★ 香港の現状に深く憂慮している。事態はますます深刻化している。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」8月16日
ブラックスワン(黒い白鳥)は香港だった。あり得ないことが起きた
中国武装警察(第二軍)、深せんスポーツ・スタディアムに百数十両の軍用車両集結
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「トランプ大統領の香港問題への態度は微温的だ。もっと人道のもとる中国を非難すべきである」と連邦議会からの突き上げが激しい。「生ぬるい」と批判する代表格はペロシ下院議長だが与党議員も同調している。
「われわれの情報機関に拠れば中国の武装した部隊が香港との国境付近に集結している。誰も怪我をしないように。誰も死なないように」とトランプ大統領がツィートした。
香港騒乱の黒幕はアメリカの陰謀だと攻撃しているのは中国である。
香港國際空港を占拠し、結果的に1000便の欠航となった。中国は抗議の学生を「テロリスト」と呼び、軍事介入を示唆した。しかし学生が滑走路を妨害したわけでもなく、旅客の安全を理由に欠航したのは香港当局。これは手の込んだ嫌がらせで、抗議側を「悪」に印象づけるためである。
一連の香港の騒擾は誰が黒幕か? 米国の資金は平和団体、人権団体に多少は流れ込んでいるが、この資金は抗議集会やデモ隊の資金ではない。クラウドファンディングで、匿名の資金が在米華僑からも流れ込んだのは事実だろう。
現時点で判明している最大のスポンサーはジミー・ライ(頼智英)である。彼はリンゴ日報の社長だ。系列のアパレル店舗が放火されても、自宅に火焔瓶が投げ込まれても、ひるまずに中国共産党の悪政を批判し続ける。
2019年7月8日、ジミー・ライは訪米し、ホワイトハウスでベンス副大統領、ポンペオ国務長官と面会していた。一民間人にこの厚遇は注目しておく必要がある。
トランプ大統領は、14日夜に、それまで香港問題には曖昧な中立姿勢を堅持していたが、すこし変化がでた。
しかしロス商務長官などは、「香港のことは中国の内政問題だ」と発言しているほど、冷淡である。
トランプ大統領は、変ロ長調。「習近平は偉大で賢い指導者だ。米中貿易関税の話し合いの前に、まず習主席は香港ファーストで、この問題を平穏に解決するべきだ」とツィートした。米中株式市場は荒れているが、日本の株安はとまらず、香港問題が心理的不安材料として大きく被さってきた。
なにしろ「ブラックスワンは香港にいた」。あり得ないことが起きたのだから。やはり「香港がブラックスワンだ」(スティーブ・アイズマン)。
アイズマンはウォール街の投資家だが、2008年にサブプライムローンの破綻を予想したことで知られる。ウォール街の大暴落と金融再編という大波乱に至ったのは、サブプライムというブラックスワンだと示唆した。
▲次は18日(日曜日)が合い言葉。日本政府、海外渡航に注意喚起へ
香港の学生や若者が、ボランティアで、自らの小遣い銭を使い、何を求めて抗議するのか。利害を超えた行動を全体主義を報じ、自由を踏みにじる中国共産党には理解できない。人民は支配するだけの対象だから、香港の若者が「自由」とか「民主」という価値観を共有し、中国共産党に挑戦してきたことを理解できないのである。世界の指導者も大きな関心を寄せ、ドイツのメルケル首相は習近平に「自制」を強く促した。
さて次ぎに何をやらかすか、場所は何処か。なにしろSNSで連絡し取り合っている香港の抗議行動参加者には強いリーダーが不在である。しかもデモ隊の指揮系統は整合されておらず、黒幕も不在、リーダーの組織統一が出来ず、参加者の行動を末端まで制御出来ていない。だから一部が暴走する
週末から18日(日曜)にかけて学生、若者はまた新しい取り組みに挑戦する。そのとき、中国が介入するか、しないか。
まだ香港からブラックスワンは飛び立たちそうにない。(以上)
◇◎□◇み◎◇◎▽や◇◎▽◇ざ◇◎▽◇き○□◎▽
