ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

【クライン孝子氏】日欧と米露、その裏には中国牽制の意図在り[H30/7/19]

2018年07月20日 | 政治

【言いたい放談】日欧と米露、その裏には中国牽制の意図在り[H30/7/19]

★ 先週、詰問調の水島氏に私は厳しいことを書いたが、今日は違うようだ。

クライン女史は冷静な対応で笑って聴いていらしたが、私は本当に怒っていた。

ドイツのチャイナに対する対応が日本の防衛に大きな影響を与えると水島氏は言っていたが、日本だって企業がチャイナに貢献しているという事実もある。日本国内は他国の工作員が入り放題、クライン氏は歴史を通じてそのエッセンスをとりあげていらっしゃる。

クライン氏の本を読んでいた私はそのつもりでお話を聴くのだが、もっとお話を伺いたいと思う。

実は昨日、朝日新書の「朝日嫌い」という本を読んでいた。この本は明らかにリベラルなのだが、今の日本の状態をうまくあらわしているところがあった。

・・・日本では「愛国主義=ナショナリズム」は「軍国主義」と同義で、日本を悲惨な戦争に引きずりこんだ元凶とされてきた。その結果、日本のリベラルは「愛国」を名乗れなくなったのだが、アメリカのリベラルがこれを知ったら仰天するだろう。彼らは自分を「愛国者」だと信じて疑わないのだから。・・・このように考えると、日本の「リベラル」の苦境がわかる。「戦後民主主義」は「愛国」を拒絶してきたために、「愛国リベラル」という世界では当たり前の政治的立場を失ってしまった。(以上「朝日嫌い」より)

★★ ところでクライン孝子氏のメールマガジンに下記のことを書いておられるので一部転載する。

◆◆情報戦略なき日本の危機意識欠如
急がれる情報担当官の海外配備-◆◆
2005年11月14日、今から約13年前に産経新聞「正論」にて掲載


◆≪舌を巻く近隣諸国の演出≫

 中国を含め、韓国、北朝鮮が、いかに海外宣伝という名の
情報戦にたけているか、
その典型的な事例を最近の出来事から指摘してみたい。
 一つは、北京で約一年ぶりに日朝政府間対話が再開された十一月三日、
二年前に北への亡命後、帰国を求めていた日本人女性を、
朝鮮が急遽(きゅうきょ)
送還したことである。
 
実はこの前日、EU(欧州連合)は日米両国とともに、
北朝鮮に対する人権非難決議案を国連総会に提出しているが、
その途端の出国許可である。
当の女性は、「北朝鮮政府から人道的にしてもらい、何不自由なく過ごせた」
と語り、平壌放送は「人道主義の見地から送還措置を取った」と伝えた。
さも北朝鮮は、人権に腐心していると言わんばかりの演出である。

 いま一つは十月十七日、小泉総理が靖国神社を参拝した折、
ドイツで日本批判が噴出したことである。なぜドイツが、と訝(いぶか)る向きも
あったろうが、これには訳がある。
 
この時期、ドイツのフランクフルトでは国際書籍見本市が開催中で、
今年は韓国がゲスト国として招かれていた。
韓国は百五十万ユーロ(約二億一千万円)を投じ、
自国の文化紹介で成果を挙げたが、ひときわ目を引いたのは、
小泉総理の参拝翌日に
開催されたオープニング・セレモニー席上での、
李海●・韓国首相の痛烈な日本批判
であった。

 ◆「ベルリンの壁」による東西分断を経験したドイツだけに、
同じ冷戦の犠牲となった南北朝鮮の悲劇は関心を引かぬはずがない。
しかも、世界各国から自著の宣伝も兼ね、著名な文化人や政治家が
数多く参加していたから効果はてきめんで、
多くのドイツメディアが、
この日本批判を取り上げるところとなった。
 
さらに十一月七日には、国連人権委員会の特別報告が
日本の在日朝鮮・韓国人への
差別問題や同和問題にも言及したことを受け、
中国、韓国、北朝鮮の各代表が国連の場で、
こぞって日本批判の大合唱を展開、さも日本が差別大国でも
あるかのような印象づくりを行っている。
 
