「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

            大分県人の「赤猫根性」

2009-02-13 06:22:04 | Weblog
大分県人の県民性を表す言葉に「赤猫根性」と言うのがあるそうだ。大分県民は"ず
るかしこく、計算高く、偏狭でまるで赤猫みたいだ”という悪口である。一方、大分県
民は"淡白で何事も受け入れる柔軟性の持ち主だ”というほめ言葉(武光誠著「県民
性の日本地図」)もある。僕ら関東の人間にとっては、大分は遠く、どちらが正しいの
か判らない。ただ昨年の県教委の汚職、今回のキャノン工事をめぐる脱税事件などを
みると、共通していえるのは汚職、癒着、縁故主義である。

昨年の県教委の汚職は、教育界という狭い社会の中で、出世のための金銭贈与が長
年、日常的に行われていた。今度のキャノンの工場建設をめぐる不祥事もキャノンの御
手洗社長と逮捕されたコンサルタント会社「大光」の大賀社長が友人関係にあり、別に
逮捕された長田元県会議長も御手洗社長と姻戚関係にある。御手洗社長は関与を否定
しているが、なんとなく癒着、縁故主義の構図が匂ってくる。

僕の友人に大分県人が二人いる。一人は大分市、もう一人は臼杵だが、二人とも「赤猫
根性ではない。が、あまり仲がよいとはみえない。大分県は豊臣秀吉によって所領が細
分化され小藩が分立していたため、同一県民意識に薄いという人がいる。その結果、藩
ごとの結束が強く、そのために癒着、縁故主義がはびこるのだという。

多島多民族国家、インドネシアの諸悪の根源は、汚職K(korupsi),癒着K(kolusion)縁故N
(nepotism)の頭文字をとってKKNだと言われて久しい。 

 

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2 コメント

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田舎になればなるほど (chobimame)
2009-02-13 07:43:34
田舎は人が動きませんから、どんどん保守的になりますし、地元で実権を握るような一族が延々と崇められたりします。
愛媛の田舎に住む友達に聞きましたが役所や議員はコネで入るそうですし、教育に関しても同じで、地元の有力者の子供があからさまにヒイキされたりと、都会では考えにくい事がたくさんあるそうです。都会は多くの人がいますし、絶えず新しい価値観が入っていますし、市民の目がうるさかったりするので、こういう癒着などは地方よりマシなのかもしれません。
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いずこも同じ (kakek)
2009-02-13 09:59:23
chobimame さん
大分県ばかりではないですね。まだ東京でも県人会があります。外国にいっても県人会があるところもあります。明治大正の頃は,同郷の一人が出世すると、その家へ居候が沢山集まっていたと聞きます。日本人だけではなく外国にもあるみたいです。仕方がないのかもしれませんが、その度がすぎると!
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