立川でハーフマラソンを走った後、急ぎオペラシティに駆けつけ、東響のオペラシティシリーズを鑑賞。この日は、東響の70周年記念シーズンとかけて、ハイドン、クロンマー、ショスタコーヴィチの其々作品場号70番を取り上げた面白いプログラム。会場はパッと見、7割弱の入りで空席が目立つのが残念だったが、良質で、熱い拍手を伴った気持ちの良い演奏会だった。
ハイドン、クロンマーは、古典派らしい清明かつ優雅な音楽。秋山さんの指揮は、自然体で力みが無い。作品の美しさそのままを東響が瑞々しく演奏し、ホールに響く。クロンマーでは、独奏陣の音もきらびやかに輝き、独奏同士の息もぴったり。
後半のタコは、前半と雰囲気ががらりと変わって弦、金管、木管がパワフルに全開。独奏のファゴットの音色が、味わい深い。秋山さんの指揮は、ここでも整然としていて、聴く者に分かりやすく訴えてくる。派手なところはないけど、職人芸だなあとしみじみ感じ入った。初めて聴く曲だったけど、全く迷うことなく、投入することが出来た。
ハーフを走った後なので、疲れに耐えられず爆睡してしまうのを恐れてたけど、充実の演奏を始終集中して聴くことができた。実り多い一日で大いに満足。
東京オペラシティシリーズ 第96回
Tokyo Opera City Series No.96
東京オペラシティコンサートホール
2017年03月05日(日)14:00 開演
出演
指揮:秋山和慶
フルート:相澤政宏
クラリネット:エマニュエル・ヌヴー
ヴァイオリン:水谷 晃
曲目
ハイドン:交響曲 第70番 ニ長調 Hob.I-70
クロンマー:フルート、クラリネットとヴァイオリンのための協奏交響曲 変ホ長調 作品70
ショスタコーヴィチ:交響曲 第9番 変ホ長調 作品70
Title
Tokyo Opera City Series No.96
Date
Sun.5th March 2017, 2:00p.m
Hall
Tokyo Opera City Concert Hall
Artist
Conductor = Kazuyoshi Akiyama
Flute = Masahiro Aizawa
Clarinet = Emmanuel Neveu
Violin = Akira Mizutani
Program
J.Haydn : Symphony No.70 in D major, Hob.I-70
F.Krommer : Sinfonia Concertante in E flat major, op.70
D.Shostakovich : Symphony No.9 in E flat major, op.70