ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

コレッリが歌う「カルメン」~花の歌、そしてそのエピソード

2011年04月14日 | オペラ
Franco Corelli-La fleur que tu m'avais jetee (Flower Song)


往年の名テノール、フランコ・コレッリが歌うビゼー「カルメン」より<花の歌>。
指揮はカラヤン、歌詞はフランス語。

あなたのくれたこの花は・・・・・若い士官ドン・ホセは、一輪の花を大切に持っていて美女カルメンに情熱的に語ります。

         この曲はフローラはな様に

フランス語の発音が苦手なコレッリは、イタリア語で歌っていたことが多く、指揮者カラヤンに厳しくフランス語の発音の不備を指摘され、何とフランス語の先生まであてがわれます。
コレッリはこれに抵抗して、逃げ出しました。

そこでコレッリ夫人が果敢にカラヤンに言い渡します。
「これ以上、フランコをいじめると<フラワーソング>(花の歌のこと)は歌わないからね!」とひどい英語で訴えたのです。

「コレッリ夫人にはかなわない」とカラヤンは「そのままでいい」とあっさりオーケーし、コレッリは戻ってきます。そしてこの曲を歌いました。素晴らしい出来でした。(笑)


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7 コメント

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Unknown (フローラはな)
2011-04-15 00:50:20
ありがとうございます。

エピソード面白いです。ヒドイって…どんな英語だったのでしょうネ?
この「花の歌」みたいに巻き舌が満載…だったのでしょうか?
夫のために必死に訴えたコレッリ夫人はカルメンとは真逆の女性ですね。
どこかのNとか言う夫人とも大違い!!!

カラヤンは…フランス語が流暢だったようで…嫌なカンジ(笑)

コレッリは、もちろん素敵です!v>^_^<v。




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ひどい英語というのは (フローラはな様ヘ   ベッラ)
2011-04-15 01:00:56
コレッリ夫人は英語がほとんど話せないのですが、カラヤンに向かって必死だったようです。さすがのカラヤンもたじたじ!
愛する夫を護り抜く夫人の英語は「フランコ、ノン スイング フラワーソング!オーケー?
Mr.カラヤン!」とかすさまじいものだったと音楽の友という雑誌に書いてあったのを覚えています。
コレッリはこの夫人のおかげで隠れていたトイレからでてこれたのです。(爆笑)
これ、秘密ですよ。天下の名テノールですもの、恥ずかしいです。
でも、デル・モナコのフランス語やドイツ語はすごいですよ。巻き舌は当たり前、明瞭なカタカナ発音!でも誰も言えない!

イタリア人はフランス語、発音はひどいものです。英語もですが、英語圏の歌手のイタリア語はメチャクチャです。(爆笑)

フローラはな様の「フラワーソング」です。♪
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Unknown ()
2011-04-15 06:53:51
デル・モナコは日本ではカルメンをイタリア語で歌ってましたね。終幕の演技は凄かったですね(Youtubeで見ただけですけど)
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イタリアではワーグナーもイタリア語 (蜜様ヘ     ベッラ)
2011-04-15 08:40:18
イタリアではワーグナーもイタリア語で歌っていました。今はそんなことはないようですが。
「マイスタージンガー」などイタリア語で歌った録音持っていましたが、タッデイやカペッキなどが歌うと軽妙な部分などロッシーニに聴こえて笑えてきました。

テバルディやステッラもイタリア語で「ワルキューレ」のジークリンデなどを歌っていました。

バスティアニーニとコレッリなどチャイコフスキーの「戦争と平和」もロシア語でなくイタリア語で。

ですから「カルメン」「サムソンとデリラ」などイタリア語で歌うのはイタリアでは普通のことでした。
当時のNHKが招いたイタリアオペラでは「カルメン」公演はシミオナート、デル・モナコ、トゥッチ、そしてコーラスもイタリア語でした。

面白いのはボリショイでの「カルメン」、ゲスト出演のデル・モナコだけイタリア語でロシア人たち歌手やコーラスはロシア語。
そして間奏曲と共に「アルルの女」の間奏曲までいれているのには仰天しました。
これはyoutubeで聴けます。カルメンはアルヒーポワです。
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ミスです。プロコフィエフです。 (蜜様ヘ     ベッラ)
2011-04-15 09:08:56
ああ、ボケてきた・・・すみません。
「戦争と平和」はプロコフィエフです。
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原語上演 ()
2011-04-15 22:11:06
そういえば、1950年前後の録音で、バルトークの『青髭公の城』のフランス語版上演ライブ録音持ってますよ(アンセルメ指揮指揮)。

原語上演が当たり前になるのはカラヤン辺りからなのでしょうか?


でも、シミオナートのカルメンはかっこよかったなあ。。。
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原語上演のことですが。 (蜜様ヘ     ベッラ)
2011-04-15 22:58:16
バルトーク「青髭~」はハンガリーのソプラノ、シルヴィア・シャーシュが母国語で歌っていました。
そういえば、ロシアオペラもドイツ語などで昔のレコードは堂々と出していますね。
アンセルメはなつかしいです。

シミオナートのカルメン、気品がありすぎるなんて批評があったようです。

今は原語上演が当たり前ですので、歌手は5カ国語は勉強しないと、指揮者もそうですが・・・歌われるオペラの歌詞がわからないと指揮できませんもの。

でも極めつきはボリショイのデル・モナコのイタリア語のドン・ホセとその他ロシア人歌手と合唱団のロシア語歌唱でしょうね。
わけのわからない「アルルの女」が間奏曲に加えられたのも爆笑!です。
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