「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        新弟子探しには部屋を地方に分散させよ       

2012-11-02 06:17:13 | Weblog
大相撲九州場所(11月場所)での入門者は僅か一人。これで今年になってからの弟子の入門は56人。年6場所制になった昭和33年以来弟子の入門者数は昨年の60人を下回り過去最低となった。相撲協会は新弟子検査の体格基準を緩めるなどしているが、問題はそんなことではなく、賭博とか八百長とかで傷ついた汚名を挽回するため、旧態依然の部屋制度にメスを入れ、現在東京だけに集中する部屋を、大阪、名古屋、福岡の大相撲開催地、さらには新しく仙台、札幌でも本場所お開催して部屋を分散させたらどうか。

サッカーが今や野球を抜いて日本でも国民的なスポーツになりつつある。しかし、かってはマイナー.スポーツであった。これが今のように人気が出てきたのは1999年にJリーグを中心とした全国的な組織が確立されてからだ。調べてみると、今日本にはJ1.18チーム、J2.22チーム、さらには、その下のJFCまでいれると、文字通り全国津々浦々の市や町にサッカーチームがある。これでは郷土愛から自分の町のチームを応援し人気が出てくるのも当然だ。

プロ野球もナ.リーグ、ア.リーグとは別にここ数年各地に独立リーグが設立され、サッカーほどではないが地元で人気が出始めている。四国では4県によるアイランダ―ズ.リーグ、ベースボール.チャレンジ,リーグには富山、福井、石川、新潟、長野、群馬などが参加している。地方経済が衰退し、経営的には苦しいと思うが、地元に就職したくとも職がない若者を郷土に定着させるのには役立っているようだ。

大相撲も元はといえば、各藩のお殿様のお抱える力士から始まっている。今でもその名残りなのか名古屋場所での地元力士への応援は東京場所とは違う。野球も札幌や仙台でのフランチャイズが定着してから地元での人気が出てきた。大相撲の部屋が東京だけに集中しているのは本場所が東京だけだった時の名残である。地方に部屋を分散させれば、親方衆も新弟子探しにもっと熱心になるのではないだろうか