スリランカで起きた多発テロ事件は現地からの報道によると、イスラム過激派IS(イスラム国)の流れを組む現地スリランカ人組織の犯行のようだ。そして、その狙いは今年3月、ニュージランドのクライストチャーチで発生した白人至上主義青年によるモスク襲撃事件に対する報復との見方が強い。
スリランカ事件の一報を聞いた時、僕はまた、ヒンドゥー教徒タミール人と仏教徒シンハリ人との衝突の再発かと思った、国民の大半が仏教徒であり、寡聞にしてイスラム教徒が10%近くもいるとは知らなかった。イスラムといえば、事件の多い、中東のアラブ諸国やイラン、アフガニスタンを想起するが、最近はイスラム教徒の少ない,ニャンマーのロヒンギアなどでも衝突が起きている。
世界のイスラム人口は2億2千万の最大教徒数を持つインドネシアを筆頭に約16億人いる。この数は23億人キリスト教徒についで第二位だが、、イスラム教徒の居住地域の出生率が急増しており、2100年までには順位は逆転まちがいという。Wikepediaの「在日ムスリム(イスラム教徒)出身国」によると、日本でも増加の傾向にある。例えば、ムスリム少数国別の蘭にはスリランカも入っており、在日スリランカ人約9千人のうち50-60%がイスラム教徒だという。
外国人就労実習生や観光客の増加で日本でもハラル食を中心にイスラムへの知識や関心は、昔に比べて強くなってはきているが、他国に比べてどうだろうか。まだ偏見や誤解があるのではないだろうか。スリランカ.テロを対岸の火としてはならない。
半世紀以上前からアラブ諸国を訪れ、インドネシアでは一番イスラムの戒律の厳しいアチェを旅行していてイスラムについて知っている数少ない日本人だと思っていましたが、ハラルを知ったのは昭和58年です。当時はハラル食は東京では手に入りませんでした。
今では関西空港などにはイスラム専用の祈祷室もあるそうですね。
それにより日本もこうした事件が起こる可能性もあります。外国人を受け入れるということは、こうした問題も加味する必要があるのですね。