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時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

「一線を超えた」韓国 GSOMIA破棄

2019年08月23日 | 政治

チャンネルajerの栗山勉氏からのお知らせです。(ブログを書き終えてから届きました。私が先にUPしていた産経新聞で福山隆元陸将のお書きになった記事より詳しい内容です。重要なので一番上にUPしました。
栗山さま、ありがとうございます!!)

本日、日本中に衝撃が走りました。 韓国が、GSOMIA破棄! 私には、これにより、日韓、また、米国、中国、北朝鮮、其々の国にどの様な影響があるのかなどについて、論じることが出来ません。そこで、 元陸将の、福山隆様に本件について、論文を書いていただきましたので、福山隆様の代理投稿をさせて頂きます。 代理であるため、ここに、ご意見などをコメントされても返信などは行いませんので、ご了承ください。 引用される場合は、必ず、福山隆様の論文である事を明記してください。 宜しくお願い致します。 以下

####### 軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の継続問題 元陸将 福山 隆

 日本の輸出管理強化への対抗措置として、韓国政府は8月22日、日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を決定した。日本から妥協を引き出すため、外交カードとして24日の更新期限ぎりぎりまで態度を明らかにせず、最後は延長に応じるとの向きが多かったため、意外と受け止める向きが多い。
 GSOMIAの破棄は、日本と韓国との間の防衛秘密の交換においては、相互に余り実害はないのではないか。防衛秘密情報の世界においては、米軍が圧倒的に優位にあり、日本も韓国も「貰う側」なのである。それゆえ、日本は韓国から情報を貰わなくてもそれほど困るわけではないだろう。 

筆者が駐韓国防衛駐在官時代(1990~93年)のことだが、自衛隊の陸・海・空幕僚監部及び統合監部と韓国軍のカウンターパートの情報参謀同士の情報についての会議は年一度相互に訪問して実施していた。
その席では、当然北朝鮮情報などについての意見交換があったものの、相互に「アッ」と驚くような重要情報を与えることは無かった。情報の世界においては、もしも相手が「重要情報」を開示する場合は、「下心」があると警戒すべきだろう。
「重要情報」によって相手国を「情報操作」しようとする場合か、それと同じ「重要情報」を相手から引き出す場合などがそうである。 そもそも、情報機関は「重要情報」を隠したがるものである。陸海空自衛隊相互でさえも「重要情報」はライバルには秘匿するのが常識だ。もとより、防衛省、警察庁、公安調査庁、外務省相も「重要情報」は相互に隠したがる。情報とはそのような性質を持つ。

日韓間にGSOMIAが締結され「情報交換できる間柄」であることこそが、相互信頼関係(準同盟関係)の証だった。
日本は、韓国の他に米国、オーストラリア、北大西洋条約機構(NATO)などとGSOMIAと同種の協定を結んでいる。
日韓間のGSOMIAが「情報交換できる間柄」ということから考えれば、韓国軍による自衛隊機へのレーダー照射問題が生起した時点から、日韓両国間の安全保障面における信頼関係は既に大きくダメージを受けており、GSOMIAはかろうじて残っていた最後の絆だった。

この問題を米国の立場から見れば、GSOMIAは、軍事情報面における同盟国のネットワーク――対中国包囲網――の重要要素と認識しているはずだ。それゆえ、米中が覇権争いを繰り広げる北東アジア戦域の中で、日韓間のGSOMIAが破棄されることは、米国にとっては極めて大きな「痛手」になるはずだ。中国に付け入る隙を与える。

例えていえば、韓国のGSOMIA破棄は、同国がルビコン川を渡り、中国陣営に一歩近づいた感がある。朝鮮半島は海洋国家の米国と大陸国家中国のせめぎ合の地である。

これまで、米中覇権争いの「活断層」は38度線であったが、韓国のGSOMIA破棄により、対馬海峡に南下する可能性が出て来た。
我が国は、中国とロシアの脅威のバッファーゾーンだった韓国が中国の軍門に下れば、海洋国家米国の「防波堤・フロント」として米中覇権争いの「天王山」になる可能性がある。

このような島国の小国・日本が大陸国家・中露の脅威を北海道正面、朝鮮半島正面、南西諸島正面の三正面から受けることになるのだ。
米中覇権争いの観点から見れば、日韓間のGSOMIA破棄は、中国による日韓の離間策が成功したことになり、米韓同盟の弱体化に繋がることを意味する。中国は、この事態を見て「しめしめ」とほくそ笑んでいるにちがいない。

