〈マラバール・モスク〉
先日、10月に続いて、今年2回目のシンガポール出張に行ってきました。今回は機中1泊、現地2泊という短い日程だったので、見仏ジョギングすらできませんでした、なので、今回は自分自身の記録のために、2回の出張での(ほぼ)初シンガポールの印象である、シンガポールの多民族性についてメモっておきます。
街を歩いたり、走ったりする時、仕事で現地のパートナー企業と喧々諤々の議論をしている時、感じるのはシンガポールの多民族性です。例えば、前回の出張では1時間余りのジョギングでも、仏教寺院、道教寺院、ヒンズー教寺院、キリスト教の教会などで、夫々の信者さんたちを目にしました。今回も、ホテルから打ち合わせ場所への徒歩の通勤では、立派なイスラム教寺院がありました。普通に歩いていても、中国系、インスラム系、インドのターバン巻いた人、西洋人などなど、いろんな方を目にします。ロンドンでも感じた多様性の中に身を置く心地よさがありました。
それは現地パートナー企業との打ち合わせでも同じです。社長さんはイギリス人、それ以外の幹部クラスには地元シンガポール人、ドイツからの出向者、中国系シンガポール人、タイ人、インド人、オーストラリア人、日本人と実に多彩。打ち合わせ後の食事会で知ったのですが、シンガポール人と言っても、もともとはオーストラリア・タイ・香港が出身で、タイミングは人それぞれですが、シンガポールに移住された方々で、一口にシンガポール人と括るのはかなり無理があるというのを実感しました。
こういう環境ですと、英語も実に様々なアクセント、言い方で話されますから、私のジャパニッシュでも気にする必要がないのは嬉しいです。(それでも時々、変な顔をされるのは、よっぽどひどいのか?)もちろん、会議中は喧々諤々、オープンに自由に、そして激しい議論が飛び交います。頭の中で考えている時には論点は次に移ってますから、瞬発力も欠かせません。一般論で言うと、グローバルコミュニケーションはやっぱりロジックと熱意の双方が大切というありきたりのことになってしまうのですが、そうした綺麗な整理ではとても語れない厳しさがあります。
毎回、海外出張に行くたびに、行けてなさに自己嫌悪に陥るのですが、シンガポールの多民族性・多様性は「よし、(チャンスがあれば)次回はこうしよう」とファイトを掻き立ててくれる活力を感じさせてくれます。
〈スルタン・モスク〉