 それにしても、手法はともかく、この巧みな両国の
海外宣伝戦略には舌を巻く。


◆≪翻弄される「情けない国」≫

 一方、日本はどうであろうか。確固とした情報戦略など
あるやなしやの状態で、
海外向けに自国のPRを行うことすら、なぜか及び腰だ。
 
在外公館をはじめ海外出先機関の重要な任務の一つは
、徹底的な専門教育を受けた優秀な情報担当官(あえてスパイと
言ってもよいが)
による現地での情報収集活動にある。
ところが、こうした活動は、わが国の場合なぜか機能してこなかった。
 
誹謗(ひぼう)中傷、あるいは明らかに捏造(ねつぞう)と
思われる情報であれ、
他国は日頃から丹念に収集・分析し、いざというときの“切り札
に保管している。
出先機関が現地の政治にも深く関与すべく動き、時と場合によって
、クーデターにだって手を貸すこともある。それが世界の現実なのである。
 もしも日本が、こうした危機管理術、情報収集能力にたけていたら
どうだったか。
少なくとも、拉致被害者の横田めぐみさんらは、とっくに奪還されていたに
違いない。

 これまで、その危機管理、いうなれば現地における情報活動や
海外宣伝活動を
なおざりにしてきたために、日本はいまだに北朝鮮から翻弄(ほんろう)
され続けている。
世界の多くの国は、日本を危機管理が欠落した「情けない国」
とみているのではないか。

 報道によれば、遅まきながらも外務省は、対外情報収集の能力強化を図るため
在外公館での情報収集活動に専念する「情報担当官」を来年度に新設する方針を
固めたという。向こう五年間で百人という配備体制が十分かどうかは別として
、英断ではある。日本も、ようやく認識を新たにしたかと拍手を送りたい。

◆≪問題は人材の発掘と育成≫

 もっとも、箱は用意したものの、後れを取り戻すに急なあまり
中身がお粗末というのでは元も子もない。この新たな態勢を機能させる上
重要なのは、いうまでもなく優れた人材の発掘であり、育成だ。
情報担当官に必要不可欠な資質は、何をさておいても愛国心に裏打ちされた
、いかなる危機的境遇にも怯(ひる)まない強靭(きょうじん)な
信念である。

 だがそれにしても、こうした人材は一体誰がどうやって発掘し、
育てていくかだ。
 戦後六十年、平和とは命を懸けて戦いとるものだという
原点をきれいさっぱり忘れ去り、
◆「水と安全はタダ」という能天気な思想にどっぷり浸りきってきた
日本人である
その辺は気掛かりでならない。単なる取り越し苦労であればいいのだが。

◆◆◆拙著「日本人の知らないスパイ活動の全貌」
著者 クライン孝子、出版社 海竜社   http://www.kairyusha.co.jp/ISBN/ISBN978-4-7593-1609-4.html
ベッラさんのブログでも  https://blog.goo.ne.jp/bellavoce3594/e/fccc4fb2fb8b9b82c645da51715f027f


◆◆◆

◆◆読書評 クライン孝子著<日本人の知らないスパイ活動の全貌>
悪友奥山篤信氏
(ちなみに奥山氏は6月から7月まで
ベルリンに滞在しドイツ語を習得されました。。つまり大変な勉強家
であります。)
────────────────────────────
◆クライン氏とはツーカーの間柄、
には大げんかしながらこの約15年言いたい放題の密な関係
を続けてきた。
彼女の親友に僕の唯一尊敬する小堀桂一郎先生がいる。
まさに絶対にブレないそうかと言って日本のインチキ保守に
多いアメリカの犬的ポチではない本物の保守だ。
それに勿論お亡くなりになった西部邁先生!
そしてキリスト教業界の中で唯一尊敬する曽野綾子先生だ。

何が言いたいのか友達とは共鳴する友人を共有することなのだ。
これにより、本当に信頼できる友人かを駄目押しできるからだ。
さらに二人で嫌いなSやKなどインチキ保守も不思議なほど
合致するのが面白い。

さてこの新著は共通的に尊敬する西部先生の鎮魂歌という
あとがきがある。
まさにクライン氏の私淑した西部先生の保守主義こそ保守なのだ
アメリカへのペコペコなどクライン氏にはさらさらない。
クライン氏はいつも冷徹な冷静な判断で、
露骨すぎるので僕の言葉で表現すると
<他人など一切信用するな。
◆他国など絶対に信用するな。
ただひたすら日本の国益として判断せよ>
という当たり前(日本だけは当たり前でない)の考えがある。
だからクライン氏の語る本質はそこにあるのだ。

