徒然まちあるき日記はどうなったの?、というお問い合わせも受けるが、もうしばらくカメラの話題。
私が小学生の頃、父が旅行用に購入したのがCanon 110 ED(1975発売)。35mmサイズフィルムではなく、当時コダック社が提唱した新規格の110カートリッジフィルムを使用するコンパクトカメラだった。
上面の黄色いボタンがシャッターボタン。その横の直線スライド式のノブでピント合わせを行う。EE用レンズ部分に、快晴、晴れ、曇り、ストロボ使用時の4段階の絞りがあり、それに連動して、シャッタースピードが決定される仕組みだったらしい。下側の面にはスライド式の巻き上げノブがある。
上部右端は日付合わせ用の小窓。側面のギアを回して年月日を合わせる。電子式ではないので、西暦年は84年までしか設定できない。
コンパクトな110カートリッジを用いることで、薄型でポケットに入るデザインが可能になっている。また35mmフィルムの場合、パトローネから出ているベロを適宜引き出して装填しないと、巻き上げに失敗してしまうが、この110カートリッジはカセットテープのように差し込んで巻き上げるだけだから失敗がない。万事大味なアメリカンが考えそうな仕組みで、確かに便利なのだが、その代わりフィルムの一コマのサイズが小さくなり、画質はいまひとつ。ISO感度も80程度で、高速シャッターが切れるわけでもない。スナップ写真が写りさえすれば良いと思っている初心者向けともいえるのだが、Canon 110EDは日付写し込み機構などもついて、ややお値段が高かった。
コダックの肝いりで作られた規格だったが、カメラメーカーがあまり対応カメラを出さなかったためか、普及することはなく、今では珍品に近い存在。フィルムもヨドバシカメラなどの大型店でわずかに扱われているに過ぎない。
ただ、扱いがそれほど難しくないカメラだったので、小学生の頃からときどき借りて写真を撮らせて貰っていた。
私が小学生の頃、父が旅行用に購入したのがCanon 110 ED(1975発売)。35mmサイズフィルムではなく、当時コダック社が提唱した新規格の110カートリッジフィルムを使用するコンパクトカメラだった。
レンズ前面のカバーを開けた状態。左が合焦用ファインダー、中央がEE用レンズ、右がメインレンズ。クリックでカバーを閉めた状態が表示されます。
上面の黄色いボタンがシャッターボタン。その横の直線スライド式のノブでピント合わせを行う。EE用レンズ部分に、快晴、晴れ、曇り、ストロボ使用時の4段階の絞りがあり、それに連動して、シャッタースピードが決定される仕組みだったらしい。下側の面にはスライド式の巻き上げノブがある。
上部右端は日付合わせ用の小窓。側面のギアを回して年月日を合わせる。電子式ではないので、西暦年は84年までしか設定できない。
背面左側の裏蓋を手前下へ開け、そこにカセット式の110フィルムカートリッジを入れる。右隅はファインダー。
コンパクトな110カートリッジを用いることで、薄型でポケットに入るデザインが可能になっている。また35mmフィルムの場合、パトローネから出ているベロを適宜引き出して装填しないと、巻き上げに失敗してしまうが、この110カートリッジはカセットテープのように差し込んで巻き上げるだけだから失敗がない。万事大味なアメリカンが考えそうな仕組みで、確かに便利なのだが、その代わりフィルムの一コマのサイズが小さくなり、画質はいまひとつ。ISO感度も80程度で、高速シャッターが切れるわけでもない。スナップ写真が写りさえすれば良いと思っている初心者向けともいえるのだが、Canon 110EDは日付写し込み機構などもついて、ややお値段が高かった。
コダックの肝いりで作られた規格だったが、カメラメーカーがあまり対応カメラを出さなかったためか、普及することはなく、今では珍品に近い存在。フィルムもヨドバシカメラなどの大型店でわずかに扱われているに過ぎない。
ただ、扱いがそれほど難しくないカメラだったので、小学生の頃からときどき借りて写真を撮らせて貰っていた。