その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

とある職場の風景 クリスマス・イブ・イブの早帰りはありか?

2011-12-23 21:36:19 | ロンドン日記 (日常)
今朝は、週末のクリスマスの前前夜(イブ・イブ)の金曜日ということもあってか、朝から地下鉄は空き空きでした。既に今週頭から徐々に少なくなり始めた職場もさらに社員が減って、出社率はぱっと見、半分以下。レセプションの女性達は午前中からクリスマスソングを鼻歌交じりで歌っているし、チームでプレゼント交換をやっているようなところもあって、何かとってもリラックスモード満載でした。

昨年、一昨年は、クリスマス・イブが平日だったので、「午後は管理者の了解の下、早めに退社して良いですよ~」というアナウンスをHRから流していました。ただ、今年はイブが土曜日なので、クリスマス直前の出勤日ではありますが、会社としては昨年までとは様子が違っています。というのは、今年は、早帰りOKのアナウンスはしてないのです。

実は、数週間前に英人のHRマネジャーから「今年も金曜日はクリスマス前の最後の出勤日だから、午後は早めに切り上げても良いというアナウンスを流しても良いか?」という相談がありました。その時は「例年はクリスマスイブという理由で、早めの退社も了解してたけど、今年はイブじゃなくて、イブ・イブでしょ。別に、会社として、わざわざ早帰りを認めるようなアナウンスをする必要は無いんじゃないかなあ」と、あっさり却下。HRのマネジャーも特に反論してくること無くその場は終わったので、私もよくある「駄目もと作戦」だったのかなあと、思っていました。

しかし、今朝からのリラックスムードから察するに、「ちょっと融通がきかない、硬すぎる決定だったのかなあ~」とちょっと反省。それに加えて、午後になって、2人の英人マネジャーから個別に「XXサン(私のこと)が、早く帰るのは駄目だと言ったって聞いたけど・・・」(もっと遠まわしな言い方ですが、要はそういうこと)とか「夕方は帰省客で電車が一杯で帰れなく恐れのある社員が出そう」(ホントか?!)とのメールがあったりもして、相当、私が悪者になっているような空気。悪者になるのはいつものことですし、私も一度、Noと言った以上、「やっぱり帰って良いよ」というのも、ポリシーがないなと思ったので、同じ理屈を繰り返しましたが、なんとなくバツの悪い気分。これって、日本では「仕事納めの29日に6時まで目一杯仕事しろ」と言ったり、正月あけの4日の9時に「そう言えば、あの件、どうなった?」と部下に聞くような野暮なことなのだろうか?って。

その辺(クリスマス前後のお祭り)の感覚はやっぱりなかなかクリスチャンでない外国人である私には分らないとこもありますし、一概に英国基準のに合わせるのが良いとも思わない(そもそもイブイブの金曜日の早帰りは英国基準なのか?)のですが、何か座りの悪い気分でした・・・。

でも、彼らのがずっと上手でした。午後の長めの打ち合わせを終えて、16:30頃に自席に着いて、ふっと辺りを見回すと、・・・・・なんと残っているのは日本人の駐在員か、現地採用の日本人ばかり。英国人のナショナルスタッフは、マネジャーも含めて95%がもう既にさよならでした。

「なんだ~、認めようが、認めまいが、どっちにしても帰るんじゃないか~」


ナイーブな日本人にグローバルマネジャーへの道ははるかに遠いです。

「来年は早帰り禁止令を出してやる!!!」と決意。


何はともあれ、皆様、良いクリスマスをお迎えください。

2011年12月23日
コメント (2)
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