クリス三宅氏の文をご紹介します。3月にアメリカにいらっしゃるお母様や弟さまのことで渡米されていたのですが、3月末に日本に帰られ、その時のことをお書きになっています。このエッセイは全体の後半です。
今回の武漢ウィルスで、中国依存が日本国民に追い打ちをかけた。習近平の国賓招待や観光業界を気にするあまり、中国からの入国制限の判断が1ヶ月以上遅れた。その分、国民が大きなツケを払い、観光業界の打撃は計り知れないものとなった。政治家の危機感の欠如によって、武漢ウィルスの対応、準備、判断、行動が遅れに遅れた。
連休明けに学校を再開するのであれば、タイミング的に海外からの入国制限が始まった3月26日に、東京、大阪を中心に緊急事態宣言を出しても良かった。どうせ、ヨーロッパやアメリカ並みの制限はできないのであれば、せめて、若者を含めた国民に危機感を与え、外出を控えることを徹底させることが可能だった。
どうも日本の政治家は議論ばかりで、判断や決断をできない体質はなかなか直らない。誰も責任を取りたくない、事なかれ主義は彼らの体に染みついているようだ。それがタイミングを鈍らせ、判断、決断にブレーキをかけている。
私は3月31日に日本に再入国した時、厳しい入国手続きと武漢ウィルス対応を覚悟していたが、意外と甘かったと言うより拍子抜けした。サーモカメラが目に入ったので、体温は測っているのだろうが、ほとんどが自己申告である。もし、働いている人が、会社に知られたくなくて、虚偽申告をしても疑われないで信用される対応である。外国人でも虚偽申告している人もいるのではないか。入国が厳しくなった3月31日でこれだったら、中国人の入国が制限された頃は、もっと彼らは簡単にくぐり抜けることができたのではないかと推測する。
こう言う感染などの緊急事態の場合、もっと徹底して、検査なり、危機感を持って入国者を疑う姿勢も必要ではないのか?みなさんが正直とは限らないことを前提に。
★ 鈴木北海道知事はコロナ対策について政府より先に取り組んでいた。
今回はその次の段階をすばやく取り組んでいる。
日本の知事にはいろいろあり、中には「とんでも知事」もいるが、現時点において地方の「危機管理」によき判断ができる知事のひとりである。
鈴木直道知事は7日、道の新型コロナウイルス感染症対策本部会議で、政府が緊急事態を宣言した7都府県に在住し、帰省などで道内を訪れた人には2週間の外出自粛を呼び掛ける考えを示した。
また、道内で新規感染者数が2日以上連続して2桁となるなど再び増加傾向が明確になり、かつ感染経路が不明な事例が多い場合は再び全道的に外出自粛を要請することを検討すると表明した。
知事は会議で「感染防止対策は全国で対応すべき問題だ。北海道も流行は終息に向かっていない」と強調。
政府が緊急事態宣言の期間とした5月6日までは道内も「集中対策期間」と位置付け、道民に「3密(密閉、密集、密接)」と呼ばれる感染リスクの高い場所に行くのは控えるよう重ねて呼び掛けた。
さらに7都府県から他地域に帰省した人の感染確認が相次いでいるとして、宣言地域から道内を訪れた人には道内主要9空港や新幹線駅などでチラシを配るなどして潜伏期間とされる2週間は外出を自粛するよう求めるとした。
道民にも宣言地域への訪問は控えるよう改めて訴えた。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/410220
★ このニュース、感染拡大を防ぐために知っておくべきことです。
“首都圏から来ないで” 地方に避難 感染拡大と隣り合わせ…
他に沖縄県の石垣島も「来ないで」と、今までより大量に来る旅行者はマスクもしない、居酒屋に集まって大声で歌う、踊る、しゃべる。
島には大勢お年寄りが住んでいて、感染しても病院はたった一軒、その中でも「感染者」用のベッドは3つだけです。「コロナが収束」まで来ないでほしい、命が大切です・・・ということです。
★月刊誌「正論」5月号を買った。今、発売中なので全部転載はできないので、要点だけを少しご紹介をしたいと思います。
自衛隊出身の佐藤正久参議院議員のお話です。
新たな感染症に対する危機管理が「議員も役人も甘かった、官邸を含む政府も例外ではない」、1月23日に武漢が閉鎖されるという時点で「大変なことが起こった」と反応すべきだった。・・・「インフルエンザよりも大したことはない」という見方が広がった。初期段階での「危機意識の共有」があれば、対応はちがったであろう。
