都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

RICOH Caplio G4 Wide

2006-07-13 | 写真・カメラ
 今回はまちあるきネタではなく、まちあるきのお供であるカメラのお話。

 この一ヶ月ほど、写欲も失っていた。その理由はカメラ。Blogを始めて以来、使っていたカメラの写り具合が、次第に納得できなくなってきたのだ。

 最初の頃にもちょっと書いたが、この二年ほど使ってきたのは、RICOHのCaplio G4 Wideというコンパクトデジカメ。35mm版フィルムカメラで言うところの焦点距離28mm相当の広角レンズを持つズームコンパクト機で、路地を撮ったり、建物を撮る機会が多い私にはぴったりなので、今まで愛用していた。

 デジタル一眼レフを使えば、なんでも来いなのだが、まだ私にとっては値が高い。また、路地裏なんかの場合、場所がプライベートなだけに、撮るぞーっ、という感じで一眼を振り回すのはどうも気が引けてしまう。そんなわけでポケットなどに忍ばせておいて、ちゃちゃっと撮ってしまうのにはコンデジが最適。

 広角ズームコンパクトデジカメというのは最近まであまりなく、フィルムカメラでGR-1を出していたRICOHぐらいだったので、広角コンパクトを探していたら、自然にRICOHを選ぶことになってしまった。当時はまだGR Digitalも発売されておらず、比較的すんなり決めてしまった記憶がある。

 2004年初めから使い続けて、いつのまにか延べ19,000カット。その間、一度だけ、ピントが合わなくなって修理に出したが、その他はほとんどトラブルもなく、まちあるきのお供をしてくれていた。





 何度も電源のオンオフを繰り返すうち。モードダイヤル内側のパワーボタンの塗装は剥げてしまった。また前面に書かれていたCaplio G4 Wideのロゴも完全に消えてしまった。

 Caplio G4 Wideは知名度があまりなく目立たなかったが、個人的には当時は満足した買い物だった。購入後、比較的気に入ったポイントは以下の点。

・電源を入れてから撮れるようになるまでが非常に速い。特にストロボOFFモードの状態では、2秒程度。ポケットから出して電源を入れてすぐさま撮れるのは便利だ。
・ピント合わせもかなり速い。
・シャッターボタンを押してから実際にシャッターが落ちるまでのタイムラグがほとんど無いのも非常に良い。大通りなどで、車が行き交う間を縫って、通りの反対側の建物を撮ったりするとき、一発で仕留めることができるし、向かってくる車や電車を撮る場合もタイミングを外すことが少ないので、うまくいかずにいらいらすることは殆ど無い。
・充電池の保ちが良い。また乾電池を使うこともできる。
・SDカードで記録するほかに、本体のメモリーにも数枚記録できる。
・露出次第では、とんでもなく鮮やかな空の写真が撮れることがある!


四谷駅前 Photo 2004.6.5



神保町夕景 Photo 2005.5.18
 ただ、問題が無かったわけではない。むしろ結構問題が多くて、クセのあるカメラだった。

・背面の液晶画面の質がぱっとしない。半逆光などの場面では、画面に輝線が出る。実際に撮った画像には無いのだが、撮影時はまぶしくてなんだかよく分からない画面になってしまう。
・最近のと比較するとかなり液晶画面が小さい。
・夜景など、高感度撮影時にひどくノイズが出る。
・多分割マルチ測光なのだが、コントラストが強い場面などでは、うまく評価できておらず、無茶苦茶な測光結果になることがある。
・朝夕など、昼間の太陽光と異なる色温度条件の下で、カラーバランスが滅茶苦茶になることがある。大昔のスライドフィルムのように、異常に青味が強くなったり、紫が強くなったりする。同様の理由で、樹木などの緑が、真っ青に写ったりする。
・マルチ測光では比較的多いことだが、全体的に露出が多めになる。日陰を含む路地などで撮ると、後景の日が当たっている建物が真っ白に飛んでしまう。
・夜景の場合、露出補正を-2.0EV(これが限界)やっても露出オーバーになってしまうことがある。マニュアル露出モードが無いので、中央重点測光、もしくはスポット測光に切り替えるか、明るい方向に一度振って、AEロックするしかない。
・ストロボは付いているが、コンパクト機なのでGN値が小さく、遠くまで十分光が回らない。宴会などで撮ると、遠くは真っ暗、手前の人は飛んでしまって真っ白。でもこれは多くのコンパクト機で共通なこと。室内で自然な感じにするには、室内の照明だけで撮ることにして、手ブレ補正を使ってストロボオフとするしか手段がない。

 上記の問題点、欠点の方は、昨年末にBlogを始めて、他の方の写真を良く見るようになってから、次第に気が付いたものがほとんど。あれれ、他の人の写真はみんなきれいだなぁ。みんな労せずしてこんなに良い写真が撮れるのかなぁ。それに引き替え、おいらのカメラはあかんなぁと、次第にガックリしてきたわけである。

 もちろんデジタル一眼の作例と比較するのは無茶なのだが、最近の廉価なコンパクト機に比べてもかなり劣っていて、これには参った。
 Blogに掲載したものは何枚も撮った内の比較的使えるもの。また、掲載のためにPhotoshopでカラーバランスや明るさをさんざんいじったりもしていた。毎度、時間をかけて手入れしないとまともにならない、というのはかなり問題で、色調や明るさを補正するのが面倒くさくなってしまったというのもあった。

 そんなわけで、いま外に行っても、ちゃんとした写真撮れないからなぁ。なんだか撮りたくなくなっちゃうなぁ、という感じなのでした。
コメント
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