あられの日記

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こんな所に203高地の石が

2012年01月14日 05時50分10秒 | 鎌倉
お散歩の始めに連れに「児玉神社へ行きたい」と宣言していた。児玉神社とは、児玉源太郎(1852-1906)のことなんである。ええ、私がここしばらくハマっているNHKのドラマ『坂の上の雲』(著:司馬遼太郎)では高橋英樹さんが演じてます。旅順攻略の先陣を切る203高地の陥落。難航した戦いの行方を左右したきっかけとなる戦術を立てて勝利に導いた人です。
マップによりますと、「神社の創建は大正10年(1921)。勝運の神として仰がれており、鳥居も狛犬も台湾の石で出来ています。また設計は寺社建築の第一人者伊東忠太によるもので、境内には山縣有朋の歌碑や203高地の石などがあります」ですって。
ってなことでトップ画像がその203高地の石です。まさかこんな所にあるなんて~~っ。
説明文発見「爾霊山の石…203高地は、日露戦争において激戦地となった旅順(中国遼東半島南端大連市)の背後にそびえる203メートルの高地である。当地の石を横須賀鎮守府が日本に持ち帰って別地に寄贈したが、のち当社境内に移設され現在に至る。この「203」に爾霊山(にれいさん。「なんじの霊の山」の意)の字をあてたのは乃木希典将軍である」だそうです。去年の夏、私は旅順を旅しました。興味のある方は、その時の記事はブログの203高地(2010年8月6日)の記事 203高地、28サンチ榴弾砲(2010年8月7日)の記事 慰霊 爾霊山(2010年8月8日)の記事を参照して下さい。
 
上の画像左が蒋介石の石詩碑。「台湾の蒋介石の奉献。国民の崇敬を集めた御祭神の武勲、才知、徳を讃えている。蒋介石は満州国初代外交部総長を務め、のち満州国駐日全権大使として日本に駐在したこともある」
右の画像は後藤新平の詩碑。「政治家の後藤新平が、御祭神の文武の功績と忠孝の徳を讃えて奉献した。御祭神の児玉源太郎が台湾総督時代に後藤は民政長官に任じられ、植民地であった台湾の運営と近代化に手腕を発揮した」
さて、石碑群を見て拝殿に進みますと、なにやら不吉な張り紙が…。
「神社改修支援金募金のお願い…9月21日に発生した台風15号により、本殿周囲の板塀の大部分が失われたほか、神楽殿の屋根の銅板が破損。ご神木の月桂樹をはじめ境内の立木多数が倒れました。当社は江の島の東峰に位置する為、元来台風の害が激しく、神楽殿前の燈籠も数年前の台風により破損しています。既に社殿全体の老朽化も甚だしく、全面的な改修を必要としております。日本を救った英傑である御祭神を尊崇し、またこの地に社を建立された多くの先達の志を後世に守り伝えたく、皆様によろしくご協力の程お願い申し上げます。 平成23年9月28日 児玉神社宮司」ですって。
確かに、参拝したら、階段の石がぐらつてて危なかった!
こちらは横から拝殿と上に位置する本殿を写した所ですが、台風以前は本殿は板塀が張り巡らせてあっただよね?次に強風が襲ってきたら、ここ持たないんじゃないかな~
伊東忠太と言えば、築地本願寺を始め、平安神宮・樫原神宮・明治神宮・大倉集古館。靖国神社の遊就館。湯島聖堂。総持寺大僧堂、高麗神社、最乗寺などなどと蒼々たる作品群の数々。そんな伊東忠太の作品の一つなんですよ。いくら老朽化してるからって、取り壊しは出来ないんじゃないかな~?やっぱ改修で乗り切りたい所。でもこれ、宮司さんの気持ちだけじゃどないもこないもなりません。児玉神社に檀家さんっているのかな~?せめてNHKの「坂の上の雲」のドラマの中で窮状を伝えてもらうとか訴えればいいのに。12月4日はおそらく旅順攻略戦だと思うのね。ここで訴えれば、成果も上がるだろうに…。
一応私にしては奮発してお賽銭を入れておいた。
焼け石に水にもならんけど~。
あ。今気づいたんですが、児玉源太郎って日露戦争直後に死亡してるんですね。wikiで調べてみた。死因は脳溢血だった。…いわゆる過労死だったんじゃないかな~?

参拝を終え、帰宅すべく目指したのは小田急線の片瀬江ノ島駅。ええ、あの竜宮城テイストの駅舎。
駅に到着したのは既に午後4時近く。つ~ま~り~。岩屋洞窟から片道約1時間もかかっていたのね。…連れがうっかり万歩計を取り出した。まさかの2万歩超えだった。まさかまさかなので、私もつい万歩計を見てしまった。同じく2万歩超えだった!
つ、疲れがどっと出てしまった~。もう若くないんだから、無茶しちゃいかんなあ~。でもマジに2万歩超え?間違ってるんじゃないかな~??   人気ブログランキングへ
コメント (2)
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