その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

フィルハーモニア管弦楽団/ サロネン指揮/ マーラー交響曲第2番「復活」ほか

2012-07-01 22:52:58 | コンサート (in 欧州)
 ※写真を追加しました(2012.7.4)

 私にとって、今シーズン最後のフィルハーモニアの演奏会であり、最後のロイヤルフェスティバルホールでの演奏会でもあります。マーラーの第2番ということで、有終の美を飾るにふさわしい選曲。普段、なるべく買わないようにしているウィークデイの演奏会(仕事の都合で当日キャンセルの可能性があったり、演奏会中に眠りに入る可能性が大なため)でしたが、思わず手が出てしまいました。

 マーラーの第2番の時は、演奏曲はこの1曲だけのコンサートも多いのですが(イギリスにて既に復活は4回聴いていますが、うち3回は復活だけでした)、この日はPhibbsと言う人のロンドン初演作品"To The Sea"という25分程度の交響詩のような作品が演奏されました。残念ながら、私の方は意識があったのは最初の5分。大変失礼ながら、残りは完全に子守唄になってしまいました。というわけで、何も書けません。ゴメンナサイ。

 休憩中、Miklosさんとお会いできて世間話。これで、「復活」にむけて、復活(完全なオヤジダジャレで失礼)です。

 休憩後の「復活」。素晴らしい演奏でした。いつ見ても、サロネンの指揮姿は本当にスマートで格好いいです。そのサロネンは思いっきりオーケストラを煽りつつ、溜めるところはタメ、抑揚をつけるところはかなり明確にアクセントをつけていました。フィルハーモニアもエンジン全開と言う感じで、盛り上げところの音量は物凄かったです。パーカッションの活躍が目立ったのですが、音の炸裂そのもので、爆竹でも鳴らしているような凄まじい爆発でした。アンサンブルも綺麗に揃っていました。不思議なのですが、それでも聞えて来る音楽はとってもさわやかで、サラサラした音楽。指揮者によっては、かなり、重厚長大に演奏する人もいると思いますが、サロネンの復活は、歌を歌っているような軽やかさが感じられました。

 合唱も美しい。この曲の合唱部分は涙が出てきます。独唱はMonica Groopのメゾソプラノが声が良く通り、美しかったです。ソプラノのケイト・ロイヤルはロイヤルオペラで聴いていますが、この日は可も無く不可もなくという感じでした。この人はオペラの方が映えますね。

 今シーズンのフィルハーモニアとRFHの最後を飾るにふさわしい演奏会でした。

Salonen conducts in London
Royal Festival Hall
Thu 28 Jun 2012 7:30pm

Esa-Pekka Salonen: conductor
Kate Royal: soprano
Monica Groop: mezzo-soprano

Philharmonia Chorus

Phibbs Rivers To The Sea (London Première)
Mahler Symphony No. 2, Resurrection

※開演前


※終演後




※ロイヤルフェスティバルホールの4階バルコニーから
(透き通るような青空でした)


(テーブルの模様もオリンピックデザインになっています)


コメント (2)
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