####### 以上です。


画は「愛国画報」のyohkan画伯の作成です。(この絵はこれで私のブログに二度目の登場)

「安全保障環境を完全に見誤った対応」「次元の異なる問題を混同、断固として抗
議」韓国政府のGSOMIA破棄受け河野外相

8/22(木) 22:20配信      

 日本と韓国のGSOMIA軍事情報包括保護協定)について韓国政府が日本が貿易管理上の優遇対象国から韓国を除外したことを理由に破棄すると発表したことを受け、河野太郎外務大臣が記者団にコメントを発表した。
【映像】河野外相によるぶら下がり会見
 「現下の地域の安全保障環境を完全に見誤った対応と言わざるを得ない。韓国政府は今般の発表の中で、安全保障の文脈において韓国政府による 終了の決定と先般の我が国の輸出管理の見直しとを関連付けているが、この二つは全く異なる問題であって、韓国側の主張は全く受け入れられるものではない。こうした全く次元の異なる問題を混同し、こういう決定をしていることに対しては断固として抗議したい」とした上で、「日韓関係は現在、今回の決定を含め韓国側からの極めて否定的・非合理的な動きが相次ぎ、非常に厳しい状況が続いているが、日本政府としては様々な問題についての一貫した立場に基づき、引き続き賢明な対応を強く求めていきたい」「韓国の外交部は少なくとも日韓関係の重要性を理解し、問題解決のための話し合いをしようということで長官とも一致している。外交当局としては難しい環境ではあるが、日韓関係をしっかりとマネージし、改善できる努力を続けたい」と話した。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190822-00010026-abema-kr



絵は「愛国画報」のyohkan画伯が作成。「ホワイト国」は今は「Aグループ」ですが、この絵を作成されたのはその前です。

 日本との軍事情報協定破棄に与党歓迎 最大野党は「理性失った」=韓国

8/22(木) 21:47配信    

   【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)が22日、日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を更新しないことを決めたと発表したことについて、与党「共に民主党」は同日論評を出し、政府の決定を尊重し歓迎するとの立場を明らかにした。 
 同党の李海植(イ・ヘシク)報道官は論評で「政府の韓日軍事情報保護協定終了の決定を尊重する」とし、「安倍政権は経済報復を撤回し、韓国と韓国国民を尊重する姿勢で対話と協力の場に再び出てくることを期待する」と述べた。
 また、「米政府は延長を望んだが、韓日間の協定を終了しても実質的に朝鮮半島の安保環境を損なうことはない」とした上で、「より強固な同盟関係の維持は主権国家としての自存が尊重されてこそ成されるものであり、極めて堅固である韓米同盟のためにも日本に対するわれわれの断固たる態度は必須不可欠だ」と主張した。
 一方、最大野党「自由韓国党」は青瓦台の決定について、「韓米日の連携」よりも北朝鮮・中国・ロシア側を選んだ可能性を指摘し、「理性を失った決定」として強く批判。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が法務部長官候補に指名したチョ国(チョ・グク)前青瓦台民情首席秘書官の家族に関する不正が取り沙汰され、この人事に対する批判が高まる中、このような決定を下したのは、批判をそらす目的があると非難した。
 同党の羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)院内代表はこの日午後、GSOMIA破棄に関する説明を青瓦台から受けた後、記者団に対し、歴史問題が経済につながり、さらに安保問題にまで影響したことに強い懸念があるとし、「伝統的な韓米同盟と韓米日協力よりも北、中国、ロシア体制に入ろうとする内心を見せたのではないかと思う」と述べ、「結局は国益よりは政権の利益に従った決定ではないかという気がする」と指摘した。
 自由韓国党では今回の決定について、政治的な意図があると見る向きが少ない。同党の金武星(キム・ムソン)国会議員は「文在寅政権が理性を失った。チョ氏の問題を隠すため、劇薬を使ったようだ」とし、国の安保よりもチョ氏選ぶというとてつもない過ちを犯したと非難した。
 ただ同党の一部では、GSOMIAの破棄を強く批判すれば、国民に「日本びいき」のレッテルを貼られる可能性があると懸念している。チョ氏の人事を巡り政府・与党を追い詰める好機に悪いレッテルを貼られれば、窮地に陥る恐れがあるとの懸念だ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190822-00000066-yonh-kr


