その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

都響 「作曲家の肖像」シリーズ Vol.103〈アメリカ〉 /アンドリュー・リットン 指揮・ピアノ

2015-06-16 21:34:52 | 演奏会・オペラ・バレエ(2012.8~)


 一週間以上も前になってしまった演奏会の感想です。私の感想録も大新聞の「批評」並の重役投稿になってきたかも。

 N響定期Aプロと重なってしまった6月の都響《作曲家の肖像シリーズ》。N響がフランスものプログラムだったのに対して、都響はアメリカンプログラム。迷った挙句、渋谷には母に行ってもらい、私は池袋に出かけました。似たようなバッティング組がいたのか、この日の3階席は結構空席が目立ちました。

 指揮とピアノ独奏はアンドリュー・リットンさん。N響にも何度か登壇しているはずですが、私は初めてです。バーバーの序曲《悪口学校》に続いての、ガーシュウィンのピアノ協奏曲では、大柄でやや太めの体格とは真反対の、軽快で切れの良い演奏を聴かせてくれました。タブレット端末上の楽譜によるピアノ演奏を見たのは、ツイッタ—などで聞いたことはあったものの、私は初めて。小さくて見にくいんではないかと余計な心配をしてしまいます。

 休憩後は、コープランドの《静かな都会》とバーンスタインの《ディヴェルティメント》。《静かな都会》は高橋 敦さんのトランペット独奏が突き抜けるように響き、《ディヴェルティメント》は都響の華やかなアンサンブルがホール一杯に膨らむ気持ちの良い音楽でした。

 残念だったのは自分自身の体調。この日は朝から風邪っぽくて、体の節々が痛む上に、宙に浮いたようで、集中力も欠いた状態でした。何とかこの日の楽しいプログラムの雰囲気に紛らわすことができたものの、ふらふらしながら帰路となりました。




「作曲家の肖像」シリーズVol.103〈アメリカ〉
日時:2015年6月7日(日)14:00開演(13:20開場)
場所:東京芸術劇場コンサートホールホール

出演者

指揮・ピアノ/アンドリュー・リットン

曲目
バーバー:序曲《悪口学校》 op.5
ガーシュウィン:ピアノ協奏曲 へ調
コープランド:静かな都会
(トランペット/高橋 敦、イングリッシュホルン/南方総子)
バーンスタイン:ディヴェルティメント (1980)


"Portrait of Composers" Series Vol.103

Date: Sun. 7. June 2015, 14:00 (13:20)
Hall: Tokyo Metropolitan Theatreseat

Artists
Andrew LITTON, Conductor & Piano

Program
Barber: Overture to “The School for Scandal”, op.5
Gershwin: Piano Concerto in F
Copland: Quiet City
(TAKAHASHI Osamu, Trumpet NAMPO Fusako, English horn)
Bernstein: Divertimento (1980)
コメント
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