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時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

特別編 奥山篤信氏「陰謀論の日本汚染はまさに危険そのもの」/シェイクスピア「ヘンリー5世」より

2022年04月11日 | 政治

◎陰謀論の日本汚染はまさに危険そのもの!断固一言言わせてもらいたい。

ユダヤ人の陰謀だ。ソロスが資産組み換えのポートフォリオ株で動乱によりポーロフォリオにて莫大な利益を狙ってウクライナを焚きつけているロシアをそそのかして戦争させる。
もう想像たくましい元大使 元官僚(両者ともこの下種の勘繰りと言える陰謀論は東大京大を出ながら一流官僚になれずそうかといって自民党から選挙のお呼びもかからないいわば三流官僚が多いのが特徴だ。

同じ駐在国の全権大使でも、見事に説得力のある角茂樹元大使さんほか超一流はいくらでもいるのだ)さらにそれらを利用してスターダムにのし上がりたい変な評論家ども、まさにこの人たちの勝手な思い込みでyoutubeや右翼チャネルで言いまくり放題。僕は宗教学のマスターにて神学(キリスト教)を学んだが、この陰謀論はまさにキリスト教の歴史を勉強したらよく分かるように、自分らの正当性を強引に持ち込むために陰謀があってその謀略を潰さなければらない、という戦闘的デマゴギーでこの数千年間人間の命が奪われ身の毛のよだつ阿鼻叫換の歴史といっても言い過ぎでない。
ユダヤ陰謀説などそのおかげでなんと多くの気の毒なユダヤ人が歴史的に東西南北の迫害ジェノサイドされたか?
現代の謀略説も何らかの目的のある側がフェイク情報など使って相手側を貶める戦術であり、どんな現象でも積極的に都合の良い局面としてどっちでも言えるので使うまさに下記したが循環論法なのである。
神学って本当にこんなものが通るのかという三段論法と言いながら、僕にとっては循環論法で神学部教授が迫ってくるから僕もおののいたものだ。
それほど頭脳が近代化されておらず論理学も統計学にも無知なので驚いてしまう。でも修士号をくれたのでお礼を言いましょう。

〜神学を教わりそして結論として神学とは循環論法でありまさに陰謀論と同じ一つのフェイクで政治に利用され利用する相互恩恵の出来ゲームであること理解できて嬉しく存じます。〜

だから陰謀説は僕は生理的に拒絶するのです。

さてもう少し学問的に一気に述べておこう。

陰謀論とはコンスピラシー・セオリーconspiracy theoryと呼ばれ、ある出来事や状況に対するまさに気違い染みたこじつけの説明をして一人悦に言っている議論であり、最近ではどっかの元大使さんがウクライナ悪人論で大いに大衆を煽っているのが典型的なものだ。

見るからに明白なロシアの前近代的暴力による新帝国主義がまさに素直に解釈すれば、妥当な説明なのに、自らのパラノイアからか(偏執狂という方が実感がある)邪悪で強力な集団による陰謀が関与していると断定するものである。

とにかく証拠主義ではなく、妄想によるものがほとんどであり、勝手に経済や歴史を自分のナルシシズムから解釈して、偉そうな面をしながら、その信者を増やしている、まさにインチキ宗教の教祖的役割であり、実際ラスプーチンなど政治を動かす狂気が存在した。
ナチスドイツも政敵を葬るためにこの手段を使いまくったが、まさに現代特に日本で肩書きのあった有名大学卒やら官僚やらカルト集団と言える人間の間で、偏見や不十分な証拠に基づいて陰謀の存在を訴えているのが「陰謀論」と考えてよろしい。

日本でご活躍の某氏たち(複数にしておこう)のように陰謀論は反証に抵抗し、循環論法によって強化される。
つまり、陰謀と矛盾する証拠があったり、陰謀の証拠がなかったりしても、どちらも陰謀が存在する証拠として再解釈されるため、陰謀論は証明されたり反証されたりするものではなく、まさに宗教と同じで、信者が信仰するようなものとなるから恐ろしい。
まさに今のウクライナ悪人論(プーチン擁護論)は怖ろしい世界に通用しない、日本の恥ずべき現象と言える。僕はこういう陰謀を唱えるや否や一切その発信元を切り捨てる。まさに宗教のオカルト性がそこにあるからだ。