今回の著はスパイの事例を述べている。
僕の知らないスパイ事件も数カ所あって勉強させてもらった。

◆クラインさんの言いたいことを友人としてもっと直截に言うと、
あの先の戦争の敗戦後まさにアメリカの恐るべき日本が
二度と立ち上がらないようにまさに魔術的に日本を洗脳したことだ。
そこには見事キリスト教思想が道具として使われたのだ。
<平和のために武力などとんでもない 平和裡に話し合いが全てだ>
<他人や他国を信じましょう 訳のわからない日本語の憲法序文>
<戦争とが武力は聞くのも嫌 まさに言葉狩として使わないよう
にしましょう→軍隊とか戦争など一切そんな用語は使わない>
と日本を痴呆としてきたのだ。
◆戦後自民党も含め70年一切この世は善人この世に話し合いで
解決しないものはありません、
暴力はやめましょう。
他国の言うことを信用しましょう。
実にキリスト教がこの巧妙な風潮を後押ししたのだ。
だからスパイなど言葉にするのも嫌だ。
スパイ防止法案これは人権侵害だ!
こんな議論が保守も含めまかり通る異常な国家にしてしまった。
クライン氏の怒りはここにあるのだ。
では日本も情報機関を設立しようと今更言っても、専門家にいうと
もう手遅れだと断言する。
◆スパイなる言葉を日本人は映画の活劇を楽しむ以外には卑劣な奴 
そんなものとんでもないと
見事に戦後洗脳された。
◆言っておくが売国的スパイは別として本物の愛国者スパイほど
最高の生き方はないとの題名忘れたが洋書を読んだことがある。
それはなぜかと言うと
11 とにかく愛国的見地から個人生活を捨てて家族に偽ってでも
国家のために命がけで奉仕する
22 たとえ処刑されても暗殺されても本人が国家のために
愛国的に死んだなどと後世の歴史にも残らない。まさに孤独な死である。
こんな境遇でも愛国的に死ぬこの孤高の精神の気高さは
他の職業にはない。軍人は戦死しても祀ってくれる。
33 とにかく最高の頭脳と最高の知性が要件だ
まあ情けない日本になってしまった。
キリスト教についてこの本にも韓国についての章で取り上げているが、
バチカンこそ白人社会がその排外主義により犯罪を隠蔽し、
今だに口先だけの綺麗事の中で日本を懐柔し
<正定宣教師殺害事件>を日本軍が宣教師を虐殺したとして、
その宣教師(オランダ人)をローマが新たに列福する動きがある。
あの高山右近なる売国大名を列福して反日機運を煽ったように、
今度は<正定事件>をバチカンはシナと組んででっちあげよう
としているのだ。
ナチス協力のバチカンの罪を日本の反日神父白柳を反日を条件に
枢機卿に昇格させたと同じように、
つまり、キリスト教の反日の謀略戦は実にシナの工作と言える。
バチカンはシナの御用教会をその献金能力で認知して
それと交換に正定事件でがされたと僕は想像する。
◆何事も一切他人は信用するな 他国は信用するな 
まさに信用できるのは日本国家の永久と繁栄のみだと言うことを、
この本から学び取ってほしいものだ!(以上)

 

ブログのティールーム

ノルウエー出身のソプラノ、キルステン・フラグスタートが歌うグリーグの歌曲「春」
20世紀前半から中葉にかけてその存在は「神のようなフラグスタート」と讃えられたが、第二次世界大戦の中で夫君がスパイ容疑で逮捕・投獄されるという悲劇、祖国に帰り、夫に会おうとしてベルリン脱出は困難をきわめた。ヴァーグナーを歌い戦後は冷たい待遇を受け、マスコミは報道しない、アメリカ公演では客席は冷淡・・・彼女は歌の力でその冷淡さをひっくり返し熱狂させるも、マスコミはそれを反対に報道など、フラグスタートの自伝は読んでいて辛いものでもあった。

歌と共に生きた当時並びなきドラマティック・ソプラノ。

Kirsten Flagstad; "Våren"; Edvard Grieg

 

コメント
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