ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

習近平に暗雲か?・・・心配な日本企業の中国へ肩入れ

2018年07月21日 | 政治

福島香織、中国習近平!!いよいよ終焉か!!を解説!!

 

政局急変、7月の熱い1週間 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/56588

中国で夏恒例の北戴河会議が開催される時期が近づいてきたが、過去1週間、中国政治が風雲急を告げ始めた。

①7月4日:上海で若い女性が「習近平の独裁に反対」と叫んで、習近平の肖像に墨汁をぶちまける動画をツイッターに投稿(これが反響を呼んで、「墨かけ」が流行しそうになったため、当局が慌てて女性や家族を拘束する事態に)

動画あり

②7月9日:北京の街中の習近平肖像を撤去するように求めるご当局のお達しがあったとするニュースが流れる(未確認)

③7月9日:香港で「江沢民、朱鎔基ら党の長老が連名で習近平の独裁傾向を批判し、政治局拡大会議の開催を求める意見書を提出した、王滬寧は既に解任された」等の噂が報じられた

④7月9日:人民日報第1面に「習近平」の名前が見当たらなかった(5年ぶりの出来事、なお15日1面にも習近平の名前はなかった)

⑤7月11日:新華社傘下の「学習時報」が、1980年に華国鋒が個人崇拝を許したと批判されて自己批判、以後現役指導者の肖像を飾ることを禁ずる布令が出された故事を紹介

 ④や⑤は公式メディアで確認できる「事実」だ。ここから見て、少なくともメディアに対して「個人崇拝を煽るな」といった指示が下りた可能性はかなり大きい。

③が「長老連名の意見書」とか「王滬寧解任」とか言うのは眉唾だが(後述)、「火のないところに煙は立たぬ」とも言う。党内に習近平に対する批判の声が挙がっているのは事実なのだろう。

中国の民主活動家のブログより

そうは言っても、習近平に一切責任がないとは言えない。傍から米中関係を眺めていて、習近平にも責任があると感じることが2つある。

第1は、昨年の第19回中国共産党大会で、「30年後には米国に取って代わって世界一の国になる」と宣言したことだ(米国人はそう受け止めた)。

そこで言及された「中華民族の偉大な復興」は20年来用いられてきた言葉だが、習近平は、この抽象的な目標を「2035年から2050年までに『社会主義現代化強国』を建設する」ことだと定義し直した。

そこには経済規模はもとより、軍事力でもソフトパワーでも米国を凌駕する、つまり世界一になるニュアンスが込められていた。

第2は、習近平が米国の(厳密には「西側」の)政治制度や価値観を見下したことだ(米国人はそう受け止めた)。

中国は以前から「西側流の政治制度は受け入れない」としてきたが、それは「中国には中国の国情があるから」だった。

ところが、最近はさらに1歩進めて、「中国の社会主義モデルで世界の途上国や民族に全く新しいモデルを提供する、人類問題の解決に貢献できる中国ソリューションを提供する」と言い出した(第19回党大会)

筆者の見るところ、このステップアップのきっかけになったのは、トランプ大統領の誕生やブレグジット(英国のEU脱退)だ。

習近平はこれらの選択を西側政治制度が起こした「エラー」とみて、そんな重大エラーを起こす西側の政治制度よりも、中国の(賢人による開発独裁型)制度の方が優れている」と断じた(多くの米国人がそう受け止めた)。

すでにトランプ問題ではない

この半年あまり、米国を訪問して意見交換する機会を持った中国の識者たちは、米側の対中観が短期的には元に戻せないほど悪化してしまったことを思い知らされて帰っていった。

西側、とくに米国の制度を軽侮するような感覚は、中国でこの2、3年、広く共有されていた「時代の気分」だった。

習近平は、中国の力の限界を知るからこそ米国との対立回避に腐心したのだと思うが、この1、2年、党大会など内政面で「軽侮」の方向に重心を移しすぎた。党内でもそのバランス失調を批判する声があるのだと思う。

そう見れば、王滬寧が批判の矢面に立たされている話も腑に落ちる。

西側の政治体制や価値観に対する忌避感・軽蔑感は習近平本人のものだが、その漠とした感覚を「理論」に仕立て直して、通りの良いキャッチコピーを発案したのが王だからだ。

平たく言えば「おまえが美辞麗句で煽って、習近平をいい気にさせ過ぎた」と見られているのだろう。

 

米大統領 全中国製品に関税も

7/21(土) 4:41 掲載

トランプ米大統領:中国からの全輸入品に関税課す用意ある

トランプ大統領は、米国に輸入される中国製品5000億ドル(約56兆2000億円)相当に追加関税をかける「用意がある」と発言した。米国はあまりに長く中国に利用され続けてきたと論じた。5000億ドルは米国が昨年輸入した中国製品の総額に近い。(Bloomberg)https://news.yahoo.co.jp/pickup/6290640

★ ベッラの意見・・・大変なことになってきた。中国に対してアメリカはもちろん欧州まで「これ以上は許せない」という雰囲気が強まり、また中国国内では習近平に対し、強い反感が出てきている。もう引き戻せない状態だろう。

★★ それなのに日本企業の中には「仮想敵国」である中国へ(あの鳩山由紀夫氏の手引きという噂もあるが)技術を伝えたり積極的に接触を始める動きがある。これについて「国益・国防」への安全を脅かすようなことは避けなければならないし、政府はこのことについて看過してはならないと思う。また、「何でも民営化」などと考えてはならないこともある。たとえば「水道民営化」がそうだ。

★★★ 自民党が左傾化し、左派が右へ来るような気配がする。本来は保守が言うべき「種子法廃止」や「水道民営化」「カジノ」など、左派が反対している。左派は政権を任せるレヴェルではないし、国民は「消去法」で自民党に票を投じざるを得ないようだが、苦しい状況である。

 

ブログのティールーム

ピアティゴルスキー著「チェロとわたし」より・・・メニューイン一家と知り合ってまもないある日、私は彼の小さな妹たちと散歩に出かけた。どのように会話をはじめたものかよくわからなかったが、上等の幼児語で素晴らしいことを何か言おうとしたらちょうどその時、下の妹のヤルタがいきなり、ショーペンハウアーについてどう思うかと私にきいた。私がまだ息もつけずにいると、こんどはへフシバが、ドストエフスキーをロシア語で、ゲーテをドイツ語で、パスカルをフランス語で引用してその語学力のほどを披歴したのだった。・・・たとえ赤ん坊でも決して赤ん坊のように扱おうと試みてはならないということを、私は3人の友に教えられたのであった。


下記の演奏は「神童」と称賛されたメニューインの少年時代の録音でブラームス作曲「ハンガリア舞曲第4番」

 

Brahms, dance hongroise n°4 en si mineur par yehudi Menuhin

 

 

コメント
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