
父親の急死で、家族経営の紳士靴製造会社を引き継いだ若社長が、倒産の危機を乗り越えるため、起死回生の一手を打つ。ロンドンで偶然知り合ったドラァグクイーン(派手な女装趣味の男性)にデザインを依頼し、ドラァグクイーン向けのブーツの生産を始めるのである・・・。ハートフルコメディのお手本のような展開だが、実話に基づいているとのこと。
主な舞台は、ロンドンから100k程北西にあるノーザンプトンという街。列車で近くを通ったことはあるが、行ったことは無い。でも、イングランド中部の田舎町の雰囲気がとっても懐かしかった。
映画は終始、ドラァグクイーン、ローラ役のキウェテル・イジョフォーの個性が光る。周囲の偏見と戦うというよりも、折り合いながら、自己主張するローラを好演。彼(彼女)抜きに本作はありえない。
笑いと少しのドキドキがあって、最後はほっこり。万人に受ける佳作で、見て損はない。
スタッフ
監督:ジュリアン・ジャロルド
脚本:ティム・ファース、ジェフ・ディーン
撮影:エイジル・ブリルド
衣装:サミー・シェルドン
キャスト
ジョエル・エドガートン:チャーリー・プライス
キウェテル・イジョフォー:ローラ
サラ=ジェーン・ポッツ:ローレン
ユアン・フーパー:ジョージ
リンダ・バセット:メル
原題
Kinky Boots
製作年;2005年
製作国:アメリカ・イギリス合作
配給:ブエナビスタ