まともな学問的研究者は、陰謀論を信じることは心理的に病理的であり、低い分析的思考能力、低い知能、心理的投影、パラノイア、およびマキャヴェリズムとの相関があることを示唆しているという。
心理学者では通常、陰謀論を信じることや、何もないところに陰謀を発見することは、パラノイアやスキゾタイピー、ナルシシズム、および愛着障害などの多数の精神病理学的状態、あるいはアポフェニアなどの認知バイアスに起因すると考えているがその通りだろう。歴史的に見て、陰謀論は偏見やプロパガンダ、魔女狩り、戦争、および大量虐殺などと密接につながっている。
陰謀論はテロリストが強く信じていることが多く、ナチス・ドイツやソビエト連邦、およびトルコなどの国家も正当化のために陰謀論を利用していた。レッドチャイナも同様だろう。馬鹿馬鹿しい陰謀論の流行を防ぐための方策を岸田さんは進めたらどうか?国会議員にもそんなレベルの知能程度の低い人間が多くいるから尚更怖ろしい。
まさに流言流布が今の日本のマスコミやらネットで陰謀論により、反米を煽りその存在感を高めようとしているから、怖ろしいのだ!

今ウクライナを否定しているあるいはウクライナにも責任があるとロシアを擁護している諸君に共通するのはまさにオカルト思想を基礎に宗教政党やらエリートの筈が現役の時に恵まれなかったルサンシマン・劣等感に満ちた人間が見えてしまうから余計に滑稽だ!
僕はもう一度言う、陰謀論ほどインチキはない、そんな勢力がそう簡単に世界を動かせるはずがない。
近代確率論の見地に立てば陰謀論などあり得ないのだ。バカバカしさに毎日激怒するこの頃だ。

皆さんお願いです。陰謀論を振りまいている二流人の国際評論屋。元二流官僚や元大使その他首長経験者などネットや新聞やテレビや雑誌の記事の氾濫があります。どうかこんな記事で惑わされないように、EU諸国のまともな国の分析が王道の考えであることを皆さんにお願いします。(以上、奥山篤信氏)

 奥山篤信氏には有名政治家や評論家にありがちな売文・損得勘定というものは一切通用しない。
瞬間的に真実を見抜かれるのは素晴らしい。私もそのお考えを伺ってその自由さ、歴史への鋭い考察の上にたつ判断力、そして人間的な優しさがベースにあり、妥協なしにお話をなさる。
これも飛び切り切れ味の良い語りであり、その幅広い知識・豊かな感性にて即その時々に鋭い警告をされている。

私が奥山篤信氏の著作をはじめて読んだのは、シェイクスピアの「ヴェニスの商人」へのエッセイであった。
誰もが書いたことのないほどの鋭さとおおらかさに、時代を超えてズバッとシェイクスピアの本質に触れた思いだった。

本日は百田尚樹氏の「新版・日本国紀」はお休みして、シェイクスピアの史劇「ヘンリー5世」の名場面をUPします。 これをFBにUPすると奥山篤信氏があっというまにシェイクスピアの台詞(英語)を付けてくださいました。このスピードって・・・仰天するのみでした。

 
Olivier as Henry V: "St. Crispin's Day" monologue




WESTMORLAND. O that we now had here
But one ten thousand of those men in England
That do no work to-day!

