景気が「イザナギ」を越え、さらに今月で戦後最長の「イザナミ」と並ぶと産経新聞(首都圏版)2面に2段記事で小さく出ていた。戦後最長といえば、普通ならビッグニュースだが、国民には実感がない。編集記者も気が引けたのだろう
「イザナギ」景気(昭和40年9月―45年7月)の57か月は、経済音痴の僕でも知っている。「神武」景気(昭和29年1月―32年6月)につぐ好景気で、「神武天皇」を越えて神話の「イザナギ」の命(みこと)以来だと当時のマスコミが命名した。当時、僕は30歳代の働き盛りだったが、月給が初めて10万円を超え、その恩恵に浴している。
しかし、今、「イザナミ」景気があったことをは知らなかった。調べてみると「イザナミ」景気(平成14年2月―19年8月)の73か月を言うのだそうだが、覚えがない。すでに、僕は年金生活に入って10年、第一線から退いていたせいもあるがー。一般にも「かげろう」景気とか「無実感」景気とか悪口されている。
驚いたのは今,アベノミクスの下で好景気が続いており、今月中にその期間が「イザナミ」景気気を抜くのだそうだ。たしかに有効求人倍率など一部の経済指標でみる限り好景気のようだが、一般庶民には実感がない。「イザナミ」景気のあとは、なに景気なのか。「アマテラス」景気とでも呼ぶのだろうか。景気が国民全体に天照らす景気を期待したい。