「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

戦前スラバヤにあった大鳥居 年寄りの好奇心

2018-03-09 06:20:07 | 2012・1・1
北スマトラ(インドネシア)のメダンに旧日本軍が建てた紘原(ひろはら)神社の建物が現存しており、その写真を昨年12月小ブログで紹介したところ、そのご縁で一昨日、海外の戦前、戦中の神社跡を研究されている、神奈川大学の中島三千男名誉教授とお会いでき色々と資料を頂戴した。

その資料の一つが戦前ジャワ島第一の都会,スラバヤにあった大鳥居(写真右)である。中島教授によると、この写真は昭和10年代にバタビア(現ジャカルタ)とスラバヤの日本人学校に通っていた作家の有吉佐和子さん関連の「ジャカルタ歴史今昔」という本に載っていたという。僕はこの半世紀にわたり、50回以上、旧蘭印(インドネシア)の地を訪れており、スラバヤにも何回か出かけ、歴史にも多少興味を持っていたが初めて見る写真だ。

年寄りの好奇心である。早速帰宅して、戦前蘭印の地にいた人たちの集まり、じゃがたら友の会編纂の「写真で綴る蘭印生活半世紀」(昭和62年刊)を見直したところ、同じ大鳥居がある(写真左)。その写真説明には昭和12年、和蘭ユリアナ内親王ご成婚記念祝賀鳥居前、日本人会武者行列とある。、即断はできないが、もしかすると、この大鳥居はご成婚祝のためのものかもしれないが、残念ながら、その建立を伝えるを歴史も判らないし、場所も特定出来ない。

スラバヤは日本人の足跡が古い町だ、最近までは、かって日本人街であった地域に「日本橋」という地名まであったが今はない。戦後すぐの独立戦争には大勢の日本兵が参加、犠牲者まで出ているが、それを伝えるまとまった記録もない。好奇心はあるのだが、残念ながら体力がついていけなくなった。

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