追加・・・宮崎氏が読者の質問に返信された文から
・・・2020年度の大統領選挙対策が濃厚に絡み始めました。
対中国政策もトランプは国内景気を睨み、選挙区への梃子入れ重視になり、中国はトランプの選挙のアキレス腱を狙い撃ちするでしょう。
トランプの戦略はまだ焦点が絞られていません。というのも、バイデンが相手と決まったわけではないので。いまのところ、バイデンより左翼の候補者がなったほうがトランプには有利なので、さかんに極左を非難し続け、民主党が左傾化して国民から離れるように仕向けてはいますが。。。。(以上)
★ 私の心配・・・北朝鮮からマスコミがいうところの「飛翔体」が今朝も2つ発射、これネットでは「からかい」のコメントが並んでいるが、私は心配している。
北は南に向けているのか、それとも北京?日本に向ける時は南北統一の時が一番危ないような気がする。
もうネットのコメントも「強がり」のからかいはやめたほうがいい。真剣に心配するべきだ。
それにまだレーダー照射の件は謝罪もされていない。この「韓国の精神状態」は、新たな「慰安婦像」を日本大使館前に置く、ということからして「異常」である。
それともうひとつは「朝日新聞」の問題だ。国内向けと英語で報道される「国外向け」が違うということである。
これについて「国会」に呼んでもいいのではないか。もうとっくにすべきだった。国民はこのことを知らない。
香港の人たちが中国に暴力を振るわれ、ひどいことになっているが、それをやめないのは「ここで引けば隷属の道」と命がけなのだ水島氏が述べていたように、
香港人は絶対に引けない、将来の子孫の為にも引くに引けないのだ。
それに秋には中国政府の副首相を天皇陛下即位に招待し、来春には習近平を「国賓」として招待が決まっている。
普通の神経では考えられないことだ。香港の件でも世界が注目している。
また中国政府は「靖国神社」のことで軟化した態度を示しているという。「尖閣」周辺にも漁業をしないように通知している。
中国と日本の裏約束に何があるのだろう。世界の視線は日本に対する敬意はないだろう。
また靖国神社150周年に安倍総理も参拝しなかった、閣僚全員が参拝しなかった。天皇陛下のおことばに「反省」が多く・・・これはどういう意味になるのか。
考えがまとまらず、心配ばかりが増す。
そしてあのポピュリズム2党に「傾倒」?していく人が増えている。きっと内容が「わかりやすい」「身近なこと」だからであろう。
日本人の民度が落ちている。いろんな意味で・・・。家庭・教育・地域が力を失っている。
大人の引きこもり・家庭内暴力や殺人など、普通でない。
★★ なお、韓国に対しては・・・「日韓交流おまつり 2019 in Tokyo」の開催が決定されている。
■イベント情報
「日韓交流おまつり 2019 in Tokyo」
開催概要(予定)
日時 :9月28日(土)~9月29日(日)11:00~20:00
会場:日比谷公園 大噴水広場・第2花壇(東京都千代田区日比谷公園 1)
入場料:無料
主催:日韓交流おまつり2019実行委員会
特別協力:文化庁
後援:日本側 / 外務省、独立行政法人 国際交流基金、一般社団法人 日韓経済協会、公益財団法人 日韓文化交流基金
韓国側 / 外交部(駐日本国大韓民国大使館、韓国国際交流財団)、文化体育観光部(韓国観光公社)、農林畜産食品部(韓国農水産食品流通公社)財団法人 韓国訪問委員会、在日本大韓民国民団、駐日韓国企業連合会、
一般社団法人 在日韓国商工会議所、東京韓国商工会議所、OKTA TOKYO、一般社団法人 在日韓国農食品連合会、在日本韓国人連合会、一般社団法人 在日韓国人貴金属協会 http://www.nikkan-omatsuri.jp/
民間のことかもしれないが、日本政府がかなり入っているのもあまり愉快ではない。
ブログのティールーム
本日はスメタナ作曲「わが祖国」をどうぞ。カラヤン指揮、ベルリン・フィル・ハーモニーの演奏です。
モルダウ・「我が祖国」より