その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

とある出張の風景 @クリスマス時期のコロラド州デンバー(その1)

2019-12-24 07:30:00 | 日記 (2012.8~)

 今年最後の海外出張で米国コロラド州デンバーを訪れた。学生時代(うん十年前)にグレイハウンドバスのアメリパス(今もあるのかしら?)でのバックパック・アメリカ横断旅行で立ち寄って以来である。

 丁度クリスマスの前週に当ったため、空港は休暇で故郷に帰る学生や、旅行に出かけるアメリカ人家族らでごった返しで、まさに年末帰省ラッシュの東京駅のようであった。往路のサンフランシスコ国際空港での乗り継ぎでは、セキュリティポイントの通過に30分近くを要し、コンコースを猛ダッシュ。乗継便ゲートに到着したのは、ゲートが閉まる直前、危うく乗り遅れるところだった。(この時期の欧米への出張・旅行の計画は気を付けないといけない)

 久しぶりの米国の国内線の機内は国際線と雰囲気が全く違ってアメリカそのものだ。満員の機内はクリスマス帰省途中の人々の高揚した雰囲気にあふれていた。加えて、離陸前の通常1分程度で終わる機長からのフライト概要紹介は、このフライトが転職したユナイテッド航空での初フライトという饒舌な機長のワンマントークショーで、自らのパイロット歴、家族紹介(「家族はかみさんと4人の子供の6名家族だ。俺はHorrible Fatherだが、子供たちはもっとHorribleだ。この間はこんなことがあった。・・・」てな感じで笑いも取ってた)などを含め優に5分は要し、終わった後は機内乗客から大きな拍手。日本じゃあり得ないし、なんか陽気で自己主張の強いアメリカらしいなあと苦笑い。でも、この機長の漫談のような自己紹介・フライト案内を聞いて、この人が自分たちを運んでくれるんだなあと、単なる移動が、人が織りなすドラマのようなに色どりを持った気になったのも本当だった。

 デンバー国際空港に着くと早速Uberを呼ぶ。驚いたのは空港の到着ロビーの案内表示には、「App Rideこちら」とはあるが、タクシーの案内板は無かった(Public Transportationで一括されている可能性はあり)。ウーバーやLyfyなどの待機用に完全に空港の車線(Lane)が一つ割り当てられている。

 仕事はダウンタウンから20キロほど離れたテクノロジー企業が集まるエリアなので、車はダウンタウンは通らず郊外の高速を走る。車内から見える荒野や遠くのロッキー山脈に「オー、生アメリカ!」と呟く。昔の貧乏旅行のバスから見た車窓を思い出す。


(Uberの車窓から見るコロラドの荒野。遠くにロッキー山脈(?)が。)


(夕陽が地平線に沈んでいく)

 デンバーは流石に空気が冷たい。乾いているので、気持ちが良い。想像ほど寒くはなかったが、所々に雪の残りが見えるし、歩道は所々氷結しているので、滑らないように注意が必要だ。

 宿泊ホテルは、そのTechエリアにある中級ビジネスホテル。ここもクリスマスモード満載で、ロビーもツリー、靴下、オーナメントなどが綺麗に飾ってある。またクリスマスのためか、大きな吹き抜けのあるホテル内部には殆ど宿泊客は見えなかった。朝食を取ったホテル内のレストランも、8:00前の混みあう時間帯でさえ、私を入れても数名しか見当たらない。BGMにはクリスマスソングが流れ、ホテルの従業員も気持ちは休暇に入っている感じ。客が少ないこともあって、リラックスした雰囲気で、私にもやたら愛想よく「日本から来たの?クリスマスなのに仕事で出張なんて大変ね」などと話しかけてくれる。(つづく)


(ホテルロビーの暖炉と脇侍のくるみ割り人形)


(暖炉脇にある飾り)

(なかなか可愛い)

コメント
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