くで生まれ育った彼の幼馴染が、何人も来ていた。その中の一人がお医者さんをしていて、近くの医大に勤めていて、診てもらっていたのだそうだ。

奥さんに、闘病生活や最期の様子を聞き、彼岸に旅立つという事が、どんなに大変な事かを思う。

夫や姉の時もそうだったけど、私達は見守っている事しか出来ない。少しでもこの世に残ってもらうにも、あの世に見送るにしても、本当に、ただ、手を握り、名前を呼ぶ事しか出来ない。

いつか、いつになるのか分からないけど、必ず私も行くその世界に、又一人先に行ってしまったなと、雲一つない夕暮れの空を見ながら帰った。


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