★ もはや聴くに堪えないレヴェル、大変危険です。
1,元ウクライナ駐在大使馬渕睦夫氏
ネットの世界には上記のような変な主張をする人を熱烈に支持し、私のところにも「はやく目覚めて!」という猛烈な思想のお方が来られます。
一切相手にしませんが、馬淵氏を教祖のごとくあがめ、信頼しているのです。私には全く理解できませんし、賛同などとてもできません。
しかし日本政府はこのおかしな陰謀論を相手にせず、ロシアのウクライナ侵略に厳しい目を向けています。ほとんどの国民もそうです。
あの問題のテレビバラエティですら、スルー。ましてやまともなニュース番組「深層」「プライムニュース」も取り扱いません。
日本の常識は健全です。
下記の話など笑止千万である。2017年の動画・・・この人、正気か?ここでも「ロシア」「ロシア」と。
2,馬淵睦夫元外交官が語る|ローマ法王の予言をどう読めば良いか? 2017年世界がどこに向かっていくか、が明快にわかる。
陰謀論を信じない強さを。
陰謀論を信じている人への対処法
【トランプ大統領】『プーチンは殺○者!!ウクライナに祈りを』熱心なトランプ支持者がなぜかトランプ発言を無視!?危険な陰謀論は「第2のオ○ム真理教」を生む!!【メディアが報じない保守系News】
陰謀論が大好きな人たち。ネットでアヤシイ人が言っていることを鵜呑みにしてはいけない。
「"プーチンさん"は◎◎と戦ってるんです!」これ、まとも???
日本の知性、奥山篤信氏のエッセイです。(評論家の宮崎正弘氏への文)
貴誌前号に藤田嗣治のことがあり、懐かしい思い出を綴ります。
僕はこの画家が日本の洋画として個人的に最高の作品を描いたと、あの謎の白色の色が彼のいわば料理のレシピのようなマル秘のものであり、藤田研究の本で謎は解かれたことを読んだ覚えがあります。
藤田はパリにて絵を描き有名画家との繋がりがあり、帰国しました。
彼こそが日本文化や芸術を理解した上での洋画家でした。泥臭いところもあり浪花節が好きで絵を描きながら口ずさんでいたらしい。
その藤田が従軍絵画家としてあのアッツ島の玉砕など愛国作家として現場に遭遇して絵を描きました。
戦後芸術界から戦犯を出せとのGHQの要請に日本の絵画界は藤田を生贄にしようとしました。
結局は戦犯にならなかったのですが、藤田は卑怯な日本絵画界の仕打ちを絶対に許さないとして日本を永久に去ったのです。
その後、ブラジル南米などを経て、彼はレオナルド藤田を名乗り、最後の安らぎをカトリックに求めランスの大教会で洗礼を受けました。そしてランスに自分の絵画能力を遺憾無く発揮したランスの礼拝堂を建てました。僕はソフィアの大学院で神学を学ぶ中イスラエル聖地巡りの帰路パリによりランスの礼拝堂を見るために行きましたが、予約なしには見学できず(その前に有名なシャンパン財閥の工場があり礼拝堂建設の金主)蜻蛉帰りしました。
その翌年の春、きっちりと予約を入れこの礼拝堂を見ることができました。2014年のことです。丁度前期博士課程神学修士号を得た直後でした。美しいロケーションこじんまりした礼拝堂に感動したものです。(建築と絵画としての印象キリスト教としてではありません)
さて神学を学ぶ中で強烈なフランスの思想家ジョルジュ・バタイユを読んだのはこの頃です。彼もランスの大教会と縁のある元信者であり、確かバタイユの墓もランスだったと記憶します。
彼の有名な著作<ランスの大聖堂>があります。バタイユも嘗ては神学を学びカトリックに精通している。無神論の僕にとってのバタイユ 彼の名言で僕の無神論の正当性のロジックに参考になるもの。
“L'athée ne se soucie pas de Dieu, parce qu'il a décidé une fois pour toutes qu'il n'existait pas.” Georges Bataille
無神論者は神を畏れることはないのだ。一旦自分自身が神など存在しないと決めたのだから。
僕が京都大学教養課程でフランス語を学んだその先生はバタイユ研究の権威 生田耕作先生でした。(あのゲバ棒時代の校庭でいかにもカッコいいフランス語の先生 僕は誇張して京都大学の生田耕作の弟子というとその道の方なら驚きます。苦笑)
(奥山篤信)
★ 天才肌の奥山篤信氏がお書きになったこのエッセイは、ただフランス語を解する、歴史を俯瞰する、という「分野」的なものでなく、総合的な知識の中から湧き出てくるエッセンスが輝いているように思います。
有名なランスの大聖堂は、かの天才作曲家ロッシーニも「ランスの旅」という大掛かりなオペラを書き、それは特別のものとされました。
奥山氏は京都大学の「建築」の御専門で、後に東大の「経済」をご卒業、その直感・学識は到底私などそばにも寄れない超インテリですが、なぜか愉快で天真爛漫、憎めない楽しいお方、しかも欧州の8か国語を自由に操られる。英語の次にフランス語がお得意ということですが、あの「生田耕作」京大名誉教授の直弟子とは、しかもフランス文学科でなく建築学科で、生田教授の門下生ということはずば抜けた存在であったと思います。
生田教授は単なる語学の範囲ではなく哲学的なお考えの生き方をされた方、きっと型破りな奥山氏と気があったことでしょう・・・。
音楽でいえば、リストに教えを受けたヴァーグナー、ロッシーニとは違う作風であったヴェルディが深い影響を受けた、など。目に浮かぶようです。
藤田画伯の無念と怒り、やるせない気持ちが日本を愛しながらも遠ざかった。天才が怒りと諦念を示しながら新しい境地を開く、しかしそれは後世に大きな問題提起をし、不遜な当時の無教養で下劣な状態を今に示すものなのですね。(ブログ主)
本日は百田尚樹氏の「新版・日本国紀」連載を休んで、ロッシーニ作曲「ランスへの旅」から、ブログのティールームでどうぞ。
1825年に挙行されたフランス国王シャルル10世の戴冠式のためにジョアキーノ・ロッシーニによって作曲
ロッシーニ「ランスへの旅」序曲 リッカルド・ムーティ指揮 フィルハーモニアオーケストラ
Il viaggio a Reims: Overture
★ このまま続いて「ウイリアム・テル」序曲が録音されています。この曲はスイスが舞台となっていますが、当然、本心はイタリアの祖国統一運動です。