通州事件が起きてから76年、この中国軍による残虐事件は今や日本人の記憶から忘れかけようとしている。小ブログは過去二回、この通州事件を取り上げているが、あえて角度を変えて事件を振り返ってみることにした。事件は昭和12年(1937年)7月29日未明、北京郊外12キロの冀東防共自治政府内で発生した。日中議定書に基づき、同地区内には居留民保護のため百数十名の日本軍も駐屯していたが、千人を超す中国軍が一斉に蜂起し、395人の日本人居留民のうち242人が虐殺された。
事件は7月7日の盧溝橋事件か3週間後に起きている。盧溝橋事件は日中間の休戦協定で戦火は収まったかにみたが、その後も北京では大紅門、廊場、広安門と散発的な衝突があり不安な状態が続いていた。僕の先輩記者であった当時同盟通信(今の共同通信)の安藤利男氏(故人)は、この情勢を見て、北京から比較的安全とされていた通州に避難し、事件に遭遇したが九死に一生を得て助かった。被害にあった日本人の中には安藤氏と同じように難を避けて、それが裏目に出たひとが多かった。
通州事件が日本に伝えられたのは2日後で東京日日新聞(毎日新聞)は、31日号外で”惨憺たる通州の真相”を伝えた。国民は初めて通州事件の悲惨さを知ったが、なぜか当時新聞社勤務だった亡父の日記は、盧溝橋事件から一連の日支間の衝突事件は記載しているが、通州事件については記載がない。余りの悲惨さに書く気持ちにならなかったのかもしれない。
中国での残虐事件というと、日本軍による南京虐殺が日本の教科書に紹介されているが、通州事件については記述がない。戦後の市ヶ谷連合軍裁判で”南京虐殺”は世界に紹介されたが”通州虐殺”は裁判長によって弁護人の証拠提出願いさえ却下されている。”勝てば官軍、負ければ賊軍”である。
事件は7月7日の盧溝橋事件か3週間後に起きている。盧溝橋事件は日中間の休戦協定で戦火は収まったかにみたが、その後も北京では大紅門、廊場、広安門と散発的な衝突があり不安な状態が続いていた。僕の先輩記者であった当時同盟通信(今の共同通信)の安藤利男氏(故人)は、この情勢を見て、北京から比較的安全とされていた通州に避難し、事件に遭遇したが九死に一生を得て助かった。被害にあった日本人の中には安藤氏と同じように難を避けて、それが裏目に出たひとが多かった。
通州事件が日本に伝えられたのは2日後で東京日日新聞(毎日新聞)は、31日号外で”惨憺たる通州の真相”を伝えた。国民は初めて通州事件の悲惨さを知ったが、なぜか当時新聞社勤務だった亡父の日記は、盧溝橋事件から一連の日支間の衝突事件は記載しているが、通州事件については記載がない。余りの悲惨さに書く気持ちにならなかったのかもしれない。
中国での残虐事件というと、日本軍による南京虐殺が日本の教科書に紹介されているが、通州事件については記述がない。戦後の市ヶ谷連合軍裁判で”南京虐殺”は世界に紹介されたが”通州虐殺”は裁判長によって弁護人の証拠提出願いさえ却下されている。”勝てば官軍、負ければ賊軍”である。
安倍さんも日本を取り戻すなら、まず自国の歴史から取り戻さなければいけません。
これは歴史なのですから堂々と語るべきです。臆するほうがおかしいのです。
日本人が日本の歴史を語ることが、軍国だなんでナンセンスです。
隣国の顔色優先で、日本人としてのプライドをなくすような教育は、決して国の為になりません。
盧溝橋事件の発祥の地には、反日記念博物館があるそうですが、通州の地には慰霊碑もないようです。やはり、日本の歴史教育はおかしいです。日支事変拡大の一つのモメントです。これだけの事件に触れず、逆に南京事件について、相手国の不確かな情報によって教えているー
どうかしています。
2012年、中国には民間企業長期滞在者が本人8万人+家族3万人で、合計11万人規模にも膨れ上がっており、万一、ある地域で、日本人居住者が、反日集団暴徒に襲われた場合の具体的対策について、まず外交対応に加えて、模擬訓練も含めて、準備しておく時代が到来していると感じます。「原発安全神話」と同様に、「中国在留安全神話」では、困ります。たとえば、最悪の事態に直面した場合には、公海上にある空母から大人数を長距離輸送できるオスプレイのような輸送機の救出ピストン運行がいるように感じます。
2005年の反日暴動のおりに上海にいた知人の話では、反日暴徒が、日本人家族居留地区のゲートまで迫ってきたそうです。民間企業レベルでは、現地日本人従業員の安全確保の実現は困難だと思います。
通州事件を教訓として、最悪の事態が起こった場合の具体的な対策が、事前準備が大切だと思います。
民主党の菅政権は、福島原発事故発生時に、住民の避難のための輸送機関を準備もせず、自衛隊による輸送救援もせず、ただ、特定区域から、そこに住む住民に勝手に移動しろと命令しただけでした。実務はいつも、現地の自治体に丸投げ。
ここ数年反日暴動が起きるたびに通州事件が想起されます。冀東政府の保安隊を信用して、当時の北京在留邦人は通州に移動、もしかすると、半強制的に移されたのかもしれません。危機管理体制がなかったのです。
お説の通り、今在中国日本人は10万を超すといいます。何か危機管理のドリルみたいなものがあるのでしょうか。もしあっても何も役立ちません。最近の韓国の情勢見ても同じような不安を感じます。