ナショナルギャラリーで開催中のレオナルド・ダ・ヴィンチ展に足を運びました。日時指定の前売り券は既に全て売り切れ、当日に販売される当日券を巡って行列ができるという評判の企画展です。当日券は最大3時間の行列を覚悟せよとの但し書きがホームページには書いてあるほどです。開館時間の10時入場の前売り券を持っていたので丁度10時に到着したのですが、当日券を求める長い列ができていました。
流石に噂に違わぬ重量級の美術展です。ダ・ヴィンチのルドヴィコ・イル・モーロのサポートを受けていたミラノ時代の絵画やスケッチが全部で90点ほど展示されています。
(白豹を抱く貴婦人)
(ある貴婦人の像)
ルーブル美術館とナショナルギャラリーにある「岩窟の聖母」が同じ部屋で向かい合って置いてあったのは何とも壮観です。(左がルーブル所蔵、右がナショナル・ギャラリー蔵)
絵画ばかりでなく、展示の多数を占めるスケッチも印象的で、人の横顔を設計図のように、顎から口元、鼻下、目、眉毛、額などの長さを精密に計測して記録したスケッチや、人のいろんな動きや部位が緻密に描かれているのに驚きました。
特に感心したのは、別の作家が描いた「最後の晩餐」のコピー(ロイヤル・アカデミー・アーツ所蔵)が置いてある部屋に多数展示してある、「最後の晩餐」のデッサン。机下に描かれている聖人の足や、聖人の腕の角度、そしてグラスを持つユダの手までが、細かく、詳細にスケッチされています。こうしたスケッチの集大成があの大作につながったのかと思うと、そのディテールと計算された全体の構成の見事なバランスにもう感服するしかありません。
ただ、これは、私の超素人印象ですが、ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラーツィエ聖堂で「最後の晩餐」を見たとき(こちら→)を除いては、ダ・ヴィンチの絵は、あまりにも隙がなさすぎて、感嘆はするけども、何故か打ちのめされるように気持ちが揺さぶられることは少ないというのが私の率直な感想です。なんか、凄すぎるんですよね~。
美術展としては、これだけ一時期のダ・ヴィンチの作品を一同に集めた展覧会はそうはないでしょうから、前売りチケットを持っていなくとも、「並ぶ価値は十分にある」(タイムズ紙のレビュー)というのは本当だと思います。私もこれだったら2枚買っておけばよかったと後悔しました。(展覧会は2月5日まで)
この展覧会紹介ヴィデオ(約20分)を見るだけでも、面白いと思います。(こちら→)
2011年12月17日訪問
流石に噂に違わぬ重量級の美術展です。ダ・ヴィンチのルドヴィコ・イル・モーロのサポートを受けていたミラノ時代の絵画やスケッチが全部で90点ほど展示されています。
(白豹を抱く貴婦人)
(ある貴婦人の像)
ルーブル美術館とナショナルギャラリーにある「岩窟の聖母」が同じ部屋で向かい合って置いてあったのは何とも壮観です。(左がルーブル所蔵、右がナショナル・ギャラリー蔵)
絵画ばかりでなく、展示の多数を占めるスケッチも印象的で、人の横顔を設計図のように、顎から口元、鼻下、目、眉毛、額などの長さを精密に計測して記録したスケッチや、人のいろんな動きや部位が緻密に描かれているのに驚きました。
特に感心したのは、別の作家が描いた「最後の晩餐」のコピー(ロイヤル・アカデミー・アーツ所蔵)が置いてある部屋に多数展示してある、「最後の晩餐」のデッサン。机下に描かれている聖人の足や、聖人の腕の角度、そしてグラスを持つユダの手までが、細かく、詳細にスケッチされています。こうしたスケッチの集大成があの大作につながったのかと思うと、そのディテールと計算された全体の構成の見事なバランスにもう感服するしかありません。
ただ、これは、私の超素人印象ですが、ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラーツィエ聖堂で「最後の晩餐」を見たとき(こちら→)を除いては、ダ・ヴィンチの絵は、あまりにも隙がなさすぎて、感嘆はするけども、何故か打ちのめされるように気持ちが揺さぶられることは少ないというのが私の率直な感想です。なんか、凄すぎるんですよね~。
美術展としては、これだけ一時期のダ・ヴィンチの作品を一同に集めた展覧会はそうはないでしょうから、前売りチケットを持っていなくとも、「並ぶ価値は十分にある」(タイムズ紙のレビュー)というのは本当だと思います。私もこれだったら2枚買っておけばよかったと後悔しました。(展覧会は2月5日まで)
この展覧会紹介ヴィデオ(約20分)を見るだけでも、面白いと思います。(こちら→)
2011年12月17日訪問