「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        昔もあったのか老人の熱中症

2010-08-18 05:20:26 | Weblog
今年の暑さはまさに異常である。昨日、東京の練馬区では水銀柱は38・2℃まで
上がった。秋のフラダンスの発表会を控えて目下特訓中の老妻は、よせばよいの
に、この猛暑の昼下がり、日傘をさしても”逃げ場”がない、とふうふう言いながら
帰宅してきた。焼き付くほどの暑さである。昔はこんな暑さが連日続くことはなかっ
た気がするのだがー。

東京の行路死や変死を調べる医務観察院の発表によると、東京23区内の7月17
日から1か月間に熱中症で死亡した人が100人を越えたという。これは昭和21年、
同観察院が記録を取り出して以来の記録だとのこと。そして亡くなった方の9割が
65歳以上の老人である。これは、僕らにとってはショックだ。

昔は熱中症という言葉はあまり聞かなかった。熱射病とか日射病とかいって子ども
の時、帽子をかぶらずに、外で遊ぼうものなら、母親から叱られたものだが、年寄り
が日射病や熱射病にかかったり、死亡したりしたりしたことなど聞いたことはない。

老人が熱中症で死亡するケースは外より家の中で、それも午後5時から翌早朝にか
けてが多いのだという。素人で判らないが、昔は今より住宅構造は劣っていた気が
するのだが、逆に劣った構造のほうが、熱中症にかかりにくいのかもしれない。

まだ、この猛暑はあと1週間は続くとのこと。お年寄り諸君、熱中症にかからないよう
頑張りましょう。