「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      藤井財務相の辞任と後期高齢者政治家

2010-01-07 07:22:03 | Weblog
藤井裕久財務相(77)が体調不良を理由に辞任し後任に菅直人副首相が就任する。
予算案を作った責任閣僚が、その審議が始まる直前に交代するのは異例のこと。鳩
山内閣にとっては大きなダメージである。こと、健康に関する辞任だからやむをえない
のだが、今一つ考えさせられるものがある。

藤井さんは僕と同じ後期高齢者である。昨年9月、鳩山内閣が発足し、藤井さんが財
務大臣に任命された時、正直いって僕は”ご苦労さん”という気持ちと同時に激務に耐
えられるのかと心配した。また”今さら”という気持ちがないでもなかった。

75歳という後期高齢者の年齢区切りは正直である。後期高齢者の仲間が集まると話
題になるのは、残念ながら不思議と75歳を過ぎると心身ともに弱ってくることだ。前期
高齢者とは違う。

藤井さんはテレビの画面でみる限り、元気で溌剌としていた。若い時代、野球の選手だ
ったというだけにさすがとも思った。(昭和21年、都予選で僕の中学は藤井さんの東京
高師付属中学と試合したことがあった)でも、財務大臣という職は隠居仕事では出来な
い激務だった。やはり、自分の健康が一番である。

藤井さんの辞任の日の新聞に自民党の山崎拓氏(73)が谷垣総裁を訪ね、8月の参院
選挙に、自民党の70歳定年という内規を改め公認にしろ、公認しなければ脱党すると
迫っていたという記事が載っていた。前期高齢者だから、まだ元気だが、かりに自民党が
比例代表で彼を公認当選させれば、任期中に後期高齢者入りする。後期高齢者と政治
家、考えなくてはならない問題である。



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2 コメント

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定年は必要 (chobimame)
2010-01-07 16:54:58
藤井氏に関しては、子供手当ての所得制限を一億にするとの発言を聞いてボケてるのかと思いました。正直年齢的にも感覚的にも無理なのではないでしょうか?小沢みたいな欲と二人連れの政治屋には、幾つになっても欲心で動けるのかもしれませんが、政治というのは古い価値観を引っ張ったままでは出来ません。日本の政治が良くならないのは、まだまだ料亭政治の味が忘れられない輩が多数存在しているからです。サラリーマンは65歳で現役引退です。精力的に動けるのは、せいぜい50代までです。ただ今の民主のように良識のない団塊世ばかりだと政治も立ち行きませんから、代政治家も65歳、延びても70歳で定年にするべきです。
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「私の心情」 (kakek)
2010-01-08 10:32:57
chobimame さん
藤井前財務相の「私の心情」を読みました。キーワードは「財政規律」だと思いました。国の台所を預かる責任者としては、むやみに国債に頼るべきではありません。亀井さんから大風呂敷で迫られ、一方では小沢さんの”外圧”もあり、嫌気がさしたのでしょう。もともと政界引退を宣言した人であり、鳩山さんらに頼まれて大臣を引き受けた人です。
僕の経験から75歳までは、現役が勤まるかもしれませんが(もちろん人によります)後期や末期は無理です。
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