「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          ”アジアは一つ”を体験

2008-11-29 05:58:14 | Weblog
ドバイ一週間の旅で僕は改めて”アジアは一つ”を体験した。一夜、僕はあるインド人
夫妻のパーティに招かれた。南インドからギター一つでドバイに来て、巨額の富を築い
とという立志伝の富豪だ。パーティにはインド人だけでなく、僕ら日本人、レバノン人、
マレーシア人などの多国籍が出席、酒が入って各国の歌がとび出し、旅愁を忘れた。

同席のレバノン人は最近、ドバイに出来た最大のショッピング・モールに宝石店を出し
たという金持ちのようだ。店の名前を聞くと「イスタナ」だという。「イスタナ」(Istana)は
インドネシア語でお城とか宮殿という意味。大統領宮殿も"Isutana Merdeca"(独立宮
殿)という。なぜ店名が「イスタナ」なのか尋ねると「イスタナ」はトルコの「イスタンブー
ル」と同じ語源なのだ。多分アラビア語なのだろう。

滞在中雇った車の運転手は、今度のテロがあったムンバイからの出稼ぎ労働者だ。宗
教はヒンズーだそうだ。ヒンズーと日本の密教とは類似性が強い。密教の影響を受けて
いる日光の東照宮にある”見ざる、聞かざる、言わざる”の三猿は、もともとヒンズーのも
のだ。話をしたら当然彼も知っていた。

昨日、僕は老妻と恒例の品川の"荒神さま”をお参りした。昔の東海道筋にある”火”と”水”
の神さまで、江戸時代から庶民の信仰を集めている。この”荒神さま”を元を質せば”庚申”
信仰からきていてヒンズーとは”親戚”である。ここの名物は"竈”(かまど)のおこし(写真)。
数年前、ヒンズーのバリ島へ行ったら同じものがあった。


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2 コメント

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すごいですね~ (chobimame)
2008-11-29 16:15:24
ヒンズーが日本の宗教と深いつながりを持っていたとは全然知りませんでした。
シルクロードから伝来されてきたのでしょうか。
本当にアジアはひとつという感じがしますね。
歴史のロマンを感じます。
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教わらない歴史 (kakek)
2008-11-29 17:23:43
chobimame さん
学校で教わらない歴史の中にロマンが
ありますね。仏教学者の間では常識なのかも知れませんが、一般には知られていません。いわれてみれば、昔は稚児行列の子供のおでこにに赤いしるしをつけましたが、これなどもヒンズーの影響かもしれませんね。
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