KING. What's he that wishes so?
My cousin, Westmorland? No, my fair cousin;
If we are mark'd to die, we are enough
To do our country loss; and if to live,
The fewer men, the greater share of honour.
God's will! I pray thee, wish not one man more.
By Jove, I am not covetous for gold,
Nor care I who doth feed upon my cost;
It yearns me not if men my garments wear;
Such outward things dwell not in my desires.
But if it be a sin to covet honour,
I am the most offending soul alive.
No, faith, my coz, wish not a man from England.
God's peace! I would not lose so great an honour
As one man more methinks would share from me
For the best hope I have. O, do not wish one more!
Rather proclaim it, Westmorland, through my host,
That he which hath no stomach to this fight,
Let him depart; his passport shall be made,
And crowns for convoy put into his purse;
We would not die in that man's company
That fears his fellowship to die with us.
This day is call'd the feast of Crispian.
He that outlives this day, and comes safe home,
Will stand a tip-toe when this day is nam'd,
And rouse him at the name of Crispian.
He that shall live this day, and see old age,
Will yearly on the vigil feast his neighbours,
And say "To-morrow is Saint Crispian."
Then will he strip his sleeve and show his scars,
And say "These wounds I had on Crispin's day."
Old men forget; yet all shall be forgot,
But he'll remember, with advantages,
What feats he did that day. Then shall our names,
Familiar in his mouth as household words—
Harry the King, Bedford and Exeter,
Warwick and Talbot, Salisbury and Gloucester—
Be in their flowing cups freshly rememb'red.
This story shall the good man teach his son;
And Crispin Crispian shall ne'er go by,
From this day to the ending of the world,
But we in it shall be rememberèd—
We few, we happy few, we band of brothers;
For he to-day that sheds his blood with me
Shall be my brother; be he ne'er so vile,
This day shall gentle his condition;
And gentlemen in England now a-bed
Shall think themselves accurs'd they were not here,
And hold their manhoods cheap whiles any speaks
That fought with us upon Saint Crispin's day.

和訳
聖クリスピンの祭日の演説 今日はクリスピヤン祭と称される日だ。今日死なゝいで帰国する者は、此後(こののち)此祭日が来た時には、クリスピヤンの名を聞くと同時に、(我れ知らず)足を爪立て(我ながら肩身を広く感ず)るであろう。
今日死なないで老いに及ぶ者は、年々此祭の前夜(よみや)に隣人を饗応して、明日(あす)は聖(セント)クリスピヤンだといって、袖を捲(まく)って古傷を見せて、こりゃクリスピヤン祭に受けたのだといふだろう。
老人は忘れっぽい。何もかも忘れるだらうが、此日にした事だけは、利子を附けて憶ひ出すだらう。その際、彼等の口に俗諺(ことわざ)のやうに膾炙(くわいしゃ)するのは我々の名だらう。王ハーリー、ベッドフォードにエクシーター、ウォーリックにタルボット、ソルズバリーにグロースターを、彼等はなみなみと注(つ)いだ酒盃(さかづき)を挙げて、又新たに憶ひ出すだらう。
戸主が此話を其息子に伝へるから、今日から世界の終るまで、クリスピヤンが来さへすればわれわれの事は憶ひ出される。
われわれは、われわれ幸福な少数は、兄弟(けいてい)団とも称すべきだ。今日(けふ)わたしと共に血を流す者はわしの同胞(きやうだい)なんだから。どんな卑賤な者も今日で以て貴紳(きしん)と同列になる。イギリスで今寝てゐる貴紳連は、後日聖(セント)クリスピヤン祭に、われわれと一しょに戦った誰れかに其話を聞きゃ、きっと今日こゝにゐなかったのを残念がり、男がすたったやうに思ふだらう。 — 坪内逍遥・訳

この演説は多くの大衆文化で引用されている。 スタンダール『パルムの僧院』(1839年) - 「to the happy few(幸福な少数へ)」として引用されている。 スティーヴン・アンブローズのノンフィクション『バンド・オブ・ブラザース』 - 題名は演説の一節「we band of brothers」から取られている。 映画『ブレイブハート』(1995年) - メル・ギブソンはディレクターズ・コメンタリーの中で、脚本家ランドール・ウォレス(Randall Wallace)は、『ヘンリー五世』の聖クリスピンの祭日の演説を、ウィリアム・ウォレスの戦いの前の演説の基にしたと語った。 映画『勇気あるもの』(1994年) - 演説の引用の他に、ダニー・デヴィート扮する主人公は教え子たちに『ヘンリー五世』の劇を見せるためカナダに連れて行く。 また大衆文化と実生活の両方で、戦争への感動的劇的なスローガンは、「聖クリスピンの祭日の演説(St. Crispin's Day Speech)」と呼ばれている

 
「ヘンリー5世」から次の解説も付けておきます。下記をクリックでご覧ください。

突破口を突撃せよ Once more unto the breach:ヘンリー五世 (hix05.com)

突破口を突撃せよ Once more unto the breach





ブロ友のyohkan画伯の作成

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ブロ友のyohkan画伯の作成画です。

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