感染症対策そのものが「国家安全保障」レベルに位置付けておらず・・・新しい感染症には国家レベルで対応する、ワクチン・検査薬・治療薬もない、パンデミックな恐れすらある、これが「国際社会」では当然の認識で軍隊をはじめ政府全体で対処するという発想や意識がもともとある。
2月5日、新型コロナウイルス感染症対策の会合があって、そこに「防衛省」は入っていなかった。そのぐらいの意識だった。
「何を大袈裟に言っているのか」という意識、中国では「医療崩壊」の結果、隔離されてもそのまま死ぬのを待つという状況だという恐怖で日本に逃げようとする動きが生まれた。日本に入国すれば日本の医療が受けられ、死ぬことはないだろう、と。
日本への入国はほとんどフリーパスで一向に制限をかけない日本に中国人ですら「日本は大丈夫か」と・・・日本が中国を入国禁止にやっと踏み切った時など「よく禁止してくれた」と。
自民党では「そんなに騒ぐ必要はない」「観光で成り立っている、入国禁止にしたら大変なことになる。もっと落ち着け」などなど。
武漢から最初のチャーター便が戻ってきた時、迎えのバスの運転手がマスクだけしかしていなかった。(発売中なのでここまで)
次はブログ主の意見です。
・・・絵は「愛国画報」のyohkan画伯の作成
河野防衛大臣は、自衛隊をあのプリンセスダイアモンド号に投入し(その時に厚労省の人も来ていたが感染)ひとりも感染させなかった。外務大臣もていよく「追い払われた」のではないか、横流しに防衛大臣にされたことも風評には聞いていた。
河野大臣はアメリカでも「習近平国賓」については相当考えを変えてもらえないとその道はない、とまで言い切った。
政府には煙たい存在だっただろう。
防衛大臣にしたら自衛隊病院で一般の感染患者を治癒させ、評判を呼んだ。
能力のある政治家と思われるが自民党内ではたったの4パーセントの支持、「出世のための空気を読む」議員たちはそっと遠目に見ているように思える。
イナダ元防衛大臣が自民党総裁に名乗りをあげ「オジサン政治をぶっこわす」なんて馬鹿なことを言っている、なんてレベル低いのか、
もうこのイナダ氏には期待どころか「出てくるな」と言いたい。
他にタレント並みにマスコミに名が売れているジャーナリスト出身の人など、本気で日本を背負う気があるのかどうか・・・
「北朝鮮に医療集団を」だなんて日本の医療関係者たちを北朝鮮に行かせて「拉致」解決の糸口にとでも?、多分口からでまかせなのか・・・どうも信用できない政治家がいる。誰とは言わないが・・・他にもカッコいいことを常に主張して私に言わせれば「日替わり定食」のような存在、次から次へと派手な「政策」を主張する、実にわけのわからない政治家が注目されたり、先日の国会だって自民党のある議員の質疑を聴いていると完全に安倍さんにゴマすり。
自民党、とひとくくりで評価すれば良心的な政治家は薄れる、また「野党」にも、素晴らしい質疑もあることも私は知っている。
野党の言うことだから聴く必要がない、などと耳を閉ざさず、よいことはおおいに聴くべきである。政権与党はそのために国会があるのだからすぐれた意見には謙虚になるべきである。
(なるほどいつもひどすぎる「スター野党議員」はレギュラーで失笑をかい悪く目立つが・・・)
昨日の「宣言」で安倍さんの話の一番終わりに気になる言葉があった。無表情に言った言葉だが私は気になった。
「コロナウイルスは日本だけで解決できない、他国にも手を・・・」などと、これはどこの国も(マスクもそうだが)自国に必要なことなので自国ファーストであるが、安倍さんは「他国」にいい顔をしたいのか、今、日本が他国に比べマシなのは「国民」が生活習慣その他でも約束を守り頑張っているのであって、政府のおかげではないことを謙虚に知るべきである。けなげな国民をよく見るべきだ。
どこかで国民をなめている!!
でなければ「レストランに行ってはいけないのですか」という開き直りなどできないだろう。
今は「医療・人命最優先」であり、とやかく政府批判は控えてきた。
しかしいつまでたっても病院にはマスク不足をはじめ、必要なものが行き届いていない。
これでは優秀な医療関係者の犠牲的な努力に頼り「丸投げ」するだけではないか?
こういうことは言わなければならない。本気で取り組んでいるかどうか、どれだけの国会議員が本気で働いているのか、
また驕りはないか、など・・・自浄作用がない間は言い続けることも必要と思う。
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