1円のアルミ貨幣が昨年は一枚も鋳造されなかったという。電子マネーの普及と市場での需要が減り在庫が充分あるというのが中止の理由のようだ。鋳造コストが額面以上かかるというから当然といえば当然なことだが、消費税の増税が言われている現在、将来はやがて消えてゆく運命にあるのだろうかー。
「1円玉の旅カラス」という歌がある。(荒木とよひさ作詞 弦哲也作曲)
♯ 1円玉の旅がらす ひとりぼっちでどこへ行く 1円玉の旅がらす あすは湯の町港町
1円だって1円だって恋もしたけりゃ恋もする
あすは出世街道どこへ行く
いつの時代かと調べてみたら平成2年(1990年)の作である。その前年の1989年税率3%の消費税が施行され、バブル経済がはじけ始めた。思いだしてみると、消費税の前、1円玉はスーパーなどで細々と流通しているだけで、厄介者あつかいにされていた。おそらく、この「1円玉の旅がらす」は、それを卑下した歌だったのだろう。
「戦前昭和」の時代、1円は高額貨幣だった。当時子供だった僕は1円紙幣などみたことはなかった。正月に貰うお年玉は最高50銭銀貨であった。ふだん駄菓子屋で使う小遣いは1銭で、時にはまだ5厘銅貨もあった。たしか紙芝居も1銭ではなかっただろうか。
戦争と敗戦直後の天井知らずのインフレで、1円貨幣はあっという間に少額貨幣に成り下がった。昭和28年には当時流通していた1円黄銅貨も廃止となり、現在のアルミ貨に変わった。そのアルミ貨も製造中止である。民主党政権で検討されている消費税、増税が実施された場合、1円アルミがどのような運命にあるのか、素人の僕にはわからない。
「1円玉の旅カラス」という歌がある。(荒木とよひさ作詞 弦哲也作曲)
♯ 1円玉の旅がらす ひとりぼっちでどこへ行く 1円玉の旅がらす あすは湯の町港町
1円だって1円だって恋もしたけりゃ恋もする
あすは出世街道どこへ行く
いつの時代かと調べてみたら平成2年(1990年)の作である。その前年の1989年税率3%の消費税が施行され、バブル経済がはじけ始めた。思いだしてみると、消費税の前、1円玉はスーパーなどで細々と流通しているだけで、厄介者あつかいにされていた。おそらく、この「1円玉の旅がらす」は、それを卑下した歌だったのだろう。
「戦前昭和」の時代、1円は高額貨幣だった。当時子供だった僕は1円紙幣などみたことはなかった。正月に貰うお年玉は最高50銭銀貨であった。ふだん駄菓子屋で使う小遣いは1銭で、時にはまだ5厘銅貨もあった。たしか紙芝居も1銭ではなかっただろうか。
戦争と敗戦直後の天井知らずのインフレで、1円貨幣はあっという間に少額貨幣に成り下がった。昭和28年には当時流通していた1円黄銅貨も廃止となり、現在のアルミ貨に変わった。そのアルミ貨も製造中止である。民主党政権で検討されている消費税、増税が実施された場合、1円アルミがどのような運命にあるのか、素人の僕にはわからない。
インドネシアでは、日常庶民が使用する紙幣は10,000ルピア(10円)だと思いますが。実際にはスーパーでは。それ以下の値段の商品もあります。それなのに、10,000ルピア以下の紙幣やコインが不足していて、お釣りが出た場合には飴玉で対応しています。日本では、まだ1円アルミは眠っており、当分大丈夫のようですが、消費税が増税になった場合、どんな影響が出るのでしょうか。