前週のマーラー9番の余韻が残る中、今月のブロムシュテットシリーズの第2弾。
16歳、21歳の時に作曲された若きシューベルトの交響曲2曲(1,6番)のプログラム。演奏機会が多いとは言えない楽曲と思うが、私もいずれも初めて聴く曲。95歳のブロム翁がどんな想いで選曲したのか聞いてみたいと思った。
N響は2曲とも伸びやかで瑞々しい演奏。私も体の力を抜いてリラックスして音楽を楽しんだ。翁が紡ぐ音楽は、気取りが無く、透明感あって、すーっと体に染み込んでくる。心なしか、N響メンバーの表情も前週よりはリラックスした感じに見える。
先週から続いて聴いている私には、プログラム的にバランスが取れている感じがするが、このプログラムだけを聴く人にはちょっと物足りないと感じた方もいるかもしれない。
この日も熱いソロカーテンコールで、白井コンマスに連れられてブロム翁が拍手に応えてくれる。いよいよBプロを残すのみとなって、すでに寂しい気分だ。
第1966回 定期公演 Cプログラム
2022年10月22日(土)開演 2:00pm(休憩なし) [ 開場 1:00pm ]
NHKホール
指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
曲目:
シューベルト/交響曲 第1番 ニ長調 D. 82
シューベルト/交響曲 第6番 ハ長調 D. 589
No. 1966 Subscription (Program C)
Saturday, October 22, 2022 2:00pm [ 1:00pm ]
NHK Hall
Conductor: Herbert Blomstedt
Program:
Schubert / Symphony No. 1 D Major D. 82
Schubert / Symphony No. 6 C Major D. 589