「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       "燃え尽きる覚悟”でも余震は収まらない

2011-06-24 06:44:03 | Weblog
昨日も何回か被災地を中心に大震災の余震が起きている。早朝の岩手県沖の余震はM6.7,震度5弱で一時津波警報まで出た。震域も北海道の石狩、空知まで拡がっていた。気象庁は今後もM7クラスの余震が起きる可能性は大きいと警告している。被災地ならずとも余震が完全に収まるまで、心のどかに不安がある。

2004年12月、スマトラ沖で起きた巨大地震(M9.1)の時は、この地震の4か月後の05年3月に再び8.7の大きな地震が南東250㌔のスマトラ沖で発生、震央のニアス島では1,000人以上が亡くなっている。この後も09年9月、同じM8.9の大地震が西スマトラ州の州都パダン周辺で起き、数百人が犠牲となっている。

地震発生のメカニズムと火山との関係は素人の僕には解からないが、東日本大震災の前には九州の新燃岳が噴火したり、鹿児島の桜島の噴火も活発化していたと聞いた。スマトラ沖地震の前後にもスマトラ西部のタラン山が噴火、その翌年の3月にはジャワ西部のタンクバンプラフ火山も爆発している。古い歴史をひも解くと、明治29年(1896年)6月の三陸大津波の8年前には"小原庄助”で有名な会津磐梯山が噴火している。

余震の不安は、菅総理の居座りによって一段とその不安を大きくしている。菅総理は昨日沖縄で"震災の復旧、復興と原発事故の収束へ全力をあげ、私自身燃え尽きる覚悟で取り組む”と語っていた。しかし、現実はどうであろうか。遅々として物事は進んでいない。下卑た表現だが、ヤクザの 世界には”ケチつき”という言葉がある。申し訳ないが”ケチ”がついた指導者の下ではダメだ。余震はいつまでも収まらない。