 韓国は北朝鮮に擦り寄っている、もう何を言ってもダメだろう。最初からそのつもりだったし、日本に対し「レーダー照射」をしたことも考えると、文政権が続く限りもはやどうにもならないだろう。
ただ懸念するのは、中露がこれにどう反応してくるかということである。
今まで中韓に貶められても「棚上げ」してきた日本政府、民間に丸投げして「見て見ぬふり」をしてきた「実績」がこのようになめられた結果となった。
しかし重要なのはこれからである。
「遺憾」「情報収集の最中」・・・このような決まり文句ばかり羅列して「決断ができなかった」今までの日本政府。また安倍首相の「日韓合意」など、相手が約束を守る国かどうかわかるはず、そしてもう一つの悲劇は国民の民度が下がったことだ。

自民党については、内部で「保身第一」「腰巾着」の実態、これを指摘する人が少なすぎる。
「習近平」首相を国賓に呼ぶなど、しなくていいことや国民が嫌がる政策をするしかない方向音痴の安倍総理、日本は異なる意見を出すと「信者」(最初は安倍信者、最近はN国党信者のような・・・異なる意見を許さないという態度)の同調圧力があり、最初から結論あ
りきだった。N国党について調子に乗っていてやっと批判もでてきたが、心配なのはれいわ新選組、これは北朝鮮とつながりがあるといわれている。

国民を締め付けるヘイトスピーチ法案、同性愛についてもいろんな意見が言いにくくなった。
「多様な」という表現があふれ、そのくせ「多様な発言」を封じている。

だんだん周囲を敵に囲まれ、国内でもがんじがらめになっている日本だ。
しかしまだNOと言えるだけの気概のある人々もいる。
手を結んで国防のひとつとなれるよう、できることは考えていかねばならないと思う。

ただ「韓国」の現状は二派にわかれているようだ。日本政府は毅然と対応していただきたい。
私は自民党支持ではないが、動けるのは自民党しかない。(口だけのファッションホシュ腰巾着議員は黙れ!!) 
また左右を問わず国を思い国難に立ち向かい、気概のある政治家や識者が今こそ出てほしいものだ。
限度を超えた「言葉狩り」もうやめてはどうか? (ベッラ)

 GSOMIA破棄 香田洋二元海将「韓国は一線を越えた」
 
 2019/08/22 23:01 産経新聞
 
常識的に考えて、韓国はGSOMIAを破棄することはないと予想していた。驚いた。思考の過程が想像できない。歴史を通商に持ち込み、安全保障にまで持ち込んでしまった。越えてはいけない一線を越えた。

 韓国としては、こういう時期であるからこそ、日米韓の三角形の協力を維持することが戦略的な国益だったはずだ。韓国は今後、北朝鮮だけではなく中国やロシアとも渡り合っていかなければいけない状況に置かれている。失うものの方が大きい。日本にもダメージがないわけではないが、以前はGSOMIAなしでやってきており、なくなってもそう困るわけではない。

 軍事の世界では旧ソ連との冷戦を自由民主主義陣営で戦った国同士、今でも「戦友」としての独特の連帯感がある。日本と北大西洋条約機構(NATO)はその連帯に入っており、メンバーシップを持っている。しかし当時、韓国が果たしていたのは北朝鮮との対峙(たいじ)というローカルな役割で特に欧州の眼中にはなく、戦友とは見なされていない。その弱みをカバーしていたのが米韓同盟であり、日韓GSOMIAだった。韓国はそれを自ら投げ捨てた。(千葉倫之)
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%ef%bd%87%ef%bd%93%ef%bd%8f%ef%bd%8d%ef%bd%89%ef%bd%81%e7%a0%b4%e6%a3%84-%e9%a6%99%e7%94%b0%e6%b4%8b%e4%ba%8c%e5%85%83%e6%b5%b7%e5%b0%86%e3%80%8c%e9%9f%93%e5%9b%bd%e3%81%af%e4%b8%80%e7%b7%9a%e3%82%92%e8%b6%8a%e3%81%88%e3%81%9f%e3%80%8d/ar-AAGb0ea?ocid=ientp#page=2

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コメント (2)
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