お客様より一通のお便りを頂戴していました。
いまのコロナに引き続きバッタが危ぶまれるという内容。
先日の記事で思わせぶりな ❝バッタ禍 ❞という表現をしていましたが、
このバッタは直接感染病などの危険はないものの、
ひいては生命の危機に繋がりかねないということ。
ご本人の了解のもと掲載させていただきます。
前略
毎ロコロナ騒ぎで生活のリズムが変わりました。現役を引退している自分などは
その影響が一番少ない立場ですが、その分、感染を一番恐れなければならない
年齢となりまして、お互いに気をつけたいと思います。今回のコロナ騒動で、
政府には国民を救う力が無いことが露呈してしまいました。日本はいつの間にか、
このような情けない国になつておりました。恥ずかしい気持ちです。
国家を支える産業の大切さの度合いは、農(第一次産業)→工(第二次産業)→商
(第三次産業)の順ですよね、でしょ? しかし現在はその逆で、TPP等は商の
利益追求の雛寄せが工や農に来ている。ものづくりや米作りが価格競争にさら
されています。国境を無くしてモノの売り買いを自由にするグローバリズムと
いうものを、一から考え直してみたい。独立国の要件とは、食料とエネルギー
と軍事力と言われますが、日本は全ての分野で欠乏状態。例えば食料にしても
自給率はカロリーベースで4割程度でして、食料を外国から買えなくなれば、
国民の半数以上が餓死するという事実があります。政府や政治家達には
「真面目に独立国を運営する気があるのか」と問いたいです。
「その力が無いのなら、今、直ぐに職を辞せ!」と言いたい。
自分は福岡県の行政職員でしたが、職務上、真の緊急事態を経験したことはあ
りません。どんなときにも社会システムは機能していました。戦争が終わつて
70年以上、日本には緊急事態という概念がありません。法の枠組みにおいても、
法施行の手続きにおいても、組織体制の在り方においても、緊急事態が想定されてない。
緊急事態を想定すること自体が許されませんでした。これは霞ケ関も永田町も
市町村役場も同じでして、緊急事態の対処は、日本の公務員は未経験です。
ベテラン職員も緊急事態対応においては初心者と同じです。マニュアルもないので
事態に対してどう対応してよいか判断がつかない。
そのことが東日本人震災で露呈し、今、コロナで露見しています。
古事記の昔から日本は稲作によって国を始め、国を維持してきました。これは
私の直感ですが、日本国は稲作を蔑ろにしてはならない。たとえ海外から食料
が入らなくなつても、国民全員が食べていけるように、米は“安全保障用”の食料として
確保すべきだというのが私の思いです。そのためには価格競争にさらされる
流通価格とは別の適正な数の農家が適切に維持できる適正な価格帯で政府が
買い取ればいいだけのことです。それをやろうとしないのは、食料自給が安全保障
だということが政治家達にはピンと来ないのでしょう。
今、バッタの大群が中国の穀倉地帯を襲うのではないかとの懸念が広がつてい
ます。バッタはエチオピアあたりで発生したそうでして、畑の農作物を食い荒
らしつつ、数を増やしながら、現在、数千億匹という数でインドあたりまで来
ていると聞きます。バッタが通り過ぎた後は、作物に3割程度の被害が出てい
るとのことで、バッタの大群は、今後、ヒマラヤを東から回りこんで中国に入
ると想定されています。
それで中国政府は世界中の食料の確保を始めたようです。北海道は食料自給率
が200パーセント近くあるそうですが、その北海道では中国による食料の買占めが
行われていると聞きます。世界中がそのような状況となれば、多くの国々
は食料不足気味となり、そうなれば先ずは自国民の分を確保するでしょうから
日本に売ってくれる分が残つているかどうか・・。今年の収穫期を過ぎた秋
くらいから、米、インスタント食品、カップ麺等が店頭から消えれば、その時
点で大パニックになるのではないか・・・。危機意識が病的なまでに欠乏して
いる日本人がそのことに気付いた時は、“時すでに遅し”とならないことを願うのみです。
食糧は生命にかかわることですから、もし食料が店頭から消えれば、トイレッ
トペーパーが消えるどころの騒ぎではないはずで、これはもう非常事態です。
でも“一事が万事”、今回のコロナ騒動にみるように、政府はその事態に直面するまで
何も手を打たないでしょう。農政に関してズブの素人である私のこの予想が、
完全に外れることを願つて止みません。ただ今回のコロナ騒動をみるまでもなく、
政府の対応が外国と比べてあまりにも杜撰なことが気になっております。
まさに40年前、
大学のゼミで共同研究のテーマが❝日本の食糧危機❞でした。
その当時から私たちが食べている食べ物、
或いはその原料の大半は外国からの輸入に頼っていたからです。
世界的な気候変動や紛争に備えて
自分の食いぶちだけは自給出来るように
普段から備えておくことが重要だということです。
ちなみに青果ジャガイモだけは、
一部を除き防疫法で輸入がストップされており、
店頭に並んでいるジャガイモは純国産ということになります。
もし、ジャガイモセンチュウが国内でも蔓延させてしまうと
外国に対して輸入をストップしている理由がなくなり
諸外国から輸入を迫られることになるでしょう。
昨夜このお便りを頂戴した I さんと電話で約束しました。
自分の食いぶちだけは、ぽてと倶楽部さんお願いしますよ。
最低、お米とジャガイモさえあれば当面の飢えは凌げますから・・・・(笑)
ハイ! と二つ返事で。
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