やはり異常気象である。ついこの間まで猛暑で悩まされていたのに昨日の東京はうって変わって12月の寒さである。一日の最高気温が10・4℃というのは72年前、昭和13年以来の記録だという。わが家では早速、しまってあった電気炬燵を引っ張り出し、僕も厚手のセーターに手を通した。
昭和13年10月、僕は小学校2年生の子どもで、ほとんど寒かった記憶はないが、武漢三鎮陥落を祝った町会の提灯行列に参加したが、雨が降り出し寒かったという遠い記憶がある。亡父が残した日記によると、この年は雨が多く、12日から16日まで連続5日間も続き気温も低かった。毎日のように日記のはしばしに”今日も寒い”という字が書いてある。残念ながら、いつ最低温度を記録したかはわからないが、23日には”今日から袷(あわせ)を着る”という文字がある。
10月だけではない。調べてみると、この年は気象災害の非常に多い年であった。7月1日から5日には阪神地方に暴風雨が襲来、六甲山の土石流などで708人が死亡。8月31日から9月1日にかけては関東、甲信越、東北の広い地域がやはり暴風雨の被害にあい死者行方不明200名以上。さらに9月5日から7日、西日本が10月10日、それぞれ台風で497人も犠牲者が出ている。
今年も奄美大島で長雨によるがけ崩れなどで未曾有の被害を受け、さらに台風の襲来である。このような異常気象は原因は何なのか。難しい横文字の名前がつく赤道近くの海水の異常高温によるものだと聞くが本当なのだろうか、インドネシアではムラピ火山の大爆発と西スマトラ沖の地震による大津波で1000人もの犠牲者が出ている。これも異常気象に関係があるのだろうか。
昭和13年10月、僕は小学校2年生の子どもで、ほとんど寒かった記憶はないが、武漢三鎮陥落を祝った町会の提灯行列に参加したが、雨が降り出し寒かったという遠い記憶がある。亡父が残した日記によると、この年は雨が多く、12日から16日まで連続5日間も続き気温も低かった。毎日のように日記のはしばしに”今日も寒い”という字が書いてある。残念ながら、いつ最低温度を記録したかはわからないが、23日には”今日から袷(あわせ)を着る”という文字がある。
10月だけではない。調べてみると、この年は気象災害の非常に多い年であった。7月1日から5日には阪神地方に暴風雨が襲来、六甲山の土石流などで708人が死亡。8月31日から9月1日にかけては関東、甲信越、東北の広い地域がやはり暴風雨の被害にあい死者行方不明200名以上。さらに9月5日から7日、西日本が10月10日、それぞれ台風で497人も犠牲者が出ている。
今年も奄美大島で長雨によるがけ崩れなどで未曾有の被害を受け、さらに台風の襲来である。このような異常気象は原因は何なのか。難しい横文字の名前がつく赤道近くの海水の異常高温によるものだと聞くが本当なのだろうか、インドネシアではムラピ火山の大爆発と西スマトラ沖の地震による大津波で1000人もの犠牲者が出ている。これも異常気象に関係があるのだろうか。
ロシアのカムチャッカ半島でも火山が爆発してその降灰が日本の空港にも影響してきているとのことです。これ以上自然災害が起きないよう祈ります。そうですね。秋晴れの日がないですね。このまま冬になってしまうのでしょうか。
昭和13年は子ども心にも台風が多かった記憶があります。谷崎の「細雪」に描かれた台風のあった年です。