「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        "若い世代”の政治家に期待する

2011-06-09 06:19:06 | Weblog
"一定のメドがついた段階で若い世代へ引き継ぐ”と言いながら菅総理はいつ辞めるのかメドがまだついていない。見せかけの退陣という批判もあるが、ここまでくれば常識的なところで総理が辞任するのは間違いないだろう。これを受けて民主党内では、すでに"ポスト菅”をめぐってのレースが始まっているとのことだ。

”ポスト菅"候補の筆頭には前原誠司前外相(1962年生まれ)や枝野幸男官房長官(1964年)の名前が上っているが、世界の指導者の中には、二人と同じ60年代生まれが多い。最も若いのは英国のキャメロン首相(1966年生まれ)で、ついでロシアのメドベージェフ大統領(65年)で二人より若い。米国のオバマ大統領も1961年生まれ。60年代生まれではないが、サルコジ仏大統領(1955年生まれ)メルケル独首相(54年)も菅総理(1946生まれ)よりは若い。

菅総理は戦争を知らない世代なのに、僕からみると何か変に老成しきったところがある。国会答弁を聞いていると、いつも自分は政界30年のベテランだと誇示したがる。作家の三浦朱門(1926年生まれ)が先日ラジオの「深夜便」の中で、団塊世代を批判していたが、彼らが自分の子供と同じ年齢だと思えば仕方がない、とシニカルに言っていた。僕はとても三浦先生ほど寛容にはなれないが、団塊世代が政治の舞台から消えることには賛成だ。

先日国会で枝野官房長官に対して"今上陛下は何代目かの天皇か”と質問した自民党の女性議員がいたそうだが、彼女も菅総理よりは若いが団塊世代である。戦争中小学校で"ジンム、スイゼイ、アンネイ イトク”と代々の天皇の名前を暗記させられた僕でも今上陛下が125代目の天皇陛下であることは忘れていた。枝野長官が知らないのは当然だ。国会質疑である。もっと大事なことがるはずだ。超高齢化に答える必要はない。後期高齢者は政治家の若返りに期待している。